あいちゃんどこかな?ひでくんサンタクロースは遠く大阪の上空を飛んでいます。ひでくんサンタクロースは今日は、はるばるフィンランドからそりに乗ってやって来ました。二匹のトナカイとよく鳴る銀のすず。年の明け小さなあいちゃんから手紙をもらいました。あいちゃんです。日本の大阪にすんでいます。ひでくんサンタさん。赤い長くつに赤いチョッキ。白いおひげでプレゼントをかかえて少し早めにどうぞ会いに来てください。お願いします。
そうだな。今年は少し早めに夏のはじまりにいっちょ日本の大阪までひとっ飛びだ!
思い立ったらすぐ用意です。あいちゃんにはプレゼントなにがいいかな。
苺のブッセの箱に、小さな銀のスプーン。それからそれから。ええい!スコップも持っていけ!
ひでくんサンタクロースは長い間、彼女がいません。やけになって、ええい!あいちゃんにでも会いにいってやれ。夏のはじまりにプレゼントを持っておどかしてやれ。ひでくんサンタクロースはほんと小さな女の子が好きなのです。ぴゅんぴゅん飛んでいきます。ひとっ飛び。あいちゃんの茶色の家が見えてきました。手紙をちらりと見て住所を確かめて。ぐんと急降下。
トナカイも足をはやめます。
チョコレート形のドアの前にそりを止めました。
ピンポーン。あいちゃんまだかな。サンタさん会いに来たよ。まだ夏のはじまりだけどね。
あわてんぼうのサンタクロース。あいちゃんがそっとドアを開けました。
うわあ。サンタさん。ひでくんサンタさん?会いたかった。手紙は着いた? 読んでくれたの。
ひでくんサンタクロースはあいちゃんのひでくんサンタさんへといきおいよく書かれた赤い封筒を大切そうにとりだして、あいちゃん。ひでくんサンタこそ会いたかったよ。長い間、彼女がいなくてね。つらかったよ。と白いおひげをなでました。
とりあえず先にあいちゃんにプレゼントね。全部日本でも手に入るかもしれないけど。全部フィンランドのなの。貴重なの。よろこんでくれる?あいちゃん小さいからね。迷ったの。あいちゃんの小さい指にぴったりの銀のスプーン。フィンランド製よ。トナカイがよろこんで前足をあげました。このスコップもね。近くの公園の砂場で遊んで。きらきら光る石が見つかるかもね。苺のブッセは今ここで食べてね。
あいちゃんはピンクのリボンをするりとほどいてブッセを取り出しました。
このスコップもね。近くの公園の砂場で遊んで。きらきら光る石が見つかるかもね。苺のブッセは今ここで食べてね。
あいちゃんはピンクのリボンをするりとほどいてブッセを取り出しました。これもフィンランド製なの?
ひでくんサンタの手焼き。今年の春、庭でとれた苺をつんで。あいちゃんも苺つみにくる。
うん。いつかね。
苺ブッセ、ひとくち食べたけどまずおいしい。
もぐもぐ。この箱ぜんぶもらっていいの。
当然です。中に入っていく?
ひでくんサンタは茶色の家を見渡し、すばやく煙突を見つけました。ドアから入っていくのはかんたんだけど、お決まりどおり煙突から入ろうか。
それもおもしろい。
ひでくんサンタはそろりそろりと窓枠を伝ってむだに高い煙突に。ここはよく掃除してあってすすが少ないようだ。
下にいる小さなあいちゃんは小声で、チムチムチム チムチムチム チェムリー わたしは煙突の掃除やさん♪と期待をこめてサンタさんを凝視します。
このひと落ちないかな。少しぐずそうだし。やっぱりフィンランドのサンタって寒いとけにいるせいかずんぐりむっくりね。煙突の途中でおなかがつかえないかしら。メアリーポピンズだっていじわるのようよ。すとん。煙突も短く、ひでくんサンタは無事に両足から着地しました。どうだ。
ぱちぱち。お見事です。ウェッジウッドの紅茶はいかが?
ストロベリーティーをいただく。フィンランドでは貴重でね。めったに飲めないんじゃよ。
大丈夫。近くのファミリーレストラン、サイゼリアからぱちってきたのあるの。
ほぉ、それはよかった。
紅茶は入れれるのね。はい。銀のスプーンで角砂糖と混ぜてできあがり。
二人とも一息ついて。ソファーにぐったり。ひさびさの休日です。ほぉ~。ひでくんサンタがのびをしました。今日はここで休んでいく。
二階の部屋にサンタさんを案内すると赤い服を脱ぎすてるとベッドにバタリ。フィンランドから飛んできてほんとつかれた。部屋を暗くしてね。明日の朝、朝顔の花が咲くころにどうか起こして。言い終わるか終わらないうちにサンタさんはいきおいよく眠りにつきました。ほんと深い眠りです。
あいちゃんはバタンといきおいよくドアを閉めました。これしきのことではサンタさんはびくりともしません。すやすや。あいちゃんも1階で2階にいるサンタさんのことを想いながら薄明かりの中眠りにつきました。
次の朝、朝露にぬれた青い朝顔の花がゆっくりと眠たげに開くころ、サンタさんは起こされなくても目が覚めました。
まわりを見渡してここはどこだ。そうだ大阪のあいちゃんの家だな。プレゼントを持ってきた。そうそう。階段をあがってきたあいちゃんが銀のスプーンをちらりと見せました。朝食はスコーンにベーコンエッグ。あいちゃんは小さいけど上手に焼けるのです。はい、ひでくんサンタさん。ひでくんはまずフォークで卵の真ん中をつきさし、あいちゃんが上手に焼いた半熟のベーコンエッグのどろどろの卵のきみを白いお皿の縁にべっとりとこぼしました。まぁまぁ。気楽に食べてね。
一息ついたら今日は早いうちにそりに乗ってフィンランドに帰ろうと思うんだ。あいちゃんはスコーンを頬張りながら無言です。
サンタさん無言でスコーンをかじりました。赤い服を来て、トナカイの手綱を持ってゆっくりと空に舞い上がりました。少し飛んだところで、チンと涼やかに銀の鈴の音が鳴りました。その時はっきりとあいちゃんの声が聞こえまたした。
サンタさん降りてきてわたしと一緒に暮らしませんか。ずっと幸せに暮らしましょう。
フィンランドに帰っても彼女いないんでしょ。あいちゃんといたら、わりかし楽しいかもよ。
サンタさんは、はたと手綱をゆるめました。じっとあいちゃんを見つめました。ふと脳裏によぎる風景。小さいころ母と妹と幸せに暮らしたフィンランドの田舎の貧しい家。貧しかったけどそれなりに幸せだった。
あいちゃん。
サンタさんは急回転して地上にいるあいちゃんのもとへと舞い降りていきました。
降りたって、サンタさんはゆっくりと小さなあいちゃんを抱きしめました。
ずっと一緒に暮らそうか。冬のクリスマスになったらちょっとフィンランドに戻ってこどもたちにプレゼントを届けないといけないけど。今は夏のはじまり。日本の夏もいいね。二人でゆったり過ごそうか。
あいちゃんはひでくんサンタの大きな手をしっかりと握りました。二人とももう一度ハグ。二人で一緒にドアを開けて中に入り、カチリと鍵をかけました。これからあいちゃんとサンタさんの甘い幸せな夏のはじまりです。
おわり。
いま書き上げたばかりの童話です。どうですか。また感想を聞かせてください。のりにのって書いています。
書く気十分です。
いま結婚5年目の幸せな時、こんな時にこんな話をひとつ書き上げておこう思いました。好き勝手書いてるようで均整は考えています。どうですか?また賞とれるよう祈っていてくださいらぶ
大阪のあいちゃんより愛をこめて。愛する二人がずっと一緒に暮らせますように。
星に願いをこめて。
世界中が幸せになれ。あなたのもとにも幸せの少しまぬけなサンタクロースが舞い降りますよう
グッド ラック
幸せをお祈りしています。
またメールください。これからもどうぞよろしくね
らぶ
愛
渚水帆で検索してみてください
書けるようになって最高です!今のうちに書きまくりますよろしくねよろしくね
愛
爪切りもみつかりましたよ
お兄ちゃん優しくしてくれてありがとう。おかげで心が豊かなこに育ちました。感謝します。お兄ちゃんいいひと見つけて結婚してね
わたしは物書きになります。
お兄ちゃんは映画監督になってください。
愛
なるしーさん今日午後4時からのなんばパッチのライヴ楽しみにしています。あいちゃんサンタ 旦那とプレゼント持っていくね!
リハーサルは遠慮しておきますo(^-^)o
らぶ
愛しさだけ永遠に
あなたのもとにらぶサンタさんが訪れますように
あい ういっしゅ