災害レベルの暑さがやってきた!

観測史上初、東京都内でも40℃以上を記録したという今年の猛暑。
エアコンをつけないという選択肢はもはやありえないわけですが、どうせ使うのであれば上手に快適に使いたいものです。
設定温度は何℃に設定するべきか、就寝時はどうやって使えばいいのか、上手な節電テクニックなど、気になるあれこれをエアコンを作っているメーカーの方に聞いてきました。
温度だけじゃなくて、湿度や気流も設定しよう

節電という観点で、数年前からエアコンの設定温度は28℃が推奨されていますが、この猛暑においては必ずしも快適な温度ではありません。
「暑く感じる場合には、必要に応じて設定温度を下げたり、気流を強めることで対処しましょう。また、湿度設定を低くするというのも一つの方法です」(ダイキン広報担当者)
熱帯夜は、寝室を十分に冷やしてから28℃設定がオススメ

「寝る前にお部屋を涼しいと感じるくらいに冷やしておいて、就寝時につけっぱなしで使う場合にはやや高めの28℃くらいが快適に過ごせると思います」(パナソニック広報担当者)
寝てる時は消したいという人は、寝入りに3時間タイマーで深い睡眠が取れる
就寝中つけっぱなしは避けたいという人は、3時間のタイマー運転がおすすめ。
「入眠直後の深い睡眠が温度変化で阻害されることなく確保されることで、深い睡眠が安定的に取れます」(ダイキン広報担当者)
30分程度の外出ならエアコン付けっ放しが正解!
少し前にエアコンは24時間付けっ放しの方が快適だし、節電にもなるという説が話題になりました。
「つけたり切ったりを繰り返すよりは、つけっぱなしの方が快適で省エネな場合もあります。
30分ほどのお出かけで不在にする場合であればつけっぱなしがお得になることが多く、1時間以上不在の場合はエアコンを切っておでかけいただいた方が電気代だけの点で言えば安くなる場合が多いです」(パナソニック広報担当者)
ダイキンでは同じ間取りのマンション2部屋を使って「つけっぱなし」と「こまめに入り切り」の消費電力を比較する検証実験しています。

「30分外出する場合、日中の9:00~18:00までなら『つけっぱなし』の方がお得となり、18:00~23:00までは『入り切り』した方がお得」という結果が出ました」(ダイキン広報担当者)
節電したいなら、室外機の周りを要チェック!
毎日使うものだから、やっぱり気になるのが電気代。省エネテクニックも聞きました。
「扇風機の併用、フィルターの定期的な掃除、室外機に周囲に物を置かない、『すだれ』『よしず』などで日差しを和らげるのが効果的です」(パナソニック広報担当者)
意外と盲点なのが室外機です。
「冷房時、室外機からは熱い風を外に逃がしていますが、近くにものがあると熱を逃がすのを邪魔してしまいます。直射日光も避けた方がいいですね」(パナソニック広報担当者)

換気やドアの開閉も意識しよう!
「帰宅時、部屋の中の空気が外よりも暑いと感じた時は、すぐにエアコンのスイッチを入れるのではなく、まず窓を開けて部屋の換気をしましょう。猛烈な熱気を部屋の外に逃がしてからエアコンをかけると、効率的に部屋を冷やすことができます」(ダイキン広報担当者)

エアコンそのものを買い換えるのもアリ
最新の高機能エアコンには、就寝中の使用をサポートする機能や、温度と湿度をセンサリングして快適に保つ機能、風を身体に当てずに室内を快適にキープする機能なども搭載されています。
快適に過ごすために、エアコンそのものを買い換えるというのも選択肢の一つです。
まだまだ暑さは続きそう。エアコンと上手に付き合って、快適に夏を過ごしたいですね!