深化する星野リゾートの「教科書通り」経営

正しさが証明されているから、迷わずに進める

2018年7月23日(月)

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教科書は少しずつ増えているのでしょうか。

星野:インターネット時代にマーケティングがどう変わるのか、販売促進策がどう変わるかには強い関心があります。しかしこの分野は変化が激しく、何が定石になるかまだ混沌としており、なかなか教科書となる本がありません。

体系化した「SNSマネジメント」はまだない

 たとえばSNS(交流サイト)について、「いいね」の数が利益にどう関係しているのか、どうして大事なのか、いくつまで集めればいいのか、わかっていません。教科書がない分、私は参考になる事例がないか探すことを意識し、どういうパターンでの成功がありうるのかをみています。「面白い事例」はありますが、何が正しいかはまだわかりません。いずれ「SNSマネジメメント」が体系化するかもしれませんが、こうした分野は「これが正しい」と証明してから始めるのでいいかもしれないと思います。最初に証明する人が一番お金を使い、一番損をすることにもなりかねないからです。

 ホームページのあり方も同じです。マーケティングやマスターブランドと関係しており、エージェントはネット上でつながってきています。しかし、全体としてはまだ混沌としていて、正しいやり方が見えていません。

教科書が間違っていると感じたことはありますか。

星野:論文で証明されている以上、それはありませんし、自社に合わせた使い方をすることもありません。チューニングすべきだという理論があるならそうしますが、そんな理論はありません。だいたいチューニングしたところで、その方法が正しいかどうかが証明されていません。

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「課題に直面するたびに、私は教科書を探し、読み、解決する方法を考えてきた。
それは今も変わらない」--第1部「星野佳路社長が語る教科書の生かし方」より

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    2018年7月23日

    深化する星野リゾートの「教科書通り」経営

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「深化する星野リゾートの「教科書通り」経営」の著者

中沢 康彦

中沢 康彦(なかざわ・やすひこ)

日経ビジネス副編集長

1966年新潟市生まれ。慶応大学卒業後、毎日新聞記者を経て日経BP社に入社。日経ビジネス編集部、日経トップリーダー編集部、日本経済新聞社企業報道部などを経て2018年4月から現職。著書に「あの同族企業はなぜすごい」(日本経済新聞出版社)、「星野リゾートの教科書」(日経BP社)など。18年3月まで日本経済新聞の電子版に約3年間、「新・同族経営」を連載。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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