FaaS (Function as a Service) と呼ばれるクラウドに用意された関数実行環境(=Cloud Functions)について、各クラウドベンダーで使用できる開発言語を比較してみました。
比較クラウドベンダー
- AWS - Lambda
- Microsoft - Azure Functions(2.x系)
- Google - Cloud Function(Firebase Functions も同じ)
- IBM - Cloud Functions
比較表
言語\ベンダー | AWS Lambda | Azure Functions(2.x) | Google Cloud Functions | IBM Cloud Functions |
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Node.js(JavaScript) |
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Python |
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Java |
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C#(.NET Core) |
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Go |
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PHP |
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Swift |
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Docker |
(バージョンが書かれていないのは公式Webサイトで情報を得られなかったもの)
Node.js(JavaScript) はすべてのベンダーでサポート済み。
次に多いのは Java、その次が C#(.NET Core) になりました。
Java はマルチプラットフォーム前提ですが、 .NET Core も Linux や macOS などの非Win環境をフルサポートしているため、FaaS の実行環境が Windows でない場面でも使うことができます。
簡潔な処理だけを FaaS にまかせて、複雑な処理はホスティングしたアプリケーションサーバーやバッチサーバに行わせるのが一般的でしたが、サーバーレス、マイクロサービス化の流れが強くなってきているので、FaaS でやりたい事も増えつつあります。
その場合 JavaScript(TypeScript) ではツラい場面も増えると思われるので、他の(希望する)言語が使えるかは重要な要素になってきます。
ベンダー別に見ると、AWS は基本的な言語をひととおり抑えてますね。
意外にも IBM の対応言語の多さよ。特に サーバーサイド Swift をサポートしているのはなかなか野心的ですね。
あと、言語ではないのですが表には Docker という項目を入れています。
これは、関数が呼び出されたときに、Docker コンテナを起動して任意の処理を行わせる、というもので、要するに何でもアリです。
この機能は Azure と IBM がサポートしていて、主にバッチ処理的な使い方ができそうです。
クラウドサービスを使う開発が当然のようになっている現在ですが、さらに素のインスタンス(EC2とか)をどれだけ 使わないか がポイントになってきていると思うので、FaaS が重要な役割を占めるようになってきています。
今後も折をみて内容を更新します。