中国のチップメーカー清華紫光集団(Tsinghua Unigroup)が、フランスの部品メーカーLinxensを買収すると報じられた。
買収金額は公表されていないが、Reutersが情報筋の話として報じたところによると、22億ユーロ(約2860億円)前後のようだ。
この報道によれば、今回の買収にあたり、銀行4行がTsinghuaに対し、15億ユーロ(約1950億円)のつなぎ融資を提供することで合意したという。
両社が買収に合意したのは1カ月以上前のことだが、これまで公表されていなかった。この買収案件では、TsinghuaがプライベートエクイティグループのCVC Capital PartnersからLinxensを買収することが条件に含まれるという。フランスとドイツ、自社の労働組合において、乗り越えなければならない規制のハードルもある。
しかし、情報筋がReutersに述べたところによると、規制機関による反対は予想されていないという。
北京に拠点を置くTsinghua UnigroupはTsinghua Holdingsの子会社で、ワイヤレスSoC(システム・オン・チップ)や高周波半導体のメーカーである。
同社は過去に米企業Micron Technologyの買収を試みたが、国家安全保障を理由に米規制当局に阻止された。
パリ近郊に拠点を置くLinxensは民生用、医療用、および産業用のスマートカードアプリケーションを開発するフランスの企業である。マイクロコネクタやRFIDアンテナ、インレイを専門としており、年間約8億個のRFIDトランスポンダを生産している。
Linxensは2015年にCVC Capital Partnersにより買収された。
この買収は中国と欧州の貿易関係にとって試金石となるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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