『FF15』(FFXV/FINAL FANTASY XV/ファイナルファンタジー15)WINDOWS EDITIONの前回記事(MOD作成記録)の続きです。
以下は関連記事と本記事で使うリンク。
PC版『FF15』3Dモデルど素人がMODを作成してみる
PC版『FF15』3Dモデルど素人がMODを作成してみる2
PC版『FF15』3Dモデルど素人がMODを作成してみる3
『FF15』内に登場するキャラクター等のモデルデータの格納場所
モデルマップ
8.キャラクター&武器以外の置き換えMOD
MOD ORGANIZERは置き換えできるキャラクターと武器があらかじめ決められてますが、すでに
Kou153さんが魔道兵や召喚獣を置き換えるMODを公開されています。
意外と簡単にできそうだったので、私もタイタンを別の六神で置き換えてみようかと思ったのですが、また細かく調整するのが面倒なのとせっかくなので他のモデルとしてなんとなくレガリアを置き換えてみることにしました。
8.1 置き換え先のモデルを探す
レガリアに置き換えるためには、まずレガリアモデルがどこにあるのか知る必要があります。
冒頭のモデルマップには載ってないですが、乗り物=vehicleから予想して「ve」フォルダを探すとレガリアモデルが見つかりました。
「ve00」から抽出したレガリア。(Noesis v431からbtex標準対応したようで色付き、
btexプラグイン不要になった)
ちなみに、いつものように「model」フォルダ直下にgfxbinとgpubinがなかったので、「model」フォルダと同列の「entry」フォルダ内のearcを探すとモデルが見つかりました。(他のモデルも
「model」直下にない場合は「entry」や上位フォルダの「common」にあったりします)
Type-Fも置き換えたかったので、他のモデルも調べると、「ve15」がType-F、「Ve16」がType-Dのようです。
全部は確認してないですが、「ve01」はシドニーのトレーラー、「ve02」以降が行き交う車、「ve50」番台は列車があったのでおそらくニフルハイムの乗り物、「ve30,40」番台はおそらくオルティシエに出てくる乗り物だと思います。(クルーザーもたぶんここ)
こんな感じで置き換えたいモデルの場所をあらかじめ探しておきます。
8.2 MODの設定を変更
置き換えモデルの準備より先に、レガリアを置き換えるためのMODの設定を記載しておきます。
まずは、MOD ORGANIZERの新規MOD等でモデルMODの項目を作り、アセットフォルダを開くと「index.ini」というファイルがあります。iniファイルはinitialize=初期設定ファイルのことで、これに限らず色んなソフトにもよくあるファイルです。
iniファイル自体はただのテキストファイルなのでダブルクリック(開かないときはメモ帳)で開くことができて、置き換えMODの設定が色々書かれてます。MOD ORGANIZERで置き換え先モデルを変更して、都度iniファイルを開いて比較してみてください
この設定を書き換えるだけで、規定のモデル以外も置き換えることができます。
レガリアを置き換える設定に書き換えたところ。環境により違いがあるかもしれませんが下線部以外は無視してください。以下それぞれの説明です。
赤線:置き換え先対象のモデルのフォルダとファイルを指定。一番大事な箇所で、8.1項で探した置き換えたいモデルに書き換えればOKです。末尾の.gmdlは共通です。「ve00」にはノーマルレガリアモデルが2つあるので(違いは不明)その2つと「ve15」のType-Fを置き換える設定にしてます。Type-Dは座席が高いので除外しました。モデルが増えたら[ ]内の数値は+1してください。
黄線:置き換えるモデルの数を指定。この例では3つ置き換えるので「3」です。こういう数字は置き換え処理の繰り返し回数として参照されたりするので、例えば2にすると上から2つだけ置き換え、4以上にするとエラーになるかもしれません(試してない)。置き換えモデル数に合わせておけば間違いありません。
青線:置き換えモデルのタイプを指定。type=のあとに入力した文字がMOD ORGANIZERの「タイプ」列とゲーム内MODメニュー右下の「タイプ」としても表示されます。必須ではないです。
これでレガリアを置き換える準備完了です。
他にもNPC等は90以上のモデルを置き換えていてそれを減らしたりもできます。
ちなみに、一度赤線部のType-Fのファイル名を間違えたのですが、普通にビルド&ゲームもプレイできたので結構緩く作られてます。(もちろんこのときType-Fは置き換えできませんでした)
8.3 置き換え用モデル調整
あとはレガリアと置き換えるモデルを準備するだけです。わざわざ作るのも面倒だったので前回までで作ったモデルで、仲間外れ感のあったリヴァイアサンをレガリアにすることにしました。
レガリア用にサイズ調整&位置合わせしたところ。以下箇条書きで。
●リヴァイアサンがレガリアの座席に合わない。
⇒車じゃないので仕方ない。胴体が座席と完全に被るくらいのサイズだと大きすぎるので少し座席と被るくらいの15mサイズにした。
●そのままだとリヴァイアサンの胴体中央が座席になる。
⇒別に構わないがやはりバランスが悪い。Y軸+方向に移動して、後部座席の背もたれがリヴァイアサンの背びれ(?)に合う程度に位置調整した。
●同名ボーンがないか確認する。
⇒
同名ボーンがあるとゲーム内でモデルが動くためにモデルが崩れる。ざっと確認しただけだが、レガリアのボーンは「wheel」や「Wiper」等の車のパーツ名だったので問題なさそう。もし同名ボーンがあってもモデル崩れが発生した場所から探して、リヴァイアサンのボーン名を変えればいい。
●ビルド数:3回(置き換えテスト+位置合わせ+Type-F追加)
●ワークショップ:
Leviathan (Regalia & Type-F)
モデルについてはあっさりで申し訳ないですが、キャラクターモデルのように動かす必要がないのでサイズ調整も適当でよくてめちゃくちゃ簡単でした。レガリア探しから置き換えテストやスクショも含めて投稿するまで計3時間くらいでした。適当に作った割には空飛ぶリヴァイアサンがかなりハマってくれて大正解でしたね。
逆にレガリアを他の車に置き換えて、しかもちゃんと動くように調整するとなるとめちゃくちゃ大変だと思います。
余談ですが、開発はこれ狙って作ってますね。
理由は置き換えの設定があまりにも簡単すぎる&エラーチェックが緩すぎることです。
もしキャラクター&武器以外を置き換えてほしくないならば、簡単なエラーチェックをするだけで防ぐことができます。
魔道兵置き換えが公開された後にもMOD ORGANIZERのアップデートはあったのですが、エラーチェックを実装していない=「MODは可能な限り自由を尊重する」の言葉通り、
なんでも置き換えることができるようにあえて設計されているということです。
公式が明言していないのは、例えばレガリアを置き換えることができると言ってしまうと
MODの素材作りとして説明する必要が出てきて大変だからでしょう。
キャラクターモデルは緻密な調整が必要なつれぇわ仕様でしたがこれは開発グッジョブです!
8.4 モデルフォルダ一覧
というわけで公式の素晴らしい対応のおかげでなんでも置き換えることができます!
8.2項のようにiniファイルを変更すれば「character」フォルダ内のモデル全てが対象です。
冒頭のモデルマップは不完全なので、character直下のフォルダだけでも何があるか以下にまとめておきます。(分かった箇所から随時追記&英語はただの予想ですがあった方が探しやすいので)
「am」:
「aw」:
「bo」:ボス(boss)
「common」:共通?
「dp」:
「ds」:
「ea」:
「em」:帝国兵
「ep」:
「es」:帝国兵(Empire Soldier)
「ev」:
「ma」:動物
「mb」:魚
「mc」:
「me」:モンスター
「mf」:シガイ
「mp」:
「mw」:
「nh」:主要キャラクター(Normal Human)
「pf」:料理
「pr」:
「px」:
「sm」:六神(SuMmon)
「uc」:
「um」:主要NPC(Unique Man)
「unclassified」:未分類?
「uw」:主要NPC(Unique Woman)
「ux」:
「uy」:
「ve」:乗り物(vehicle)
「we」:武器(weapon)
「ws」:
「xg」:
「xi」:
「xp」:
ー2018/7/19