ボクシングのWBAバンタム級王者・井上尚弥(25)=大橋=が参戦する、同級4王者が集結する超大型トーナメント「ワールドボクシングスーパーシリーズ(WBSS)」の組み合わせ会議「ドラフトガーラ」が20日(日本時間21日)、モスクワで行われ、井上は初戦で元同級スーパー王者のフアンカルロス・パヤノ(34)=ドミニカ共和国=と対戦することが決まった。日時は未定。主催者によると、初戦は他の3カードのいずれかとダブル開催される見込み。
カード決定は現役王者4人に第1~4シードが割り振られ、上位から順に対戦相手を指名していく形式。第1シードのWBAスーパー王者、ライアン・バーネット(英国)が元5階級制覇のスーパースター、ノニト・ドネア(フィリピン)を指名。第2シードの井上がパヤノを選んだ。
井上は「初戦で一番戦いたかったのはドネアだったが、先に選択されてしまったので実績のあるパヤノ選手を指名した。ファンが望むKO決着はもちろん、さらに評価を上げるような試合を世界中に発信したい。準決勝、決勝とすべてKOで優勝し、バンタム級最強を証明したい」とコメントした。
パヤノは2004年アテネ、08年北京両五輪に出場。プロでは2014年、WBA同級王座を12連続防衛していたモレノ(パナマ)を破りタイトルを獲得した百戦錬磨のサウスポー。