解剖実習室とICUの見学

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本日、日ごろお世話になっている自見はなこ参議院議員にアレンジ頂き、順天堂大学で解剖実習室とICUの見学をさせて頂きました。

 

見学の冒頭に、新井学長からご挨拶と大学の紹介をお話頂きました。続いて解剖実習室の見学に移り、黙とうの後、3体のご献体を中心に見学しました。医学生の皆さまと、実際の実習の様子も見学できました。

「解剖学教育とそれを支える篤志献体」というテーマでレクチャクーを簡単に受けました。①遺体を用いた解剖学教育②解剖学教育を支える篤志献体③手術手技修錬についてお話頂きました。近年では、献体が広く知られるようになり、またその医学の教育と研究への貢献という理解が進み、献体の数も十分に増加しているそうです。また、献体者への感謝を通じて、倫理的な教育にも役立っているとのことでした。

 

この後、ICUと心臓カテーテル室に移動。

ICUとは、「内科系、外科系を問わず呼吸、循環、代謝そのほかの重篤な急性機能不全の患者を収容し強力かつ集中的に治療看護を行うことにより、その効果を期待する部門である」と定義されていました。

ICUでは、スタッフの仕事ぶりを見ていると、その士気の高さと本当のプロフェッショナルの高さを実感しました。

 

また、心臓カテーテル室では、最先端で高度な治療技術を見学出来ました。カテーテルを用いて,心臓内腔の心圧測定や酸素飽和度・サーモダイリューション法による心拍出量測定,さらに心・血管造影を行います。1台導入するのに多くの予算がかかります。

 

なお、付随して日本の死因究明に係る法制度についても資料に基づいて勉強致しました。法体系は複雑多岐。死亡の発生から、その状況により司法解剖、解剖、監察医解剖、病理解剖とそれぞれ異なる法律の基で執り行われるそうです。検査・解剖の前に判断を迫られる、根拠法や所管官庁が錯綜している、画像・薬毒物等検査については死因・身元確認法以外に根拠規定がない、などの課題があるとのことです。

 

ご献体くださった方やそのご家族の方々、大学の先生方、また自見はなこ先生にこのような貴重な機会を与えていただき、本当に感謝しています。このご厚意を無駄にすることなく、今日の見学で学び、感じたことを忘れないように、予算や人員などの面での必要な手当てを含めて、今後の政策にも活かしてまいりたいと思います。

 

衆議院議員 石崎徹