ついにプロ野球が、eスポーツに参入する。
日本野球機構が「eスポーツ」に参入
日本野球機構(NPB)とコナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)は7月19日、共同でプロ野球eスポーツリーグ「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」を開催すると発表した。
NPBが統括するプロ野球全12球団それぞれにプロ野球eスポーツ選手を登録し、プロ野球と同様にセ・リーグとパ・リーグに分かれてeペナントレースを実施へ。
各リーグの上位3チームは代表決定戦に進み、両リーグの勝者はe日本シリーズへ進出し、日本一を決定する。
「プロ野球eスポーツ選手」36名を選抜
eBASEBALLは、7月25日配信予定のPlayStation4のソフト「実況パワフルプロ野球 チャンピオンシップ2018」、または「実況パワフルプロ野球2018」を競技タイトルとして使用。
一般のプレイヤーからプロ選手を選抜するためのプロテストを行う。
西日本と東日本に分かれて7月30日~8月5日までオンライン予選を開催し、8月26日に西日本選考会、9月1日に東日本選考会を実施。
通過した36名に対して、9月29日に都内で「eドラフト会議」を開催し、各球団が3名ずつ選手を指名する。
来年1月に「e日本シリーズ」で日本一を決定
11月10日から始まる「eBASEBALLペナントレース」では、1週ごとに1つの対戦カードが組まれ、選手3人がそれぞれ1ゲームずつ対戦。全5カード、15ゲームの結果で順位を決める。
各リーグの上位3チームは、12月16日に開催の「eリーグ代表決定戦」に進出。ここからは、チーム3人が3イニングごとに交代しながら9イニングを戦う特別ルールとなる。
両リーグの勝者が2019年1月12日に開催される「eBASEBALL日本シリーズ」で戦い、日本一を決める。
※日程は諸事情で変更の可能性があり
報酬総額は1200万円
同リーグでは、出場者に対して試合に参加するごとに1日1万円の報酬が支払われる。
リーグの上位ステージに進出すれば、チームにプロモーション協力費を支払うそう。
eペナントレース出場でチームに合計21万円、eリーグ代表決勝戦出場でチームに15万円、e日本シリーズ出場でチームに114万円など設定。
e日本シリーズ優勝チームのメンバーには、3人合計でeペナントレース出場からあわせて総額500万円以上が支払われる。
さらに、MVP(1名)に50万円、部門・首位打者(各リーグ1名)に15万円など、各個人成績部門の最優秀成績を収めた人には「個人タイトル」として報酬も用意されている。
今シーズンの選手報酬総額は、1200万円を予定しているという。
新しい楽しみ方を提供で野球ファン拡大を狙う
NPBはeスポーツを通して新しい野球の楽しみ方を提供し、野球ファンの拡大を目指す。
近年、eスポーツは国内外で大きな注目を集めており、競技人口としてのプレーヤー数は1億人以上、イベントの総視聴者数は全世界で3億8000万人ともいわれており、2020年には6億人強にまで拡大すると予測されているという。
NPBの斉藤惇コミッショナーは、eスポーツの潮流を大きなチャンスと捉えているとして、次のようにコメントを発表している。
コナミデジタルエンタテインメントさまとともに開催しますeBASEBALLが、皆さまに野球とスポーツの新しい楽しみ方や関わり方を提供し、既存の野球ファンに加え、さらなる野球ファン層の拡大につながることを期待しております。
ネット上に「ワクワクする」と期待の声
発表はネット上などで話題に。
他にも、「なんか、めっちゃ楽しそう」「こんな日がくるとは…」「これは盛り上がりそう」「テレビゲームは子供のお遊戯というのはとうの昔の話」「すごいワクワクする」「ヒーローインタビューが面白そう」と期待する声が続々と投稿されている。