映画『去年の冬、きみと別れ』恭介が犯人を調べたのは早い時期?

去年の冬、きみと別れという映画では、恭介というフリーライターが焼死事件の容疑者の雄大を取材をする事になります。所が、恭介が彼を調べ始めたのは、それよりもずっと前でした。そこで、この映画を知らない方のために、なぜ恭介は早い時期から雄大を調べ始める事になったのか紹介しましょう。

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『去年の冬、きみと別れ』のキャスト

耶雲恭介と小林良樹の打ち合わせ

引用:https://eiga.com/movie/87552/gallery/5/

日本のミステリー映画『去年の冬、きみと別れ』は、2018年3月10日に日本で上映されました(上映時間は約119分)。

監督&脚本&原作

謎の多い焼死事件が起きてしまう映画『去年の冬、きみと別れ』を制作したのが、瀧本智行監督です。

  • 監督:瀧本智行
  • 脚本:大石哲也
  • 原作:中村文則

登場人物&役者

フリーライターの恭介が大事な婚約者を雄大に取られてしまう映画『去年の冬、きみと別れ』に登場する人物や役者さんたちは、以下の通りです。

  • 耶雲恭介/結婚を控えた記者(演:岩田剛典)
  • 松田百合子/恭介の婚約者(演:山本美月)
  • 木原坂雄大/焼死事件の容疑者(演:斎藤工)
  • 木原坂朱里/雄大の姉(演:浅見れいな)
  • 吉岡亜希子/焼死してしまう美人モデル(演:土村芳)
  • 小林良樹/週刊文詠の編集者(演:北村一輝)

『去年の冬、きみと別れ』のストーリー

耶雲恭介と松田百合子

引用:https://eiga.com/movie/87552/gallery/2/

美しい女性モデル亜希子は、目が見えなくて点字が打たれた紙を愛おしく抱き込むように大切に持っていました。そして、亜希子は舌をゆっくりと出して、点字をなぞるように舐めていきますが、なぜか涙を流していました。そんな異常性を感じさせる亜希子は、炎に包まれて死んでいってしまうのです。

容疑者の雄大(起)

亜希子は焼死してしまって、容疑者として雄大が浮上しました。なぜなら、亜希子をモデルとして写真撮影していたのが雄大で、彼女が燃えていても助けようとしていなかったからです。雄大は警察に捕まりますが、姉は凄腕の弁護士を連れてきて、雄大は弁護士の言う通りに動いて、執行猶予処分で釈放されてしまいます。

そんな時に、フリーライターの恭介が、週刊文詠を出版している出版社に足を運びます。恭介は、焼死事件で釈放された雄大が犯人の可能性が高いと思って、取材をするので、本として出版して欲しいと頼み込んできます。

所が、小林は「もう2ヶ月前に執行猶予が出ている、もう終わった事件だ」と取り合おうとしません。しかし、恭介の熱意を見た編集長は小林に「やってみてよ」と面倒を見るように頼み込みます。上司に頼まれては小林も「分かりました」としぶしぶ従うしかありませんでした。

雄大の異常性(承)

恭介には、百合子という大事な婚約者がいました。しかし、恭介は雄大に取材を申し込んでからというもの、仕事に打ち込むようになっていったのです。しかし、恭介は雄大を調べるために多くの方たちに取材をするようになってから、雄大の異常性に気づくようになります。

それは、雄大という男は、彼氏のいる女性に異常を執着を見せるという事でした。実際に、雄大の友達だった男は、雄大に彼女を取られてしまったのですが、彼女は言葉巧みに誘われて、何と部屋に監禁されてしまったというのです。しかも、雄大は小さい頃に父親から虐待をされていて、姉も父親から暴行されていたというのです。

しかし、雄大の父親は誰かに刺されて命を失ってしまい、雄大や姉たちも重傷を負ったのです。警察は犯人を見たのが雄大や姉たちだけだったので、二人の証言をもとに犯人を探しましたが容疑者として浮かび上がる人物もいませんでした。そこで、恭介は、雄大たちが誰かと共謀して父親の命を奪ったのではないかと疑うようになります。

婚約者を奪われてしまう恭介(転)

恭介は、婚約者に結婚式を伸ばして欲しいと頼み込んで、思わず口論してしまいます。それを遠くから見ていたのが、あの雄大でした。雄大は、彼氏と付き合っている女性を奪う趣味があったので、雄大の友達は「殺されたモデルの子も彼氏がいたんじゃないのかな?」と疑うほどでした。

恭介が仕事を優先する事によって、婚約者との間が上手くいかなくなるようになっていきますが、雄大はその隙を狙っていきます。そして、雄大は雄大の婚約者の百合子に近づいていき、モデルになって欲しいと頼み込みます。恭介は、雄大の家に百合子がいる事に気づいて、返してもらうように頼みますが、雄大は二人を会わせようとしません。

婚約者が雄大に監禁されていると思い込んでいた恭介は、警察に助けを求めますが「いや、彼女は自分の意思で家に入ったみたいですよ、それにあなた達はうまい事いってなかったみたいじゃないですか?」と言われてしまい、恭介は土下座をして何とか救出して欲しいと頼むしかできませんでした。

恭介が雄大を早めに調べていた理由(結)

雄大は恭介に追い討ちをかけるかのように、再び自宅で火の手が上がります。それに気づいた恭介は家の中に侵入したら、椅子に拘束された者が火だらけになっていて、雄大が笑いながら写真を撮り続けていたのです。恭介は「何やってんだ、あんたは!」と叫んでカメラをたたき落としますが、もう何もかも手遅れでした。

警察は雄大を捕まえて、恭介には遺留品を確認して貰いますが、それは彼女に送った指輪で間違いはありませんでした。小林は、恭介を気にかけますが、少しずつ彼の事を不振に思うようになって調べ始めたのです。そうしたら、小林が以前まで勤めていた出版社の者から、恭介が以前付き合っていた彼女の写真を見せてもらいます。

その彼女の顔は何と、最初の焼死事件の被害者である亜希子だったのです。そして、恭介は小林に「実は、木原坂(雄大)を調べていたのはずっと前からでした」と語りかけてきて、小林は「お前は前の彼女の復讐のために婚約者を犠牲にしたというのか」と愕然としますが、はたして焼死事件の真相はどうなっているのでしょうか?

『去年の冬、きみと別れ』の豆知識

木原坂雄大の企み

引用:https://eiga.com/movie/87552/gallery/4/

謎の多い焼死事件の真相を追うはずの恭介自身も謎の多い設定になっていた『去年の冬、きみと別れ』に関連する豆知識を紹介するので、良かったら、ご覧になってみて下さい。

10歳の殺人者『メアリー・ベル』

映画『去年の冬、きみと別れ』では、恭介が当時10歳だった兄弟が父親の命を奪ったのではないかと、当時刑事だった人物を追求するシーンがありました。しかし、刑事は「10歳がそんな事ができるか」と反論しますが、世の中には10歳で人の命を殺める者もいて、それが『メアリー・ベル』という人物です。

この人物はイギリス人の少女で、3歳と4歳の男児の命を奪ったのです。途中で11歳になりましたが、初犯は11歳でした。その犯行はとても残虐なものでしがた、彼女は小さい頃から暴行を受けていた事もあって、恭介が親から暴行を受けていた兄弟が親の命を狙ったと疑うのもあながち的外れとは言えないのです。

『去年の冬、きみと別れ』では父親は大人なので、不可能のように思うかもしれませんが、子供でも不意をついたら十分に実行できる可能性はあります。そして、メアリー・ベル事件については、下に紹介しているサイトで詳しく紹介されています。

vipper-trendy.net 

『去年の冬、きみと別れ』の主題歌

悲劇的な焼死事件が起きてしまう映画『去年の冬、きみと別れ』の主題歌は、m-floの『never』です。m-floは昔によく聞いた事があって、BoAという韓国人女性アーティストの曲に参加していたグループなので、今でもよく覚えています。

そして、neverという曲では、この映画のストーリーに合うように寂しさを誘うような雪が降ってくるかのような曲調になっています。そして好きな恋人を慕うような歌詞になっています。

『去年の冬、きみと別れ』の感想

耶雲恭介の焦り

引用:https://eiga.com/movie/87552/gallery/

謎の多い登場人物は雄大だけかと思いきや、意外にも恭介自身も謎の多い人物だった『去年の冬、きみと別れ』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。

『去年の冬、きみと別れ』の残念なところ

私が『去年の冬、きみと別れ』を見ようと思ったのは、キャッチコピーで『すべての人がこの罠にハマる。』とあったからです。しかし、実際に見ようとしたら、そのキャッチコピーがあったので「途中から思いもよらぬ事が起きるのだろう」と思って見ていたので、ある程度は予測できてしまいました。

そのため、キャッチコピーの付け方は本当に難しいなと思ってしまいましたね。もう少しキャッチコピーの内容が違っていたら、この作品の満足度も違うものになっていたかもしれません。

『去年の冬、きみと別れ』の見所

このミステリー映画では、被害者が炎に包まれていき、完全に炎に包まれているシーンが登場するので、かなりの迫力がありましたね。それだけに雄大の凶悪性や残忍性が視聴者を惹きつけていきます。

さらに、恭介が前の彼女の復讐のために、婚約者を犠牲にする事を覚悟していたのか?その辺りも『去年の冬、きみと別れ』の大きな見所になっていますね。