MEGAニボ ど煮干し中華そば @エースコック

エースコック

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年7月23日(月)新発売のカップ麺、エースコックMEGAニボ ど煮干し中華そば」の実食レビューです。

シリーズ第1弾が復活!!

メニューの持つおいしさをとことん高めたブランド「MEGA」シリーズの第7弾に当たる製品なのですが、実は映えあるシリーズ第1弾として2015年7月13日にリリースされたのが今回と同じタイトルのカップ麺「MEGAニボ ど煮干し中華そば」でした。約2年の時を経て復活を果たしたわけなんですけれども、当ブログでも(引越し前のブログで)取り上げていて、初版では見事に★6を叩き出しています。あれから早くも2年の時が過ぎ去ったなんて、私は断固として認めません‥と、それはさておき‥

現時点で分かっている初版との違いは、容器の材質がポリスチレン(PS)ではなくポリプロピレン(PP)に変更されたことと、初版には入っていなかった “ふりかけ” が別添されていること。そして、麺が角刃の太麺から中細麺になったことが大きな変更点になります。最近のエースコックは新作のタテ型カップ麺でポリプロピレン製の容器を使用してくるようになりましたが、これ手が熱くならなくて食べやすいんですよね。

第1弾は煮干しを効かせながらもバランス型で、なおかつ無難には終わらない、とても総合力の高い煮干し系カップ麺でした。麺が中細麺になったということで、より煮干しをダイレクトに感じられそうな期待値が膨らむ現在。煮干しの打ち出し方と麺の仕様変更によるインパクトの変化にも注目しつつ、食べてみた感想の詳細を各項目ごとに分けて解説していきます。


メニューの持つおいしさをとことん高めたブランド「MEGA」シリーズ第七弾。3種の煮干し原料で、煮干し本来のウマさが味わえるど煮干しスープが実現!

(エースコック「商品情報」より引用)



めん

歯切れの良さと適度な硬さが特長の角刃の中細めんです。適度な味付けをおこない、スープと相性良く仕上げました。

(エースコック「商品情報」より引用)

かなりガッシリめん!!

製品説明には適度な硬さと書かれていますが、思いのほかガッシリとした噛み応えで、断面図は四角く、かなり輪郭のある存在感の強い油揚げ麺です。ちょっと弱々しくて切ない丸刃の低加水ストレート中細麺を想像していたのですが、なんのなんの‥かなり意思の強い食感で驚きました。

多加水麺ほどの粘り気はありませんが、硬めの食感に加えて歯切れの良さも兼ね備えており、スープに埋没することなく、それでいて辺りを蹴散らすほど暴力的な素振りは見せません。事前に想像していた麺とは違ったんですけれども、素直にレベルの高い油揚げ麺です。

いっそのことスープに喰われてしまうほど情けない麺のほうがインパクトあったんじゃないのかなと思った反面、それは好みの問題かと思いますし、食べ応えがありながらもスープと対等な関係を保っていて、とても相性のいいチョイスだったと結果的に納得できました。

スープ

ポークベースに煮干しや昆布、ホタテなどの旨みをしっかり利かせた醤油スープです。別添の液体スープとふりかけを加えることでパンチのある旨みが増す、煮干し感のある一杯に仕上げています。

(エースコック「商品情報」より引用)

魚粉は強いがMEGAニボ的に‥

初版に当たるシリーズ第1弾のMEGAニボに “ふりかけ” などの別添はありませんでしたが、今回から実装。その量は多く、魚粉によるザラついた舌触りを感じるほど明白なので、とりあえず魚粉系のラーメンが苦手ならゼッタイにヤメておいたほうが賢明なスープです。しかし、逆に煮干しのインパクトやエグみを求めているコアなファンの方にとっては洗練された印象が先行して物足りない煮干し感になるかもしれません。で、少し “煮干し” の指標がズレましたね。

というのも、煮干し粉末に加えて煮干しオイルを併用し、粉末だけでは出せない多角的な煮干し感を演出しているのですが、今回のスープは “節系” の主張も強いんです。たとえば、ふりかけのアップを写した画像を見ていただけると分かると思うのですが‥

このようにギラギラとした煮干し粉末ではなく、カツオやサバと思われる節系の含有量が見るからに多いのがお分かりいただけるでしょうか。これによって “魚粉系としてのトータルバランス” は向上した反面、 “煮干し系として硬派な印象” は薄れてしまいました。

ふりかけ投入前のスープでは、煮干し粉の力強さを軸に据え、それとはベクトルの違う煮干しオイルで芳醇な煮干しを演出。加えて焼き干しを思わせる芳ばしい香りが交わることで、なるほど “3種の煮干し原料” の粋を感じたのですが、節系が主体の魚粉が交わることで主役だった煮干しが単独首位からグループ枠に落ち着いてしまったんですよね。

昆布の下支えやホタテの旨味など、煮干しとも節系の魚粉とも違う旨味のサポートが入ることで、ひとつの “魚介(魚粉)系ラーメンとしての総合力” は確かに上がった反面、「MEGAニボ」的にいいのかな?という疑問符が否めなかったのも事実です。

かやく

程良く味付けした鶏肉そぼろ、メンマ、色調の良いねぎを加えて仕上げています。

(エースコック「商品情報」より引用)

程良く味付けした鶏肉そぼろは‥ハズレ

程良く味付けした鶏肉そぼろは “まともな” 個体ではなく、残念ながら茶色いスポンジ野郎のインドア(色白)バージョンです。こいつは外で活発に遊んで日焼けしたところで味なしスカスカ食感の価値が見出せないスポンジ系なので、たとえ数グラムでもいいから煮干し素材を増やしてほしかったですね。もしくは小さいナルトを入れてもらったほうが雰囲気も盛り上がったと思いますし、とりあえずスポンジ系を放り込むのは控えていただきたいのが本音です。

ネギは明白な歯触りがアクセントに効果的で、メンマはサイズが小さめながらも歯触りと風味に存在感があり、その両者は過不足なく好印象でした。程良く味付けした鶏肉そぼろに関しては、肉具材がないと不満を訴えるユーザーに対しての措置なのかもしれませんが、総体的に見てデメリットのほうが多いように思うので、なにも煮干し系に鶏肉そぼろを入れる必要はないと思いますし、もうちょっと具材は捻ってほしかったです。ただ、ふりかけも具材の一部とすれば仕方ないかな?‥と、妥協できなくもありませんでした。

総評

★★★★★☆☆☆☆☆(5)
(標準は★3です)

具材は据え置き、油揚げ麺に関しては前回よりもバージョンアップしているように感じましたが、ふりかけに含まれていた節系の魚粉が「MEGAニボ」的に少し違うんじゃないのかな?という疑問が残りました。以前、シリーズ第4弾として「MEGAカツオ 荒ぶる中華そば」というカップ麺のリリースがあったんですけれども、その意思が混入しちゃっているような雰囲気でしょうか。

たしかに煮干しをテーマにした魚系カップラーメンとしての総合力は高かった反面、メニューの持つおいしさ(今回の場合は「煮干し」)をとことん高めたブランドとしては、ちょっと寄り道しちゃっているような印象を受けました。そのコンセプト的に総評は★4にするかで迷ったのですが、単純に一つのカップ麺としての出来栄えは★4では勿体無いと感じたので、今回の総評は上出来の★5としました。

このブランドは素材の強み抽出系の特化型コンセプトですし、そもそも煮干しがダメな方は「MEGAニボ」なんてタイトルのカップ麺なんて眼中にないと思うので、いっそのこと「ふりかけも100%煮干し!!」くらい強烈に振り切っちゃってもいいと思うんですよね。もしそれがMEGAブランドの限界値に抵触するならワガママは言えませんが、「一度は食べたい名店の味PREMIUM」じゃないけれど、「MEGA」シリーズを超越するブランド・エクステンション「GIGA」シリーズの発足にも期待しています。「MEGAニボ」を超える「GIGAニボ」とか食べてみたくありませんか?でもって次なる段階は煮干し丸呑みレベルの「TERAニボ」とか‥夢が膨らみますな!(鼻息)




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