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福井

コウノトリ幼鳥3羽、9月に放鳥 県方針

 県は二十三日、今年五月に越前市中野町の飼育ケージで誕生した国の特別天然記念物コウノトリの幼鳥三羽について、九月中旬に越前市坂口地区で放鳥する方針を決めた。

 県庁で開かれた専門家による県コウノトリ定着推進会議で了承を得た。放鳥は、エサが豊富な稲刈り後に行う。ケージのある白山地区には野生のコウノトリ二羽が長期滞在しており、幼鳥が攻撃を受ける心配もあるため、五キロ離れた坂口地区で放鳥する。

 三羽のひなは飼育されている「ふっくん」を父親、「さっちゃん」を母親に持つ。県内で産まれた有精卵から五十四年ぶりに誕生した。三羽とも体重四~五キロの親とほぼ同じ大きさに成長している。県の放鳥は四年連続で、予定通りなら放鳥数は九羽となる。

 会議では、エサとなる魚が広範囲に移動できるよう、県が天王川での魚道設置に取り組んでいることや、市によるエサのドジョウ養殖の紹介もあった。

 (尾嶋隆宏)

 

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