パソコンやスマートフォンに関する基本ワザや知っておくと便利な機能をていねいに紹介する連載がスタート。“超”が付くほど簡単な使い方から、中上級者でも知っておくと役に立つ情報をお届けしていきます。第61回は、「Windows 10 April 2018 Update」の新機能「タイムライン」の使い方を紹介します。
2018年4月から始まったWindows 10の大型アップデート「Windows 10 April 2018 Update」には、さまざまなアップデートが含まれている。その中でも注目なのが「タイムライン」機能だ。
タイムライン機能は、過去の作業やほかのデバイスで行っていた作業(アクティビティ)を、時間軸に沿ってさかのぼって再開できるというもの。
タスクバーのタスクビューアイコンをクリックすると、過去に閲覧していたWebページや編集していたドキュメントなどの履歴が時間軸に沿って表示され、クリックすると呼び出して作業を再開できる。検索ボックスにキーワードを入力して絞り込んだり、不要なアクティビティを削除することも可能だ。
タスクバーにある「タスクビュー」ボタンをクリックする
「タスクビュー」ボタンが表示されていない場合は、タスクバーの空いている場所を右クリックして、表示されるメニューにある「タスクビューボタンを表示」をクリックしてチェックを入れる
タスクビューボタンをクリックすると、タイムラインが表示される。なお、仮想デスクトップ機能を使っている場合はこの画面の上部でデスクトップの切り替えができる
さかのぼれる日数が少ない場合は、下までスクロールして「有効にする」ボタンをクリックする。最大30日分まで表示され、ほかのデバイスでアクティビティを再開できるようになる
その日のアクティビティが表示しきれていない場合は、日付の横にある「すべてのアクティビティを見る」をクリックすると、その日のアクティビティが時間順に表示される
アクティビティが多くて目当てのものが見つからない場合は、画面右上の虫眼鏡のアイコンをクリックして検索ボックスを開くと、キーワードを入力して絞り込める
削除したいアクティビティがある場合は、右クリックして、表示されるメニューで「削除」を選ぶ。「●日からすべてクリア」を選ぶとその日のアクティビティがすべて削除される
タイムライン機能は便利だが、たとえば家族や会社で共用しているパソコンだと、この機能から自分がしてきた作業がほかの人に知られてしまう恐れもある。そうした場合はタイムライン機能を無効にしておこう。
スタートメニューなどから「設定」を開き、「プライバシー」をクリックする
ウインドウ左側で「アクティビティの履歴」をクリックする。右側にある「WindowsでこのPCからのアクティビティを収集する」や「WindowsでこのPCからクラウドへアクティビティを同期する」についているチェックを外す
さらに、上の「アクティビティの履歴」画面で、「アカウントからのアクティビティを表示する」をオフにしたり、「●●の履歴の消去」を実行しておくと、プライバシーを守れる。
音楽、プラモ、鉄道、アニメ、腰痛など趣味の多い元ジャズミュージシャンライター。日経BP社、マイナビなど各社でIT・ネット関連を中心に執筆中。愛用の2in1ノートの画面にヒビが入ってタッチパネルが使えなくなってしまったのが最近の出来事。