<link rel="stylesheet" href="/static-assets/css/enhanced.cf04183025e78cb89379380be4f27abd.css"> back to top
もっと読む もっと読む
戻る 戻る

平成最後の夏を思いきり楽しむ!!!

インド人が「辛い」とうなったぞ 七味唐辛子メーカーから“まさか“のカレー用スパイス

七味唐辛子といえば。そう聞くと、名前があがる一つに八幡屋礒五郎の「七味唐からし」があります。その老舗メーカーが、インド人も辛さに驚くスパイス「ガラムマサラ 」を販売しているんです。日本のカレーにかけると、本場の味に近づくのか。コンビニで買ったカツカレーにかけて、インド人や会社の同僚に食べてもらいました。

私にとって、七味唐辛子といえばこれ。

長野県の老舗・八幡屋礒五郎の「七味唐からし」です。「日本三大七味唐辛子」の一つとも言われるものです。

タクシーの運転手が「どの家も1本は持ってますよ。やっぱり味が違うね」とごく自然に太鼓判を押すほど、長野県民に古くから愛されています。

広告

そんな八幡屋礒五郎が、「ガラム・マサラ 」を発売していると聞きつけました。

七味唐辛子メーカーなのに、なぜインドを代表するミックススパイス?

そこで、本店に足を運びました。

その名も「七味ガラム・マサラ」。象のイラストがとてもかわいい。

広告

原材料は唐辛子、クミン、コリアンダー、ブラックペッパー、クローブ、シナモン、陳皮。

「七味」だけに、7種類なんですね。

日本のカレーにかけると、本場インドの味に近づくのでしょうか。

そう思って、お土産として購入。東京に戻って、試してみることにしました。

広告

コンビニで買ったカレーに、パラパラとかけて。

七味ガラム・マサラをかけた状態、かけない状態でそれぞれ、職場の同僚に食べ比べてもらいました

まずは普通のカレーを一口。

同僚A:「うん、美味しいカレーだね」。

広告

そして、七味ガラム・マサラをかけたカレーを食べると、すぐにこの表情に。

同僚A:「辛い!『わし辛いで』感すごい!すぐ汗かいて、涼しくなる。これ好き!」

騒ぎを嗅ぎつけたのか「コメントに定評のある俺をなんで呼ばないんだよー」と近寄って来たのは、副編集長。

広告

副編集長:「辛っ!!」

食べた途端、顔が一変。とても笑顔だったのに...。

副編集長:「あ、でも、おいしいね。さわやかな辛さでうまい」

広告

ここで、約3年のインド滞在歴を持つ同僚Bが登場です。

前職時代は、インドのモディ首相にインタビューしたほど、インドに精通している記者です。

広告

勢いよくパクり。

同僚B:「ん?!」

同僚B:「インドのガラムマサラと比べて、辛さが先に主張する」

「カレーに入っているガーリックの香りが強いので、クローブやシナモンの香りは打ち消されるけれど、南インド風の辛いカレーになっておいしい」

では、インド人はこの「七味ガラム・マサラ」をどう思うのでしょうか?

協力してくれたのは、アランバムさん(44)。同僚Bと長い付き合いがある友人で、インドから来日中でした。

アランバムさん:「インドのガラム・マサラに比べて、シナモンとクローブの香りが強いね。分からない香りも混じっている」

おそらく陳皮の香りだと思われます。実際に食べてもらうと...。

アランバムさん:「辛くておいしい。いいね!」

インド人に「辛い」と言わせるのってすごい。

アランバムさん:「インドでは、ガラム・マサラにはあまり唐辛子を入れないんだ。辛さは胡椒(ペッパー)で出すことが多い。でも、これには唐辛子が入っているから、違う辛さを感じる」

インド人も認める一品のようです。

なぜ、七味唐辛子メーカーなのに、ガラムマサラを発売しようと思ったのでしょうか?

八幡屋礒五郎の室賀豊社長が答えてくれました。

七味唐辛子は、うどんや豚汁にかけるものというイメージが強く、これ以上普及しないのではないかとの思いがあったんだとか。

そこで、「七味=和食」の概念を破りたいと考え、今まで扱っていなかった素材も、店頭調合で取り扱い始めました。

すると、来店客から「七味をカレーにかけて食べる」という多くの声が。

それなら、と 「ご家庭のカレーを手軽に本格カレーに」とのコンセプトのもと、「七味ガラム・マサラ」を生み出したそうです。

室賀社長は「長年の七味製造から生まれた焙煎と粉砕粒度の調整技術は、弊社ならではのもの」と自信を見せます。

「お子様のいる家庭では、カレーを最初からあまり辛くできず、物足りなさを感じる親御さんもいらっしゃいます」

「その、もっと辛く、もっとカレーらしくという声に応えるべく、唐辛子のダイレクトな辛さを感じられ、カレーらしさの主役であるクミンが引き立つような調合としました」

七味ガラム・マサラの缶タイプは、4月下旬に販売が始まったばかり。

価格は税込で540円。売れ行きは好調なようです。

本店など店舗で買えるほか、長野県内のスーパーや東京のアンテナショップにも卸しています。オンラインショップでも気軽に買えます。

日本のカレーに振りかけると、味が一変しますので、試してみてください。本当に辛いので、お水の用意は忘れずに