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花こう岩地帯の高速道路、豪雨時の対応も提言

 委員を務める土木研究所地質・地盤研究グループ施工技術チームの宮武裕昭上席研究員は、「土石流の発生から道路の崩壊に至るまでの間に、何らかのメカニズムが働いたのではないか」と補足する。

 村田委員長は、「まずは一日も早く道路を開通させたい。さらに、今回のように1時間に50mm、累積300mmを超えるような降雨があった場合に、西日本の花こう岩地帯の高速道路ではどのように対応すればいいか、併せて提言したい」と意気込む。

被災箇所の地質概要図(資料:西日本高速道路会社)
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広島呉道路では合計7カ所で土砂が道路上に流出するなどの被害が出ている(資料:西日本高速道路会社)
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■検討委員会の主なメンバー
委員長:村田秀一・山口大学名誉教授
委員:土田孝・広島大学大学院工学研究科教授
委員:中田幸男・山口大学大学院創成科学研究科教授
委員:冨樫篤英・国土交通省中国地方整備局道路部長
委員:宮武裕昭・土木研究所地質・地盤研究グループ施工技術チーム上席研究員