質問にお答えします!

例えばエタノールなどの揮発性アルコールが主成分になっているアイテムの場合、

アルコール分が蒸発して肌への刺激が穏やかになる可能性は見込めると思います。

また水分も若干蒸発すると思うので、相対的に美容成分の濃度が上がるかも…しれません。

(ハトムギ化粧水の場合は大した美容成分は入っていないのであまり意味はないと思いますが)


ただし製品の品質保持や安全性の観点から見ると、

このように「化粧品をレンジで温める」などということは絶対にしてはなりません。


それは上で述べた微妙なメリットなどよりも、レンジで温めることによるデメリットの方がはるかに大きいからです。


まず電子レンジのメカニズムは単に加熱して温めているわけではなく、

特定の波長の電気を射出して水分の熱運動を活発化させることで食品を温めています。

まずひとつ懸念される問題としては、

この際の電気のエネルギーによって化粧品内部の安定剤や様々な成分が壊れてしまい、別の物質に変わってしまう可能性があることです。

もし肌に刺激の強い成分が生まれた場合大変危険です。

防腐剤が破壊された場合は雑菌が繁殖しやすくなる懸念もあります。


さらに単純に加熱されることで化粧品の安定性が失われ、成分が沈殿したり分離してしまうことが考えられます。

さらには

加熱によって発生した気体が可燃性のものであったり、圧力に耐えかねて容器が破裂したりすると、火災や爆発事故に発展する可能性も十分考えられます。


そこまでの危険に遭わなくとも、美容成分そのものが破壊されてしまいなんの意味も無い成分に変質してしまうことも考えられます。


その他、本来の使い方とは全く異なるものですので様々な不測の事態が発生する危険があります。

メリットとなることよりもデメリットになることの方が圧倒的に多いと予想できますので、

【化粧品を電子レンジで温める】

などということは絶対にやらないでください。