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中国Huawei Technologies(ファーウェイ)は2018年7月18日、Vo5G(Voice over 5G、5Gを利用した音声通話システム)技術に関する調査結果をまとめたホワイトペーパーの概要を同社のニュースサイトに掲載した(ニュースリリース)。Vo5Gや、音声・動画データの符号化/復号といった技術の標準化仕様策定に携わってきた経験を基に、様々な5Gネットワーク形態におけるVo5G実現方法や今後の進化の方向性を分析。IMS(IP Multimedia Subsystem、インターネットプロトコルをベースとした通信制御システム)サービスや VoLTE(LTEを使った音声通話システム)の商業利用推進がVo5Gに向けた唯一の手段であるとしている。
白書では、5Gを使った音声通話実現にあたり、VoNR(5G NRを使った音声通話システム)、VoeLTE(LTEの機能を強化したenhanced LTE(eLTE)を使った音声通話システム)、5G NRとLTE の両方を利用するEPS FB、5G NRとeLTEを利用するRAT FBといった多くのオプションを検討する必要があると指摘する。
また、3GPP 5G標準化と共に進められてきたVo5G標準化仕様は、5G時代の音声通話の土台となるもので、IMSを継承するものでなければならないとして、IMSやVoLTEのサービス提供促進がVo5Gの実現につながるとしている。
現在、世界中で70億のユーザーが、IMSを使ったリアルタイム音声通話、データ通信システムを利用している。白書では、5Gの出現により、ユーザー数は200億に増えるとし、これに対応可能な未来志向の通信ネットワークを用意する必要があるとしている。
なお、この白書「Vo5G Technical White Paper」は、「Vo5G Technical White Paper」ダウンロードサイトから入手可能となっている。