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篠島「あなごの宿 三船亭」で穴子三昧!刺身、干物、柳川etc.フルコースを食べつくす

2018.07.21 更新

名古屋から日帰りで行ける篠島(しのじま)は、日本有数の漁獲量を誇る「しらす」や「とらふぐ」、伊勢神宮に奉納される「おんべ鯛」など恵まれた海の幸で知られていますが、近年注目を集めているのが「穴子」なんです。今回は篠島で唯一「穴子」尽くしのコースを提供している「あなごの宿 三船亭」を紹介します。寿司や天ぷらでしか穴子を食べたことがない方、必見です!

▲今回のお目当ての「穴子膳」(5,400円)

天然穴子だけを使った穴子尽くし料理を堪能

名古屋から1時間半ほどで行ける離島・篠島は、三河湾と伊勢湾の潮の流れがいい具合に交じり合う場所にあり、古くから漁業が盛んな島です。島ではいろいろな魚が獲れますが、なかでも「しらす」「とらふぐ」「鯛」は有名で、多くの観光客がそれらを目当てに訪れるほどです。

そんな中、今回紹介する「あなごの宿 三船亭」(以下、三船亭)は、現在の大将・天野さん自身も先代も元穴子漁師という、穴子を知り尽くしたこだわりの料理宿です。
今回は日帰りで楽しめるランチコースを頂いてきました!
(ランチは11:00~14:00までの提供で、事前に予約が必要です)
▲赤と黒の入口が一際目立つ「三船亭」

「三船亭」へは篠島港から歩いても約20分ほど。筆者はレンタサイクルで向かい7~8分ほどでした。ランチコースを予約していれば、車での送迎もしてくれます。
▲シックな色合いの内装で統一されたお食事処に案内されて待つこと数分
早速、「穴子膳」のコース全品を用意してもらいました!本来はコース料理なので順番に出されますが、今回は撮影用に全て並べて頂きました。
それでは早速、いただきます!
▲一皿目。左から穴子の焼き霜、湯引き、刺身、ラー油和え、日替りの刺身(トリ貝とたいら貝)
まず穴子の刺身に初挑戦!見た目は白くてヒラメのエンガワのようにも見えますが、食べてみるとエンガワほど脂っぽくなく、身はプリプリ!食感もよく、噛めば噛むほど旨みが溢れて甘い!白身とも赤身とも違う、新しい美味しさです。
穴子の刺身は新鮮かつ血抜きなどの処理が丁寧でないと味に雲泥の差がでるようで、「あなごの宿」の看板に偽りなしの絶品でした。

湯引きや焼き霜は、鱧(はも)のように丁寧に皮を残して骨切りしてあります。フワフワの身を梅肉でさっぱり頂きました。皮つきのまま焼き目をつけ冷水で冷やした焼き霜は、パリッとした皮が最高!ラー油和えは酒のツマミにちょうどいいピリ辛感でした。
そして次は小鉢に入っていた、穴子の稚魚「のれそれ」にトライします!見てください。透明でキラキラしています。
自家製ポン酢をかけて、素麺のようにすすると、ツルッとした食感!噛んでみると苦みや旨みがほのかに感じられます。見た目はトコロテンのようですが、お味はしっかり魚。生命のパワーをいただきました。
次は個人的に大ヒットした一皿、写真上から時計回りに穴子の干物、肝つくだ煮、山椒煮。
いずれも凝縮された旨みが口の中に広がって、食べた後の鼻を抜ける香りも抜群!辛口の日本酒と一緒に楽しみたい逸品でした。
続いてこちらも珍しい、穴子の柳川は、玉子を割って自分で鍋に流し込みふたをして待ちます。出来あがるまでに……。
穴子のフライです。淡泊だけど旨みのある穴子は、天ぷらもいいですが、サクサクのフライもいい!ソースもありましたが、個人的にはレモンだけの方が穴子の美味しさがよく分かると思います。
▲篠島の隣にある日間賀島の名物としても有名なタコ。20センチほどのものが丸々1匹です!

そしてタコの丸ゆでは、ハサミを使い、自分で食べやすい大きさに切りわけます。柔らかくて、これまた噛めば噛むほどジューシー!居酒屋で必ずタコぶつを注文する筆者はタコの新鮮さを痛感しました!
さらに、しっかりタコの旨みと香りがご飯から感じられて、味付けも優しいタコ飯です!
数分して柳川のできあがり!穴子と半熟玉子は相性抜群で、ゴボウと三つ葉の香りが食欲をそそります。ふっくら柔らか、甘辛な味つけは、白いご飯が欲しくなりました。
そして好きなものを最後に取っておくタイプの筆者は、穴子の一本寿司でコースをフィニッシュすることにしました。
▲穴子一本の長さは、筆者の顔以上!

ご飯の上に乗る煮穴子は、時間をかけて丁寧に炊かれていてフワッフワ。口に入れると、ほろりととろけます。タレの甘さもくどくなく、食べ終わった途端、お代わりがほしくなるほど後味も軽い!お土産にしたいほど絶品です。

味噌汁とデザートも平らげ、コースを終えた筆者はここで考えました。刺身、湯引き、煮物、焼き物、柳川、寿司など、この日何匹の穴子を食べたのか?疑問に思って、大将の天野さんに尋ねました。
▲大将の天野明弘さん

「穴子膳には7~8匹の穴子を使っています。調理の際には、鱧のように骨切りしたりするので結構手間はかかりますね。大きいと私の腕ぐらいの太さの穴子を使うこともありますよ」
▲いけすには、三河湾・伊勢湾で獲れたばかりの天然の穴子がひしめいていました

穴子はうなぎの半分以下の脂質のためヘルシーで、ビタミンやDHA、タンパク質なども豊富な魚です。肌や目の健康を維持する効能やアンチエイジング効果があるとも言われているので、特に女性からの人気が高いそうです。

ちなみに今回の穴子膳のメニューにはなかった穴子の一品料理として、蒲焼、天ぷら、玉子焼き、骨せんべい、あなご骨酒などもあり、事前予約すればランチ時でも食べられるそうなので、ぜひ楽しんでください。

島時間を楽しめるオーシャンビューの客室も!

▲「三船亭」の目の前に広がるサンサンビーチ(写真提供:篠島観光協会)
篠島は名古屋から日帰りでも行ける離島ですが、絶景スポットや歴史のある神社など見どころも豊富。せっかくなら一泊旅行がオススメです。特に「三船亭」は、島の東側中央にあるサンサンビーチまで徒歩10歩!島観光にも便利です。
▲窓からは海を一望できる二間続きの和洋室「海音」(1泊2食付※4名1室利用/大人1名12,960円~)(写真提供:あなごの宿 三船亭)

部屋は和室5室、和洋室1室と全部で6室あり、2名用の個室からグループで泊まれる大部屋まであります。いずれの部屋も落ち着いた造りなので、家族やカップルなどどんなスタイルで訪れても安心です。
▲常滑焼の湯船が印象的な貸切風呂「深海」(写真)の他、大風呂「月海」と家族サイズの風呂「満海」があります(写真提供:あなごの宿 三船亭)

ちなみに「三船亭」では穴子以外にもふぐ料理や鱧料理も楽しめます。
▲ランチのふぐ膳は8,640円~、ふぐ膳付の宿泊プランは17,280円~(写真提供:あなごの宿 三船亭)

ふぐ料理が食べられるのは10月~3月、鱧料理は6月~9月末が旬、そして穴子の旬は6月~8月で、10月~12月の穴子は脂が乗っているそうです。
▲ランチのはも膳(写真)は8,640円~、はもしゃぶ膳は10,800円~(写真提供:あなごの宿 三船亭)
▲「三船亭」は朝食にも穴子付!穴子の一夜干しが人気です(写真提供:あなごの宿 三船亭)

海の幸に恵まれた篠島ならではの、新鮮な穴子を使った穴子尽くし料理はいかがでしたでしょうか?海水浴や釣り、観光で篠島を訪れた際には、ヘルシーで栄養のある穴子を食べに、ぜひ「三船亭」を訪れてみてくださいね。
※メニューの内容は季節によって変わることがあります。
※記事内の価格・料金は全て税込です。
澤井敏夫

澤井敏夫

愛知県・清須市在住のライター。情報誌の編集制作、音楽事務所でのマネジメント業務を経て独立。読書と落語鑑賞とヨガが趣味。

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