Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

中国人民元の下落続く-6.7元台の中心レート、値下がり容認か

  • オフショア人民元、17年7月以来の安値水準
  • 「漸進的な元安に満足しているシグナル」と謝棟銘氏

中国人民元は19日、対ドルで下落し1年ぶりの安値となった。中国人民銀行(中央銀行)が元安阻止のために介入を行う兆しはほとんど見られない。

  オフショア取引で人民元は0.3%安の1ドル=6.7652元と、2017年7月以来の安値水準。人民銀は19日、元の中心レートを引き下げ、6.7元台に設定した。中心レートが6.7元より元安となったのは6月に元急落が始まって以降で初めて。上海でのオンショア人民元は0.2%安の6.7345元。

  オーバーシー・チャイニーズ銀行の謝棟銘エコノミスト(シンガポール在勤)はこの日の中心レートについて、「人民銀が防衛ラインを設定しておらず、漸進的な元安に満足しているシグナルだ」と指摘。「市場では人民元がさらに安い水準に向かい続けるだろう」と予想した。

原題:China’s Yuan Extends Loss as PBOC Weakens Fix Beyond Key Level(抜粋)

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