ユーチューバ―の仮想通貨
2018年5月20日、日本人のマネジメントを中心に仮想通貨の「PATRON」が海外取引所のHitBTCに上場しました。
PATRONは著名人が推薦し、ユーチューバー等も使ってネット広告にも力を入れていたので、その存在を知っている人も多いと思います。
⇒公式サイト「PATRON」
元ヒルズ族の久積篤史氏
PATRONのCEOは久積篤史氏(ひさつみあつし)です。久積篤史氏は、元ネオヒルズ族の一人で与沢翼氏の弟子で、元祖ソーシャルタレントとして知られています。高校卒業後、アパレル、ホスト、キャバクラのボーイなどの仕事についた後、起業を志して2011年に上京。一時は漫画喫茶で寝泊まりすることになるも、そのわずか1年後には、ネオヒルズ族のリーダーと称される“秒速で1億円を稼ぐ男”与沢翼氏に師事して、インターネットビジネスで成功を収める。しかし、2013年12月に情報商材ビジネス業界から引退。
PATRONが開発しているのはインフルエンサープラットフォームという仕組みです。
インフルエンサーとは、SNSなどを使って社会に影響を及ぼす人達のことをいいます。ユーチューバーのヒカキンさんのような人達のことです。例えば、ツイッターで「◯◯のぬいぐるみは本当にかわいい!」とつぶやいたら、ファン(フォロワー)がそのぬいぐるみを買って売り上げが爆発的に伸びたりします。これは影響力の威力です。プラットフォームとは、ソフトウェアが機能するためのデータベースのことをいいます。
仮想通貨PATRONとは?
PATRONは、プラットフォーム上にインフルエンサーの情報を保存します。インフルエンサーの影響力を数値化してブロックチェーン上に保存するため、インフルエンサーごとの正確な影響力を把握でき、偽インフルエンサーも滞在できないという大きな利点があります。そして、広告主はPATRONの中から目的にマッチしたインフルエンサーを選んで仕事を依頼します。
上記のように、PATRONはインフルエンサーと広告主が直接交渉できる環境を提供してくれるシステムです。
PATRONは、ICOによって4000万ドル(約43億円)の調達に成功したそうです。
トークン販売はプライベートセール(PREMIUM SALE)、PreICO、PublicICOの3段階で行われ、以下の枚数が販売されました。公式ページには1枚あたり14セント~50セント(現在の為替レートで約15円~55円)で販売すると記載されています。
セール名 | 配布枚数(PAT) |
---|---|
PREMIUM SALE | 84000000枚 |
PreICO | 60000000枚 |
Public ICO | 36000000枚 |
⇒引用元「PATRON」公式サイト
現在のパトロンの価格が分かるサイトはコチラです。↓↓
https://coinlib.io/coin/PAT/PATRON201
2018年7月15日の時点で、約3円くらいです。公式ページには1枚あたり14セント~50セントで販売するとあるので、仮に平均の35円で購入したとすると、10分の1以下に暴落しています。
仮想通貨スピンドルの悲劇
同じタイミングでGacktが関わるICO「SPINDLE(スピンドル)」が海外取引所YObitに上場したそうですが、スピンドルもPATRONのケースと同様にICO割れしています。ちなみにYObitは、ロシアに所在する取引所です。YObitは、レンディング(貸付)機能があったり、CoinCheckのNEM盗難事件で資金洗浄に使われたりと若干グレー色が強い取引所です。
スピンドルは、Gacktコインとも呼ばれ、歌手のGacktさんが広告塔してスピンドル立ち上げに関わってます。
スピンドルのプライベートセール時の価格は、当時のETHのレートで、1SPDが約200円で最低購入金額は30万円でしたが、現在の価格は、1SPDは1円を割っています。価値が200分の1に下がるという大暴落になっています。
現在のスピンドルの価格が分かるサイトはコチラです。↓↓
https://coinlib.io/coin/SPD3/Spindle
まとめ
この結果からわかることは、投資は自己責任と言われますが、投資には大きなリスクがあることを理解して欲しいということです。
PATRONもスピンドルも、インフルエンサーと呼ばれるユーチューバーや大物芸能人を使って多くの人を勧誘しましたが、現時点では、PATRONやスピンドルは大暴落しています。
このまま何もせずに価格が下がり続ければ、信じた投資家は損をすることになり、巷で詐欺コインなどと呼ばれることになります。
未来の話は誰にも分らないということです。
但し、皆さんの大切な資産ですので、ICOに参加する際は、ホワイトペーパーはしっかり読む、現実的に実現可能性が高いかを判断する、どのような人物が手掛けているのかをちゃんと調べる、プロジェクトはどこまで本当に動いてるか確認するなど検証し、ご自身の判断で投資する価値があるのかを判断してください。
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