「ペンギン・ハイウェイ」ファンタジア国際映画祭で今敏賞獲得

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長編アニメ「ペンギン・ハイウェイ」が、カナダ・モントリオールで開催中の第22回ファンタジア国際映画祭にて最優秀アニメーション賞にあたる今敏賞(長編部門)を獲得した。

森見登美彦の同名小説を原作に、「フミコの告白」「陽なたのアオシグレ」で知られるスタジオコロリドの石田祐康が監督を務めた本作。物知りだが少し生意気な小学4年生“アオヤマ君”が、海のない街に突然現れたペンギンの謎を追う姿が描かれる。

ファンタジア国際映画祭は1996年に始まった北米最大のジャンル映画祭。今敏賞は2010年に死去したアニメーション監督・今敏の功績をたたえ、2012年よりベストアニメーション賞から名称を変更した賞だ。日本からはこれまで「言の葉の庭」「ジョバンニの島」といった作品が受賞を果たしている。

「ペンギン・ハイウェイ」が長編デビュー作となった石田は「まだ日本でも公開していないのに、もう賞をいただいてよろしいのかと……! また今敏さんは個人的に多大なる影響を受けた監督なので、その名を冠する賞をいただけることに非常に光栄な思いです!」と喜びのコメント。

アオヤマ君役の北香那は「自分にとって初めて命を吹き込んだ作品が、海外でこんなに素敵な賞を頂けるなんて、信じられない気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいです」「早く日本の皆様にもお届けしたいという気持ちがより一層高まりました」と語っている。

「ペンギン・ハイウェイ」は、8月17日より全国でロードショー。アメリカ、イギリス、フランス、韓国など世界11カ国以上での配給も決定している。

石田祐康 コメント

まずは何と言ってもこの「ペンギン・ハイウェイ」にとって初めていただく賞になるのでものすごく嬉しいのと、衝撃が走ってます。何故ならまだ日本でも公開していないのに、もう賞をいただいてよろしいのかと…!
また今敏さんは個人的に多大なる影響を受けた監督なので、その名を冠する賞をいただけることに非常に光栄な思いです! 有難いことです。

北香那 コメント

自分にとって初めて命を吹き込んだ作品が、海外でこんなに素敵な賞を頂けるなんて、信じられない気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいです。
映画「ペンギン・ハイウェイ」を、早く日本の皆様にもお届けしたいという気持ちがより一層高まりました。

(c)2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会

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