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しごうするのか、されるのか。

PS4コントローラーDUALSHOCK4のL3ボタン故障を分解修理 ~コンタクトスプレー使用~

PS4の純正コントローラーDUALSHOCK4が故障しました。私もゲームをまったくしないわけではありませんが、主に使っているのは家族です。家族によるとL3ボタンを前に押し込んだときの反応が悪いとのこと。具体的にはたとえばCall Of Dutyをプレイする際、L3ボタンを前に倒してダッシュしようとしても反応しなかったり、ダッシュできても途中で効かなくなり歩きはじめたりするとのことです。オンラインでプレイしているときのストレスは大きいらしく放置はできない模様。

DUALSHOCK4は定価で5,980円。アマゾンでは色によって価格差があるようです。

買い替えても良いのですが、過去にPS3でも同じような症状でコントローラーを買い替えた経験があるので、買い替えてもまた同じ症状が出る可能性がかなり高い気はします。L3ボタンのために買い替えを繰り返すのも癪ですね。

そこで、ダメ元で分解修理してみることにしました。別に機械をいじるのが得意なわけではないので、分解すると完全にダメになる可能性もありますので、ダメなら買い替えるつもりです。この記事を参考にして分解修理する方がもしいらっしゃったら、分解することで事態が悪化することも考え自己責任で行うようにしてください。また保証期間内ならメーカー修理に出すのが良いでしょう。

分解前に少しネットで検索してみましたが今一つよくわからないので見切り発車でとにかくやってみることに。

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接触不良ではないかと推測

DUALSHOCK4のボタンの中でL3ボタンは最も酷使されているように思えます。もちろん○ボタンなどの方が使用頻度は高いのでしょうが、L3ボタンはスティックを倒したり押し込んだり、倒して押し込んだりなど様々な動かされ方をしているので消耗も激しいだろうと思います。そのため、まず物理的に消耗しているのではないかと疑いました。強く押し込み続けることで下の画像の赤丸部分に溝ができてしまっているかもしれないと確認しました。

DUALSHOCK4のL3ボタンに消耗による溝ができていないか確認する画像

ほこりが汚いっすな。

見てみると特に部品が消耗しているようなことはありません。部品の交換は不要なようです。おそらく電気的な問題、L3ボタンの電気信号がうまく伝わらない接点の不良ではないかと推測しました。これを前提に分解修理を進めます。

使用した道具

使用した道具は、プラスドライバーとコンタクトスプレーです。

DUALSHOCK4とプラスドライバー、コンタクトスプレーの画像

プラスドライバーはかなりサイズの小さいものです。精密ドライバーなどを使うと良いのでしょうがとりあえず家にあるものを使いました。

KUREのコンタクトスプレーは電気系統の接点が接触不良になっている場合に、吹きかけて接点を復活させるものです。異物や汚れを除去し、接点の摩擦を減らします。私自身滅多に日常生活で使うことはありませんが、かつて自動車の電気系統の不具合で使った経験はありました。ホームセンターではカー用品や電気部品などのコーナーで見つけることができます。値段は1,000円前後。

説明には「ゴムやプラスチックにかかっても安心です。」と書かれているので他の部品にも影響はないでしょう。しかし、購入した商品の使用上の注意を読んでみると「ゴム・プラスチック素材は、素材や劣化・ストレスの状態により変化する場合があるので注意する。」とも書いてあります。どっちやねん!でも、たぶん大丈夫でしょう。

これらだけで作業しようと思ったのですが、DUALSHOCK4のカバーを外すのに手こずり、すき間にマイナスドライバーを突っ込んでこじ開けました。傷などをつけたくない場合はマイナスドライバーはおススメできませんが、家で使うものなので見た目は気にせずコジコジしました。

DUALSHOCK4のカバーをこじ開けたマイナスドライバーの画像

なお、作業をする前に、PS4本体のコンセントを抜いておく方が良いでしょう。DUALSHOCK4の分解中に本体に対して思わぬ操作が入力されないようにするためです。

DUALSHOCK4の分解

カバーを外す

DUALSHOCK4の外装カバーは裏面にある4つのネジで固定されています。プラスドライバーでこれらを外します。

DUALSHOCK4裏面にあるカバーを固定している4つのネジの画像

ネジを外しました。

DUALSHOCK4のカバーを固定している4つのネジを外した画像

ここからが最初の難関で、ネジを外しても簡単にはカバーは外れません。がっちりくっついているので素手で外そうとしてもうまく外れないのです。綺麗に作業しようとするなら専用の道具などを使えば良いのでしょうが、面倒なのでマイナスドライバーを隙間に突っ込んでコジコジしました。当然傷はつきます。

最初は外側をコジコジして隙間を拡げます。

DUALSHOCK4のカバーの側面にすき間を開けた画像

隙間にたまった汚れがなんともいえません。

DUALSHOCK4のカバーの上部にすき間を開けた画像

まわりから少しずつ攻めていけばどこかで「パカっ」と外れるのではと期待しましたが、無理矢理開こうとするとどこかが壊れそうで怖い。どうもヘッドホン・マイク端子あたりの接合が強力な様子。ここにもマイナスドライバーを突っ込んでコジコジします。

DUALSHOCK4のヘッドホン・マイク端子周辺のカバー接合部にすき間を開けた画像

ピンボケしていますが…この画像程度にすき間を開けると、カバー全体が外れます。最初からここを狙えば良かったのかな…。

中がどうつながっているかわからないので、慎重にそっと開けてみます。

DUALSHOCK4のカバーを開けた画像

図の矢印の部分のコードで上下のパーツが繋がっていました。やっぱり思いっきり外さなくてよかった。

このコード、穏便に取り外す自信がないので、繋げたままで作業を続けることにします。

バッテリーを外す

DUALSHOCK4の内部にはバッテリーが内臓されています。

DUALSHOCK4とバッテリーを繋げるコネクタの画像

通電状態で作業をすると、回路がショートする可能性があると思ったので取り外しておきました。コネクタは指で簡単に抜くことができます。

DUALSHOCK4に内臓されているバッテリーを取り外した画像

また、作業中に回路部分を直接触ると静電気で回路をダメにする可能性もあるので触らないように気をつけます。

基盤を外す

まだこの状態だとL3ボタンにアクセスできません。L3ボタンは下の画像の赤丸部分あたり、緑の基盤の向こう側にあります。

DUALSHOCK4の基盤の向こう側にあるL3ボタンの位置を示した画像

基盤はこのネジ1本で固定されています。

DUALSHOCK4の基盤を固定している1本のネジの画像

このネジもプラスドライバーで外します。すると基盤を取り外せる状態になります。ただ基盤を取り外すときにL3ボタンやR3ボタンの部品がカバーにひっかかって結構難しく苦労しました。左右どちらかに少しずらしながら外すとうまくいくと思います。

また、基盤とカバーをつなぐ配線があり(下の画像のオレンジのパーツ)、これまた穏便に外せる気がしなかったので繋げたまま作業しました。壊さないように慎重に外します。

DUALSHOCK4の基盤とカバーを繋ぐオレンジ色の配線の画像

L3ボタンの接触不良を直す

L3ボタンを外す

ここまで来ると、DUALSHOCK4が上下カバーと基盤、3つの部分に分かれています。基盤にL3ボタンが付いています。L3ボタンのパーツはゆっくりとまっすぐ引き上げていけば外すことができます。

DUALSHOCK4の基盤に固定されているL3ボタンの画像

L3ボタンを外すとこんな感じ。

DUALSHOCK4の基盤からL3ボタンを外した画像

コンタクトスプレーで接点復活

この部分のスイッチが接点不良を起こしていると推測。ここにコンタクトスプレーを噴射します。コンタクトスプレーに付属している赤いノズルを取りつけてプシュー。

DUALSHOCK4の基盤に固定されているL3スイッチにコンタクトスプレーを噴射する画像

あまり吹き付け過ぎるとあとで液だれしてしまいそうなので、全体に行き渡る程度にします。

L3ボタンを取りつける

これで接触不良は直っているはずなので、後は元にもどすだけです。まずはL3ボタンを取りつけます。L3ボタンを差し込む部分は形状が円ではなく、細長い形状になっています。L3ボタンの向きに注意して押し込みます。

DUALSHOCK4のL3ボタン取り付け部の形状をアップにしている画像

カバーを戻す

あとは、分解と逆の工程で元に戻していきます。難しかったのは緑色の基盤を本体の上カバーに戻す工程で、色々とパーツの突起などがひっかかってうまく戻せません。根気強くうまく戻せる角度などを探します。L3・R3ボタンがひっかかるのが鬱陶しいのですが、ボタンを傾けながら戻すとうまくいくと思います。

油断するとパーツが外れたりしてどこについていたものなのかわからなくなることもあるでしょう。写真を撮りながら作業すると困った時に役立つと思います。

基盤をネジで固定し、バッテリーのコネクターを繋ぎ、最後に下カバーを戻して、4本のネジで固定します。

トラブル発生:ゲーム中のみコントローラーの入力を受付なくなる

無事元通りになったので、早速PS4を起動して修理がうまくいったか確かめます。

ホーム画面で○ボタンや十字キーなどが反応することを確かめてほっと一安心、さあL3ボタンでダッシュしてみるぞとゲームを起動したら、DUALSHOCK4からの入力を一切受け付けなくなりました。L3ボタンはおろか、○ボタンすら反応しません。

しかし、ホーム画面では正常に入力を受け付けていたので、機械的な問題ではないはずです。

対処した方法は次の通り。

  1. PS4とDUALSHOCK4の接続を一旦解除。
  2. DUALSHOCK4のリセットボタンを押す。
  3. PS4を起動してDUALSHOCK4を接続し直す。

DUALSHOCK4のリセットボタンは背面にあります。爪楊枝などを突っ込んで押すとリセット完了です。

DUALSHOCK4の裏面にあるリセットボタンを爪楊枝で押す画像

これでゲーム内でもDUALSHOCK4で問題なく操作できるようになりました。

直った!

問題のL3ボタンですが、コンタクトスプレーが効果を発揮して、新品同様の反応となりました。ダッシュ中に入力が途絶えて歩き出すようなこともなく快適です。家族も満足。修理後は戦績もアップしたようです。

機械って分解するのは簡単でも元通りに組み立てるのが難しく、今回もそこで苦労しました。しかし、そこを言葉で伝えるのは難しくちょっと適当な説明になってしまっています。同じようにチャレンジする方は、あくまでも自己責任、壊れても構わないと考えてやってくださいませ。

これを機会に家族がやっていた『GOD OF WAR』でもやってみようかな。ムービーとゲームプレイがシームレスで、ストーリーも私の好きな北欧神話がモチーフになっている父子の物語。戦闘も爽快感がありそう。家族も絶賛していました。


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