カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案は、多くの疑問点を野党が指摘し続ける中、19日の参院内閣委員会で可決された。政府が想定するカジノ施設の具体像や経済効果が示されぬままで、法成立後に決定が先送りされた事項が多く残る。参院審議の終盤では、政府が「世界最高水準」と主張する入場規制のもとで「週6日の滞在」が可能な「抜け道」があることも焦点となった。具体性に欠ける答弁が繰り返される中、政府・与党は成立を急いでいる。
「法案は穴ぼこだらけだ。条文より多い331項目の政省令、規則への委任がある。条文にないルールを忍び…
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