古典芸能の違いって何?各芸能を比較してみた!<前編>

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こんにちはベニーです!
今日は各古典芸能について比較してみました。
今日は時系列でまとめていきます。

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雅楽

現存している芸能の中で最古の芸能は雅楽です。
成立はなんと平安時代です!
雅楽は成立が太古の分かなり時代とともに失われた技術、技法、舞などがあり現在では国風歌舞(くにぶりのうたまい)、大陸系の楽舞謡物(うたいもの)の3ジャンルから構成されています。
国風歌舞とは日本古来の歌謡をもとに平安期に完成された、神道や皇室に深い関わりをもつ歌舞で、いわゆるみなさんが想像する雅楽はこれです。
大陸系の楽舞とは5世紀頃から9世紀頃までの間に大陸から伝わった楽舞をもとに日本で作られた、中国、天竺、林邑系の唐楽高麗楽などです。伝来系のものがこのジャンルです。
謡物は日本古来の民詩や漢詩に節づけをし、大陸からの渡来楽器による伴奏をともなう平安期に作られた歌曲で国風歌舞と大陸系の舞楽を足して2で割ったイメージです。
雅楽の本当の意味は「雅正の楽舞」で、「俗楽」の反対となっています。国内の宮内庁式部職楽部によると、宮内庁式部職楽部が演奏する曲目の内、洋楽を除くものとされています。ただし、この雅楽は応仁の乱以降、江戸幕府が楽師の末裔をあつめて再編するまでの100年以上ほぼ断絶していたので往時の形態をどこまで継承しているかは不明みたいです。
前の記事で能楽が世界最古と言ったのは断絶しているかどうかということを着眼してるからです。
なんにせよ日本の古典芸能のルーツは雅楽から発祥しています。

能楽

続いて私の大好きな能楽!
これは雅楽よりだいたい300年後の室町時代初期に大成します。
能楽は観阿弥世阿弥の親子が大成させたものです。
能楽にはパートがいろいろあります。
まず、主役をするシテ方、脇役専門のワキ方、楽器の囃子方、そして狂言方の4種類です。
よく狂言師という名称で名乗ってる方がいますがあれは間違いで本来なら能楽師大蔵流(和泉流)狂言方と名乗るのが正式だそうです。
能といえば能面を想像する方が多いですが、能役者が能面をかけるのは、女性のもの、死んだ人そのストーリー上では生きていない人、おじいちゃんの役、おばあちゃんの役などで生きている例えば武蔵坊弁慶などには面をかけないそうです。
現在演じられている演目は大体、220演目ほどあるそうです(シテ方の流儀によって多少の差異があります)

歌舞伎

そこから大体300年ほど時代が進み歌舞伎が誕生します。
歴史の教科書で出雲阿国(おくに)という方を習った方はいらっしゃるかと思いますがこの方が歌舞伎をはじめられたそうです。
歌舞伎文字にある「かぶく」という言葉の意味はご存知でしょうか?
奇抜な服装をし、世間の秩序に反して行動する人々のことを「かぶき者」と呼んだそうで「傾ける」の動詞からとっています。
歌舞伎の歴史は、この出雲の阿国の「かぶき踊り」から始まったとされています。
その後市川團十郎などの名役者が誕生し様々な工夫を凝らした演技で観客の心を掴んでいきます。
第二次世界大戦で一度滅びかけましたが松竹芸能の力で再興し今の歌舞伎の状態になりました。
現在ではスーパー歌舞伎など様々な新しい工夫をされています。
その歌舞伎の中に松羽目物というジャンルがあります。
有名な演目であると勧進帳という演目や土蜘蛛などがそうですがこれは能を題材にしている演目だそうです。
他にも近松門左衛門作のものなど様々なジャンルがあり一言では表せない面白さがあると思います。

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