一面御嶽海、初優勝 平成生まれの日本勢初
大相撲名古屋場所(中日新聞社共催)十四日目は二十一日、名古屋市中区のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で行われ、西関脇の御嶽海(25)=本名大道久司、長野県上松町出身、出羽海部屋=が栃煌山を寄り切りで下して13勝1敗とし、千秋楽を待たずに初優勝を決めた。 長野県出身の力士が幕内で優勝するのは、優勝制度が確立した一九〇九(明治四十二)年以降では初めて。平成生まれの日本出身力士の優勝も初となった。二〇一五年春場所に幕下十枚目格付け出しでデビューしてから二十一場所での初優勝は、年六場所制となった一九五八年以降、出島と並んで三番目の速さとなった。 名門の出羽海部屋では、八〇年初場所の横綱三重ノ海以来三十八年ぶり。学生相撲出身では二〇〇一年秋場所の琴光喜以来で、関脇の優勝は一五年夏場所の照ノ富士以来。 鶴竜、白鵬、稀勢の里の三横綱と新大関栃ノ心が休場した今場所で、御嶽海は初日から十一日目まで連勝し、優勝争いをリード。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は、秋場所が大関昇進に挑む場所となるか問われ「そういうことになるだろう」と話した。 ◆涙、自然に出た<御嶽海の話> 目標の勝ち越しと二桁勝利を達成できて、優勝までできた。何も言うことがない。今場所は出足を止めないようにやった結果が速い相撲になり、勝因につながった。(流した涙に)出ちゃったね。出すつもりはなかったけど、自然に出た。 <御嶽海 久司(みたけうみ・ひさし)> 長野・木曽青峰高から進んだ東洋大4年でアマチュア横綱と学生横綱に輝き、15年春場所に幕下10枚目格付け出しで初土俵。同年名古屋場所新十両。同年九州場所新入幕。16年九州場所新小結。17年名古屋場所新関脇。優勝1回。殊勲賞2回、敢闘賞1回、技能賞1回。得意は突き、押し。180センチ、167キロ。25歳。 今、あなたにオススメ Recommended by
|
|