【必見】歯科におけるクレジットカード導入のメリット・方法とは?
病院やクリニックなどの医療施設を選ぶとき、クレジットカードが使えるかどうかチェックする方が増えています。急な診察が必要になった場合は、手持ちのお金を確認せずに歯医者へ行くことが多いでしょう。そんなときに、クレジットカードが使えたら、安心して受診することができます。しかし、実際のところは、クレジットカードを導入していない歯医者が多いようです。導入したくても、方法が分からない方も多いでしょう。そこで、本記事では、カード決済と医療費の基礎知識やカード払いのメリット・導入方法などについて説明します。
- カード決済と医療費について
- 歯科とカード決済について
- 歯科とカード決済の導入について
- 歯科向けクレジットカード代行業者選びのポイント
- 歯科とクレジットカード導入に関してよくある質問
この記事を読むことで、歯科でのクレジットカード導入にかんする知識を深めることができます。導入を検討している歯科医の方は、ぜひ参考にしてください。
1.カード決済と医療費について
クレジットカードの導入をする前に、カード決済と医療費について知識を身につけておかなければなりません。ここでは、カード決済の需要やメリット・デメリットなどについて説明します。
1-1.カード決済とは?
クレジットカード決済とは、決済手段の1つで、現金の代わりにカードで支払いを行うことです。クレジットカードは1950年に誕生し、日本では1960年に発行されました。現在では、社会人の多くが持っていて、一般社団法人日本クレジット協会の調査によると、平成25年度のカード発行枚数は3億2,352万枚を突破しています。およそ成人1人当たり3.1枚所有していることになるのです。
1-2.カード決済のメリット・デメリット
カード決済の大きなメリットは、手持ちのお金がなくても支払いができることです。急な診察が必要になったときでも安心して治療を受けることができます。また、導入する側は、多額の金銭の管理をする必要がありません。カード決済が利用できることで、来院者数を増やすこともできるでしょう。しかし、カード決済の導入は、一定の手数料をカード会社に支払う必要があります。実際に入金されるまで時間がかかるため、手元にお金が足りず、資金繰りに困ることもあるでしょう。
1-3.医療費はカード決済が可能なのか?
クレジットカードは、医療費も決済可能です。近年、クレジットカード利用者が増えてきていることから、カード決済ができる病院が多くなってきています。大学病院や総合病院はほとんどの場合でカード決済が可能ですが、中規模病院や市民病院は使えるところと使えないところがあるようです。また、クリニックも導入に差がありますが、歯科は積極的に対応するところが増えています。
2.歯科とカード決済について
それでは、歯科とカード決済の特徴や歯科におけるメリット・保険診療と自由診療などについて詳しく説明します。
2-1.歯科決済の特徴について
カード決済を導入する前に、歯科決済の特徴についてチェックしておきましょう。ここでは、決済内容と治療費が高額になるケースについて説明します。
2-1-1.決済内容
患者が治療を受けた後、カード払いを選択すると、カード会社が治療費を歯科に支払います。そして、歯科がカード会社に手数料を払い、患者はカード会社にカード利用代金を支払うという流れです。歯科は、患者が治療を受けたときに、その場で現金を受け取ることができません。
2-1-2.治療費が高額になるケース
歯科でカード決済をする場合は、緊急な治療が必要になったときか、または手持ちのお金がない・治療費が高額になるケースが挙がります。クレジットカードは分割払いやリポ払いができるので、高額な治療費の支払いに便利です。歯科で、治療費が高額になるのは、インプラントや金歯などの高額な材料・道具を使う内容になるでしょう。また、セラミック治療や歯科矯正などの審美歯科も、治療費が高額になります。
2-2.歯科におけるカード決済のメリットとは
歯科側と患者側、それぞれにおけるカード決済のメリットについて説明します。
2-2-1.歯科側のメリット
高額な治療費になる場合、現金で一括払いとなれば、患者が躊躇(ちゅうちょ)してしまい治療に踏み切れないケースがあります。しかし、カード決済を導入すれば、安心して治療を受けることが可能です。そのため、途中で通院をやめずに治療を続ける人が増えます。歯科として機能し続けるためには、患者の数を増やし運営を続けなければなりません。また、患者に安心して治療を受けてもらうためにも、大きなメリットを発揮するでしょう。
2-2-2.患者側のメリット
治療を受けた当日に持ち合わせがなくても、カード決済を利用すれば安心して受診できます。また、高額な治療費でも、カード決済を利用すれば、返済計画が立てやすくポイントも貯(た)めることができるでしょう。クレジットカードを持っている方の中には、少額の支払いでもカード決済を希望している方がいます。
2-3.保険診療のカード決済について
小規模の歯医者では、国民健康保険・社会保険・介護保険などの保険サービスを受ける治療の場合、カード決済ができません。手数料の負担や保険医療制度の在り方が関係していると言われています。保険医療制度は、誰もが平等に治療が受けられることを目指しているため、品質や価格にバラつきがあってはいけません。ただし、2004年に国立病院の独立行政法人化に伴い、一部の歯科では保険診療でもカード決済が可能なところもあります。
2-4.自由診療のカード決済について
健康保険・診療報酬が適用されない診療を自由診療と言います。自由診療は、患者と医療機関との間で自由に個別の契約を行い、契約に基づいて行われる診療でのため、カード決済を導入していれば小規模医院でもカード支払いが可能です。
3.歯科とカード決済の導入について
実際に、歯科におけるカード決済の導入は、どのようにすれば良いのでしょうか。導入を検討している歯科の方は、ぜひチェックしてください。
3-1.導入方法
直接、カード会社に申し込みをする、または代行会社に依頼する方法で導入します。必要な書類や申し込み情報の確認後、審査を実施し、合格すれば導入する流れです。カード会社との契約や代行決済の違いについては、後ほど説明します。また、導入する際は、CAT端末を医院内に設置しなければなりません。
3-2.カード決済にかかるコストとは
カード決済導入にかかるコストは、大きく分けて、初期費用(導入費用)と月額固定費用があります。初期費用はカード決済に必要なCAT端末や設置費用、月額固定費用は決済に使用する機器のレンタル費用・システム費用などです。ほかにも、カード決済1件ごとにかかる手数料や、保証費用となる与信料、データ処理手数料のトランザクション処理費用があります。導入コストは、カード会社・代行会社によって異なるので、細部までチェックしなければなりません。
3-3.直接契約
クレジットカードにも、会社によってさまざまな種類がありますよね。直接、カード会社と契約する場合は、導入したい会社ごとに契約しなければなりません。たとえば、複数のカードが利用できるようにしたいときは、複数の会社と契約を交わす必要があります。また、決済手数料や高額な決済システム・運営費用が必要になるため、導入費用がかかる・手続きが複雑・審査通過が困難というデメリットがあるのです。
3-4.代行決済
代行決済は、クレジットカードの決済にかんする業務を代行する会社に依頼することです。直接契約とは異なり、種類ごとに契約を交わしたり、複雑な手続きをしたりする必要がありません。複数のクレジットカード会社を取り扱っているため、1つの窓口で一度に複数のカード会社と契約ができます。個人経営の歯科は、多くが代行決済会社と契約して、カード決済を導入しているのが現状です。
3-5.そのほか、注意点
カード決済を導入する際は、手数料に注意しておかなければなりません。なぜなら、カード決済を利用するたびに、一定の手数料がかかるからです。カード会社・代行会社によって、手数料が変わるため、きちんと利益を得られるかどうか検討してください。
4.歯医向けクレジットカード代行業者選びのポイント
カード会社との直接契約よりも、導入がスピーディーにできる代行決済会社と契約する歯科が増えています。安心して契約できる代行業者か見極めるためには、選び方のポイントを知ることが大切ですので、チェックしていきましょう。
4-1.実績
代行業者選びで押さえておきたいポイントは、実績です。歯科を含めた、さまざまなジャンルの店舗・施設にクレジットカード決済を導入した実績がある代行業者を選んでください。実績があるほど、依頼主に合わせた対応ができます。
4-2.コスト
実績と同じく、注目してほしいポイントが手数料です。手数料が高いとこ経営に影響を及ぼします。できれば、手数料が最低限で済む業者を選びましょう。代行業者に依頼する際、カード決済にかかる手数料は4~7%程度が目安となります。クレジットカード決済代行サービスを行っている「決済代行ドットコム」の場合は、決済手数料が3.5%~です。CAT端末機の導入や月次管理料は無料となっておりますので、ぜひ1度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
4-3.注意点
代行業者によって、手数料だけでなく、初期費用や決済ごとに必要な料金が異なります。早く導入したいから、と焦って1社に絞ってしまうと、費用の高額さに後悔してしまうでしょう。複数の代行業者を比較することで、最も費用が安い業者が選択できます。サービス内容はもちろんのこと、手数料・初期費用・月額費用・スタッフの対応・実績など比較して、じっくり選んでくださいね。
5.歯科とクレジットカード導入に関してよくある質問
歯科とクレジットカード導入に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。
5-1.カード決済の導入に必要な書類とは?
登記簿謄本(発行3か月以内)・代表者身分証明書・連帯保証人身分証明書・銀行通帳コピーなどの書類が必要です。カード会社や代行業者、契約内容、個人または法人契約によって必要な書類が異なるため、事前にホームページなどで確認しておいたほうが良いでしょう。
5-2.歯科で使えるクレジットカード会社は?
一般的に、歯科で導入しているクレジットカードは「Paypal」がほとんどです。Paypalとは、インターネットを利用した決済システムとなります。Paypalが扱っているクレジットカードが利用できるでしょう。たとえば、VISA・MASTER CARD・JCB・AMERICAN EXPRESSがあります。
5-3.カード決済の導入でトラブルはあるのか?
実際に、クレジットカード情報が流出したり、きちんとお金が振り込まれなかったりするというトラブルが、代行業者との間で起きています。トラブルにあわないためには、きちんと管理・サポート体制が充実している業者を選ぶことが大切です。「決済代行ドットコム」では、最新システムによる安定したサービスを提供しています。また、24時間監視体制により、決済時のトラブルを未然に防ぐ管理を行っているのでご安心ください。
5-4.カード決済導入にどのくらいの時間がかかるのか?
カード会社や代行業者によって異なりますが、審査に通過すれば、およそ3~5日で導入できます。中には、契約を交わしてから導入まで時間がかかるところもあるので注意してください。「決済代行ドットコム」は、最短2日のスピード審査・導入が可能です。
5-5.代行業者に依頼する際の具体的な費用(額)が知りたい
「決済代行ドットコム」の場合は、初期導入費として初期費用1万円、カスタマイズ・CAT端末機は無料となっています。月額費用は、決済手数料が3.5%~、パソコン決済・モバイル決済の場合はトランザクション費用が1件につき50円、取消手数料が500円です。詳細は、こちらをチェックしてください。
まとめ
いかがでしたか? クレジットカードの利用者数や普及率の高まりとともに、カード決済を導入する歯科が増えています。基本的に、カード決済ができるのは自由診療となりますが、近年では保険診療もできるところもあるのです。歯科選びに、カード決済の有無を確認する方もいるので、カード決済導入は患者獲得にもつながるでしょう。導入に必要な手続きが面倒、と感じているのであれば、一度に複数のカード会社と契約ができる代行業者を選択してください。カード決済の導入について知識をきちんと把握することで、スムーズに導入することができますよ。