最近になって経理が楽しくなってきたので今の気持ちを書いていきたいと思います。
ちなみに僕が経理の仕事を選んだ理由は、あまり人と話さないでいいと思ったからです。消極的ですがこれが事実。
ただ弁解するわけではないですが、自分の場合
・知らない人とコミュニケーションをしたり
・相手にお願いをしたりモノを売ったり
そういうことができないというわけではなく、むしろ得意な方かもしれません。
でも疲れてしまうんです。
普通の人なら気にしないような些細なこと。
そういったものが自分には必要以上に見えてしまう。それに対してとても疲労する。だから給料が高くなくてもいいから、黙々と仕事がしたかったんです。
プログラマーにもSEにもなれなかった
できるだけ人と関わらないのが好ましい。
僕みたいな人間は何か技を身につけるべきだったのかなと30になって思います。プログラミングの勉強をしておくべきでした。
ただ僕は怠惰な人間。慣れないことを勉強したくなかった。そして体力もない。工場では働けない。
そんな逃げの思考から経理に行き着いたというわけです。
理想の職場にたどりついて
僕は理想の職場にたどり着くことができました。
・社員の経費精算業務
・誤りのある仕訳の修正
・請求書の発行
生産性はないが必要な業務。それらを淡々とルーティンとしてこなしていきます。毎日、毎月、毎年。
決算は税理士に代行しているし、上場もしていない。言葉どおりの経理事務です。想い描いた最高の環境で経理をしています。
ヌルっとした不安があった
ただしその中で不安がありました。
自分は何をしてきたのかなと。結局のところ簿記2級はおろか3級すら取っていないし、英語も勉強していない。
今の会社にずっといれれば良いけれど…。もし何か大きく環境が変わりこの場所を出ないといけない時、自分は生きていけるのだろか。
そんな一抹の不安がたまによぎることがありました。
SEの友人に憧れた
(大学の友人のブログ)
毎週の金曜日、僕はお酒を飲みながら大学の頃の友人とSkypeでお話します。
彼は東京でSEをしています。
でも友達は元々そういう世界にいた訳ではありません。むしろ新卒の時に入った業界は僕と同じであり、今とは畑違いの場所でした。
彼は新卒で勤めた会社を退社後、独学で勉強をしながらIT企業に入社。そしてどんどんエンジニアとしてスキルアップをしていきました。
転職も繰り返していきます。この業界におけるそれへの考え方は、他と比べて特殊だと思いました。
IT業界にいる人たちの転職への考え
・終身雇用をのぞむ人が少ない
・環境が良くてもより良いところがあれば移る
そんな自由な発想。実際に彼の転職も人間関係が悪いとかではなく、純粋に収入UPのため。そして着々とそれを実現できています。
スキルを成果物として出したりも
彼は他にも自分でWEBサービスまで始めています。スキルがあるから成果が残せる。今の職場に固執しないでいい。
いつでも自由に飛べる羽をもっている。それが何より羨ましかった。
でも資格を取りたいとは思わなかった
ホントにゼロからの簿記3級 『ふくしままさゆきのホントに』シリーズ
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(とりあえずこれだけは読んでる)
僕も自由に飛べる羽が欲しくなりました。
ただ、自分は経理でいうそれが良く分かりませんでした。税理士資格を取れば確かにそういった気持ちになれるかもしれません。
でもそれはあまりに遠い。
簿記やFPが現実的な経理の資格。
でもそれを取ったところでどうなるんだろうと正直なところ思ってしまいます。中途採用で簿記できますと言われても困りますからね…。
このまま歳をとり転職活動をするときに
「〜で課長してました」
それしか言えない人生はあまりに寂しい。
他の経理の人と話して気付いたこと
長くなりましたがここからが本題です。
「自分は今後どうしたらいいんだろう」
そんなことをぼんやりと考えながら、最近ある経理の集まりに行きました。そこで僕は自分の思わぬところに注目して貰えました。
それが「何ちゃって連結決算」でした。
僕の会社は非上場ですが子会社をいくつも抱えています。ただし今までは特に連結決算を組んだことはありませんでした。
それを2年ほど前に僕が0から始めているわけです。といっても全然かっこいいものではないです。
僕の連結決算の業務
・エクセル上で数字を全て足して
・グループ間の取引を相殺して
・諸々の仕訳を入れていく
そんな簡単なものです。
経験は言い方次第で武器になるかも
(九州によくいくようになりました)
今年になって僕はもう少し本格的に連結決算をやりはじめました。今はシステムを全グループ会社に導入して、その指導に出張を繰り返しているところです。
僕は会計の知識がとても乏しいです。
・分からない所があれば税理士にすぐきいて
・システムの子会社導入もソフト会社にききながら
それを何とか進めているだけです。つまり全然大したことをやっていない。
でもその経験に多くの人が興味を持ってくれました。「おもしろいね」と優秀な方が僕の話を興味深く聞いてくれたんです。
エクセルからはじまった何ちゃって連結決算。それがいつのまにか自分にとっての大事な経歴になっていました。
経験や経歴は自信になる
僕は資格がないことをコンプレックスに思っていました。ただしそれでも勉強はしたくなかった。使わない知識を覚えるのはいつになっても好きになれません。
・みんなが浅くて広いトンネルを作る中で
・僕は1点集中で10mの井戸を掘っている
昔からそうでした。
もう仕方がないと諦めていました。
でも広く周りを見渡したとき、誰も自分のそんなコンプレックスなんて見ていませんでした。
・これまで何をしてきたか
・自分にはいま、何ができるか
それが何より大事だと気付きました。
そう考えると今の僕は以前とは違って
「連結決算を0からはじめるノウハウ」
これを覚えているわけです。
すごいニッチだとは思います。そしてどこに需要があるかも分からないです。
ただし自分の中で一つ自信ができました。
それは僕が友達に対して憧れていた「自由の羽」にも繋がります。こんな経験を僕はもっとしていきたい。
経験で得たノウハウは永遠に僕の武器となるから。
色んな出来る事を増やしていきたい
僕は会社に不満があるわけではありません。だから別に転職したいとかではないんです。
ただし得た知識やノウハウが普遍的だということ。それを意識すると経理がどんどん楽しくなってきました。
今後はもっと「自分はこれができる」と言えることを増やしていきたいなって思っています。
好きな経理マンさんがいます。
彼は僕より数歳年上なだけなのにこんな実績があります。
(参照:経理一筋10年。スキルはあるけど力はない)
税務申告、開示業務、そして予算の管理まで。
これくらい言えたらカッコよくないですか?僕はこの1/3でいいから身につけたい。
そして、自分が自信を持って「これは任せて」と言えることを増やしていきたい。
そうなればもう無敵ですからね。
それができるのが経理のいいところ。
今は税の申告書作成の勉強中
申告書の作成ができるようになれば僕は今までよりもっと自分に自信が持てます。
どんどん自由の翼が増やせます。
以上、上手くまとめる気もなかったのですが最近は経理が楽しくなってきたので書いておきました。
僕は未経験から飛び込みました
それにしても自分がこんな気持ちになるなんて思いもしませんでした。でも人間なんて思いも拠らないところで変わるのかもしれません。
僕はたまたまそれを見つけたというだけ。
もしこの記事を見ている人で、かつての自分のように
経理になる前の自分
・知らない人と関わる仕事があまり好きじゃない
・経理は未経験で資格もない。でも興味ある
なんて人がいたら恐れないで飛び込んで欲しいなって思います。ある程度の規模の会社なら経理は、まず前任を辿るところからはじめます。
勝手に知識や経験はついていきます。
そして得た知識は永久に自分のものになります。
非上場で自社決算をしていないようなとこならまず心配はありません。僕はここのエージェントを利用しました。
経理は楽しいし控えめに言って最高です。