こんにちは、ロクパパです。
子育て中の悩みは数多くあると思いますが、我が家の場合は長男の「指しゃぶり」に頭を悩ませていました。
長男が2歳の時に次男が生まれ、その影響もあってか指しゃぶりの癖が悪化し始めたんです。
指しゃぶりは「不衛生さ」と「噛み合わせへの影響」が懸念点として挙げられるので、どうにかやめさせられないかと考えていました。
本記事では、我が家が長男の指しゃぶりを辞めさせるに至った経緯と試した方法とその効果、また夫婦で話し合ったことなどについて時系列でまとめたいと思います。
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我が家が息子の指しゃぶりをやめさせたいと考えた理由
※兄弟で並んでもお兄ちゃんの方が指しゃぶりしてて赤ちゃんみたい
幼い頃の指しゃぶりの癖はある程度は許容できますが、やはりずっと続いてしまうとかみ合わせが悪くなって「開咬」と呼ばれる、口を閉じた時に前歯が閉じないというかみ合わせになってしまうことがわかっています。
開咬は審美的・機能的・発話(構音機能)的にも影響を及ぼすので、言語聴覚士の有資格者でもある私としてはどうしても避けたいと考えていました。
また、我が家では農園があるため頻繁に畑の土いじりをする機会があり、安全に配慮はしていますが殺菌剤や除草剤を撒いている場所を知らずに触ってしまうことがないとは言い切れません。
泥だらけの指をしゃぶって口に砂が入っているのを何度か見てるので、衛生面でも不安がありました。
以上が息子の指しゃぶりをできるだけ早く辞めさせたいと考えた理由です。
息子の指しゃぶりの様子と特徴|いつまでにやめさせればいい?
※こんな格好でも指しゃぶりして寝てる
2歳半時点での息子の指しゃぶりの状況は以下の通りです。
- まだかみ合わせに影響を与えるほど歯列に変化はない
- 指に吸いタコはできていない
- 手持ち無沙汰になるとほぼ必ず指を吸っている
- ひどい時は指を吸いながらもう片方の手でオモチャで遊んだりしている
- 寝ている時も指を吸っている
近所にある咬合に詳しい歯科でフッ素塗布をしてもらった際に噛み合わせをなんとなく聞いたら、さほど影響は出ていないけど3歳位には辞めれると良いね、との回答をいただきました。
ネットなどでも歯科医の指吸に関する記事を読んでみると、大体が「3歳前後で止めれればそこまで問題じゃない」という意見だったように思います。
ただ、様子を見てると「何も対策を取らないのであればこのままずっと指吸を辞めずに行くだろうな」というほどの指への執着だったので、何かしらの対策を取っていこうという結論に達しました。
考えられる指しゃぶりの原因とやめさせることによるデメリット
※すごく頑張っていいお兄ちゃんをしてくれてる
息子が指しゃぶりを頻繁にするきっかけは、おそらく「ストレス」だと思います。
次男が生まれたタイミング、かまってもらいたいという欲求、色々なものがあってたまにわがままが爆発することもあったので、私たちとしては「指吸いがストレスのはけ口や心の安定剤になっている」という認識もありました。
保健士さんに質問をすると、「手持ち無沙汰の時や入眠時に吸ってしまうのはよくあるけど、起きていて遊んでるときや何かの作業をしている時にも吸っているのであれば何か原因があるかも」とのご意見を頂戴しました。
息子はとにかく四六時中暇があれば親指がお口に入っています。
勿論すぐにでも辞めさせたかったのですが、この話を聞いてから私たちは、
息子にとっての精神安定剤でもある指吸いを奪っていいのか?
という話し合いを幾度となくしました。
指吸いを指摘すると癇癪を起してイヤイヤが爆発するし、指摘するほど指吸いが酷くなったので本当に頭を悩ませましました。
いま無理やり指吸いを辞めさせたら、「夜泣き」や「イヤイヤの増加」やその他精神面への悪影響が出るのではないかと考えたのです。
口達者ですがナイーブで、心の葛藤やストレスが精神面に影響を及ぼしやすい長男は、こういう習慣化したものを取り除くというのがとても難しく感じています。
まぁ、この月齢のお子さんは大なり小なりどこも大変であることは変わりないんですけどね。
ひとまず、指しゃぶりを止めさせることだけではなく、原因になっていそうな不安やストレスも取り除いてあげることを真剣に考えようと決めました。
指しゃぶりをやめさせる方法と効果の有無
※せっかく外に連れ出したのに、好物の飲むヨーグルト片手に指吸いポーズ!
これまでの懸念点から、できるだけスムーズに息子の負担にならないように指しゃぶりを辞めさせられないかと考えて、いくつかの方法を取りました。
1.口頭で「なぜ指しゃぶりを辞めた方が良いのか」を説明する
※やさしーく指しゃぶりを指摘するとこの怪訝な表情。
息子が落ち着いているタイミングを見計らって、口頭で理由を説明。
話の途中で「やだ!指ちゅぱちゅぱしたい!」とイヤイヤがさく裂。
別の機会に最後まで話しきっても、数分と持たず指を吸っていました。
2.歯科医から指しゃぶりを辞めた方がいいという話をしてもらう
親ではなく歯医者さんから言ってもらったケース。
帰宅後しばらくは指を吸わなかったけど、入眠時などに吸い始めた。
翌日には効果は失効、歯科医からの指摘前の状態に戻る。
3.噛み合わせが悪くなった(開咬)写真や指吸タコの写真をみせながら説明する
※画像引用(おしゃぶり誘発顎顔面変形症):ウィキペディア
twitterでちゃぼママさんに「実際の写真を見せてあげると良いですよ!」と教えていただいたのでやってみたところ、パソコンの写真に興味を示して「うんうん」と話を聞いてくれました。
「ロクの指とかお口がこうなったらどう?」と聞くと「嫌だ」というので、指吸いのデメリットは認識してくれた様子。1番目の口頭だけの時よりはるかに理解してくれたみたい。
ただ、効果は長くは続かず、無意識に指を吸ってしまい、一度吸い出すと辞めさせるのが難しくなってしまった。
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4.絵本「ゆびたこ」の読み聞かせをする
巷で「この本をみせたら一発で指吸いを辞めた!」などと話題になっていた絵本「ゆびたこ」を図書館で借りてきて息子に読ませてみました。
しかし効果は無く、息子にはあまり響かなかったみたい。
「指にできたタコが顔になって喋り出す」 という恐怖は、まだ指に吸いだこができていない息子にはわかりにくかった様子。
指にタコができてしまったお子さんには効果があるかも?
図書館でもレンタルできると思うので、お近くに図書館がある方は試してみても良いかもしれません。
5.自分から「指しゃぶりをしない」という約束をさせる
これは突発的に試した方法で、息子が「おもちゃ欲しい!」とぐずり出したので、私が「自分で何かお約束できることある?」と聞くと、自ら「指ちゅぱちゅぱするの我慢する」と言い出したので、「おぉ、それなら」とトーマスのプラレールを買い与えたというもの。
私から何も言わずに、自分で提案してきたのでこれは効果あるかも?と期待したものの、移動中のベビーカーの中で指を吸いながら入眠。
ダメだこりゃ、、、
6.指吸いをする原因になっているであろうストレスを取り除くべく、めちゃくちゃ一生懸命遊んであげる
※札幌でじいちゃんと寒い石狩浜で人生初海!楽しかったのか指しゃぶりゼロ
この辺りで一度妻と真剣な話し合い。
息子が指吸いをこれだけやってもやめないのは、やはりストレスがあり無意識に指を吸っているからではないのか。
それを無理に取り上げようとするのではなく、原因になってるであろうストレスを取り除く方向でいかないか?と決断。
写真のように、人生初の海で波打ち際で遊んでるときは当然夢中になってるので指しゃぶりの事は忘れてる様子。
一度も親指は口に入りませんでした。
手持ち無沙汰になると指をしゃぶり出すので、その暇もストレスも無いよう私の仕事量も抑えて、次男にかかりっきりにならないよう長男ロクとがっつり遊んでやろうと決めました。
これは基本姿勢として間違っていないと思っているけど、なかなかすぐに効果が出るはずもなく。
指吸いをやめさせる方法を取りつつも、指吸いができなくなっても精神的に悪影響が出ないように、もっと息子に向き合う時間を作るという方向で最終的には落ち着きました。
7.指先に絆創膏(ばんそうこう)を貼る
指吸いが無意識なのであれば、口に入れた瞬間に「指吸しない方がいい」もしくは「指を吸っても美味しくない」と思わせるしかないのではという事になり、絆創膏を指に貼る方法を実行。
新幹線に乗った時にもらったカッコいい絆創膏をみせると、ノリノリで親指を差し出し「おまじない」という事にして貼ってあげました。
最初に絆創膏の欠点を挙げると、「塗れるとすぐ取れてしまうこと」「慣れると絆創膏ごと指をしゃぶってしまうつわものもいること」。
我が家は後者でした。
最初は指を吸いかけた時に絆創膏で我に返り、指を吸うのを思いとどまってたけど、翌日には絆創膏ごと指を吸ってました。
万事休すか・・・?
8.指しゃぶり防止用の「苦いマニキュア」を爪に塗る
最終手段として一番強硬策だと思ってた「苦い味のするマニキュア」を購入してむすこの爪に塗ることにしました。
購入したのはこちらの「かむピタPlus」。
私と妻が「爪のお薬」と言って塗り出すと、必ず「ロクも~」と言ってくるのを利用し、「苦いお薬だけどいい?」と確認して息子の爪に塗布。
その結果、無意識に指をしゃぶった息子はあまりの苦さに絶句。
私も妻も実際になめたけど意外と口に残るし、ピリピリして想像より苦かったです。
某ゲームのソフトやフィギュアのパーツなどに塗られているのと同じ成分で、毒性のない安全なものでできているので、指しゃぶりのみならず爪噛みなどにも使えるそう。
塗った初日は爪が苦いことも忘れ、いつもの癖で指をしゃぶってしまうことが3~4回あったけど、次第に爪が苦いことを理解してその日の夜には指吸いをしなくなっていました。
爪に塗った翌朝に「指ちゅぱちゅぱしたかった」と泣いて起きたんですが、その後は日中の起きている時間は全く指吸いをしなくなったので驚き。
爪に塗った時から4日ほど経過して、薬剤成分が薄れたのか寝ている時間は無意識に指を口に運んでるけど、起きているときの指しゃぶりはいまだしていない。
ちょっとかわいそうな気もしたけど、結果薬を塗って短期間で癖は減少したので、口うるさく「指しゃぶりやめなさい」と言われるのよりも良かったと思います。
苦いマニキュア「かむピタPlus」のデメリット
唯一我が子の指しゃぶりの悪癖を減少させることに成功した「かむピタPlus」
効果は抜群ですが、あえてデメリットを挙げるとすれば以下の点でしょう。
- 子供によってはウチのように1回の塗布で効果があるのにボトルがデカい
- 結構高価(薬剤の量10分の1で良いので、もっと安くしてほしい・・・)
- 塗布後、ドライヤーなどで乾かさないとしばらくべとつく
- 苦い薬と知られたあとに、2回目以降塗布するのが難しくなる(絶対嫌がる)
効果は抜群なんですが、ボトルがデカくて高いんですよね。
量はもっと少なくていいと思うし、その分半額ぐらいだったら最高なんだけどなぁ。
でも、我が家は何でも口に運ぶ生後半年の次男がいるので、長男のおもちゃでサイズが小さく誤飲の恐れがある物に塗っておくなどの使い方ができそうだなと思いました。
指しゃぶりや爪噛みの悪癖以外にも、小さなお子さんがいる家庭の誤飲防止薬として1つ持っていても良いかもしれません。
まとめ
結果として長男ロクの指しゃぶりの癖は、日中はほとんど見なくなりました。
ただ、指しゃぶりをやめられなかった根本的な原因は他にあるので、それを取り除かないとダメだとも実感しています。
また、我が家で実践して効果がなかった方法でも、他のご家庭のお子さんでは効果がある物もあるかもしれません。
あくまで我が家が息子の指しゃぶりを辞めさせるまで取った方法の一例をご紹介しているにすぎませんので、参考程度にご覧いただければと思います。
今日は息子を大きい滑り台のある公園に連れて行く約束なので、疲れ果てて眠るまで遊ばせてやろうと思います♪