米Googleがオープンソースプロジェクトとして開発中の“第三のOS”、「Fuchsia」(フクシア)について、米Bloombergが7月19日(現地時間)、「FuchsiaのプロジェクトチームはAndroidに取って代わることを切望しており、5年以内に実現したがっている」と報じた。
Bloombergはまた、Googleのスンダー・ピチャイCEOはこのプロジェクトを支持してはいるが、具体的なロードマップを認めてはいないとも報じている。
Bloombergは、プロジェクトチームのメンバーが、FuchsiaをAndroidとChrome OSに代わる、IoT、スマートフォン、PCにわたって稼働するOSにする計画があると語ったとしている。
Fuchsiaは、Googleが2015年8月にGitHubで公開したOSプロジェクト。Android OSと異なりLinuxベースではなく、Google独自のリアルタイムOS向けカーネル「Zircon(旧Magenta)」をベースにしている。このOSがメインになれば、米Oracleとの訴訟問題も回避できそうだ。
Bloombergはまた、Fuchsiaはまず、「Google Home」のようなスマートスピーカーに3年以内に搭載されるとも報じた。GitHubのZirconのレポジトリにあるハードウェアベンダーと端末のリストを見ると、GoogleがGAUSS、MACHINA、ASTROというデバイスを開発していることが分かる。GAUSSには音声入出力があり、これがスマートスピーカーのプロジェクトのようだ。
5年後にFuchsiaがAndroidとChrome OSに取って代わるかどうかは不明だが、このプロジェクトが着実に進行していることは確かだ。
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