トヨタ子会社東北に機能集約へ
「トヨタ自動車」は、新興国などで人気の小型車の収益力を高めるため、静岡県裾野市にある子会社の組み立て工場を2020年までに閉鎖し、東北にある同じ子会社の工場に生産機能を集約することを決めました。
生産を終了するのは、静岡県裾野市にある「トヨタ自動車東日本」の東富士工場です。
発表によりますと、東富士工場では、これまで小型車やタクシーの専用車両などを生産してきましたが、2020年までに工場を閉鎖するとしています。
そのうえで、宮城県大衡村と岩手県金ケ崎町にある同じ子会社の組み立て工場に生産機能を集約することを決めたということです。
新興国などで人気の小型車の分野は、ほかの自動車メーカーとの競争が激しさを増していますが、トヨタでは、小型車の生産を東北に集中させることで収益力を高める狙いがあります。
工場で働いていたおよそ1100人の従業員は、今後、東北の工場へと異動させるということです。
東富士工場の跡地について、トヨタでは、次世代の自動車ビジネスに関連する施設などへの活用も含め、グループ全体で検討を進める方針です。