先日3歳半の 息子を連れて生駒山上遊園地に行って参りました。
奈良県には生駒山上遊園地、奈良ドリームランド、あやめ池遊園地と3つの遊園地があったのですが、奈良ドリームランドとあやめ池遊園地は既に閉園しており、生駒山上遊園地は奈良県内唯一の遊園地となります。
逆にユニバーサルスタジオジャパン(USJ)は絶好調です。
関西のテーマパークといえば USJと言えるほどの勢いです。
ちなみに来園者数はUSJが年間1000万人越え、生駒山上遊園地は年間20万人程度なので50倍もの差があります。
さて、そんな生駒山上遊園地ですが意外と良いところもあるんです。
今回は、生駒山上遊園地がUSJにも決して負けていない遊園地であることを紹介してみたいと思います 。
- 1.入園が無料
- 2.約90年の歴史がある遊園地
- 3.交通が便利!ハイキングも楽しめる
- 4.待ち時間ゼロで快適
- 5.景色が良い(特に夜景)
- 6.適度な広さで移動しやすい
- 7.寒くて風邪をひく心配がない
- 8.夏は涼しい
- 9.従業員さんが優しい
- 10.フードメニューが安い&持込も可能
- 11.小さなお子さんも安心のアトラクション
- まとめ
1.入園が無料
USJの入園料っていくらですか?
オープン当初こそ5,500円と良心的な価格設定でしたが、2018年の時点では7,900円にもなっています。
23,800円で年間パスが買えるので3回以上行けば元が取れるとはいえ、決して安いとは言えない価格です。
しかも混雑する期間は利用できないという制限つき。
それに比べて生駒山上遊園地はどうでしょう。
入園料はなんと無料です。
何回行っても無料です。
いつでも入り放題です。
アトラクション利用ごとに料金はかかるのですが、乗り放題になるフリーパスが大人3,200円、小学生3,000円、幼児2,500円で購入できます。
27種類もの乗り物が乗り放題です。
2回でも3回でも乗ることができます。
ということで、生駒山上遊園地に行く場合はフリーバスを買うのが必須なのですが、フリーパスを買ったとしてもUSJの半額以下です。
生駒山上遊園地はUSJに比べて非常にお財布に優しい遊び場と言えるでしょう。
2.約90年の歴史がある遊園地
USJは2001年開園です。
オープンしてまだ20年弱のまだまだ新しいテーマパークです。
それに比べて生駒山上遊園地は1929年開園です。
なんと約90年もの歴史のある遊園地なのです。
USJは新しいアトラクションが作られるので、USJに歴史を感じることはありませんが、生駒山上遊園地は90年の歴史が刻まれたボロいレトロな雰囲気が楽しめる遊園地と言えます。
100円で遊べるドラえもんの遊具は「水田わさび」さんの声ではなく「大山のぶ代」さんの声です。
懐かしいドラえもんの声が聞ける貴重な乗り物です。
また、生駒山上遊園地のシンボルとも言える「飛行塔」。
稼動88年の遊具・生駒山上遊園地「飛行塔」防空監視所の過去も
多少の修復はされているものの、「飛行塔」本体は1929年の開園当時のままということで、現存する日本で最古の大型アトラクションです。
戦時中は防空監視所として活躍し、戦後も生駒山上遊園地の目玉として今も現役で動き続けているアトラクションです。
そんな戦前のアトラクションが楽しめるほど歴史ある遊園地が生駒山上遊園地なのです。
3.交通が便利!ハイキングも楽しめる
生駒山上遊園地はアクセスもバッチリです。
第4回近畿の駅百選にも選ばれ、奈良県有数の駅である「生駒駅」から相互連絡している「鳥居前駅」から40分に1本出ているケーブルカーで「生駒山上駅」まで15分程。
駅から出たら目の前が生駒山上遊園地です。
USJは最寄りのユニバーサルシティ駅から徒歩3分もかかるので、徒歩0分の生駒山上遊園地がいかにアクセスに優れているかわかりますね。
ちなみにこの生駒ケーブルは日本でも珍しいケーブルカーの踏切がある路線です。
さらに生駒ケーブルは日本最古のケーブルカーで地味に貴重な乗り物です。
鉄道好きの方の目にも嬉しいのです。
また、生駒山上遊園地は歩いて行くこともできます。
ハイキングコースが整備されており、生駒駅や石切駅から歩いて山頂まで行くことができます。
USJへ歩いて行くって人はほとんどいないでしょう。
生駒山上遊園地はハイキングも楽しめる一石二鳥の施設と言えますね。
4.待ち時間ゼロで快適
USJの最大の難点と言えば「待ち時間」ですよね。
60分待ちなんかはあたりまえ。
混雑時には760分待ちということも。
それに比べて生駒山上遊園地は待ち時間0分です。
少々言い過ぎました。
フリーパスやチケットのチェックがあるので15秒くらいは待つでしょうか。
前の人が乗っていたら1~2分待つ場合もあるでしょう。
まあ、ほぼ貸し切りです。
ちなみに私が行ったのは7月の連休の午前中です。
かなり暑いとは言え、比較的混み合うであろう連休でこんな感じでした。
夜景を見るために飛行塔が若干込んでいることもあるようですが、基本的に待つことはほとんどありません。
自分の為だけにアトラクションを稼働させます。
もちろん待たなくて良いのはアトラクションだけではありません。
USJではトイレで用を足すにも一苦労。
10分、20分待つのは当たり前です。
場合によっては30分以上待つことも。
急に催した際に30分も待てるのか。
いや、待てない。
生駒山上遊園地はトイレも待ち時間0分です。
急に催すことがあっても安心です。
子供が「おしっこ~」と言い出しても担いでトイレに駆け込めば大丈夫です。
待つのが苦手な方はUSJに行ってはいけません。
生駒山上遊園地に行きましょう。
5.景色が良い(特に夜景)
生駒山は標高642m。
先述の飛行塔のアトラクションに乗るとさらに30m高い位置となります。
ここからの景色は圧巻です。
大阪平野を一望でき、あべのハルカスや大阪湾まで見渡すことができます。
また、夜は夜景が楽しめる絶好のロケーションとなります。
きらめく夜景はまさに百万ドルの夜景と言えるでしょう。
生駒山上遊園地は夜景デートを楽しむのにバッチリです。
イチャイチャしてても人が少ないので邪魔が入ることはありません。
USJでデートを楽しんでいるカップルを見下ろしながら二人だけの世界を楽しんでみてはいかがでしょう。
6.適度な広さで移動しやすい
USJは敷地面積54ヘクタールにも及ぶ非常に大きなテーマパークです。
1ヘクタールが10,000平方メートルなので、54万平方メートルです。
非常に広いテーマパークであるUSJですが、広いと困ることもあります。
移動が大変
です。
これだけ広いとパーク内の移動も一苦労です。
子供に抱っこをせがまれた時にはこの広さを恨むに違いありません。
それに比べて生駒山上遊園地はコンパクトです。
ぐるっと一回りするのもそれほど苦痛にはなりません。
多少のアップダウンはあるものの、移動がとても楽です。
フリーパスを使ってアトラクションを一通り楽しんだあと、もう一度一通り乗るというのも楽々できます。
なんなら3周目も回って良いでしょう。
また、生駒山上遊園地の来園者の多くは「小さな子供連れの家族」です。
あまりに広い遊園地は子供にとって移動するのも大変です。
途中で疲れてしまうことでしょう。
USJの場合トイレに行きたくなった場合も一苦労です。
広い敷地のせいでトイレもどこにあるのかわかりにくいのです。
お腹ピーピーの時に遠いトイレまで我慢するというのは苦痛です。
それに比べて生駒山上遊園地はコンパクトな敷地であるためトイレに行くにもすぐ近くです。
子供が「パパ~う●こ~」と言い出しても両手で担いでトイレに走れば間に合うかもしれません。
7.寒くて風邪をひく心配がない
USJは1年中休みはありません。
真冬は若干人は少なくなるとはいえ、普通に数時間並ぶ必要があります。
むしろクリスマスや年末年始の時期は普段よりも人が多いと言えます。
そんな寒いなかで2時間も3時間も震えながら順番待ちをしていたらどうなるでしょうか。
きっと風邪をひいてしまいます。
生駒山上遊園地はそんな心配はいりません。
生駒山上遊園地は12月から3月半ばまでは休園となります。
真冬の寒い中、順番待ちの間に風邪をひいてしまわないように気遣っているわけですね。
お客様の体調にも考慮して真冬は閉園するというホスピタリティ溢れる遊園地ではないでしょうか。
8.夏は涼しい
USJは夏は非常に暑いです。
大阪という暑い土地に加え、人も多いので余計に暑いのです。
夏場なんかだと熱中症なんかにも気をつけなければなりません。
それに比べて生駒山上遊園地はちょっと涼しいんです。
標高600mほどの生駒山の山頂に位置するため、ちょっとだけ気温が低くなります。
だいたい3~5度ほど低くなるとのこと。
自然のクールビズ遊園地と言えます。
USJが35度を超える猛暑日だったとしても、生駒山上遊園地は30度ちょっとの真夏日で済むわけです。
「死ぬほど暑い」が「くそ暑い」で済むということです。
9.従業員さんが優しい
USJは非常に来場者数が多く、従業員に接客の心得を叩きこんだとしても一人ひとり丁寧に対応するのは難しいでしょう。
一人ひとり対応していたら日が暮れそうです。
対する生駒山上遊園地は従業員さんが優しいのです。
アトラクションが終わった後には暇なのでバイバイと何度も手を振ってくれます。
他に誰も乗っていないのでアトラクションに乗った息子の写真を撮り終えるまで動かすのを待ってくれたりします。
子供に人の優しさを教えてあげるにはUSJよりも生駒山上遊園地が良いでしょう。
10.フードメニューが安い&持込も可能
USJのフードメニューは総じて高い。
「スペシャルハンバーグセット」が2,190円もします。
中身はチーズハンバーグ、サラダ、パンorライス、ムース、ソフトドリンクという内容です。
ぼったくり価格です。
対する生駒山上遊園地のフードメニューは良心価格です。
USJのスペシャルハンバーグセットと似たような感じの「ビューランチ」は900円です。
ハンバーグ、エビフライ、サラダ、ライスといった内容です。
ムースとソフトドリンクは付いてませんが、エビフライがついているのでそれほど差はないでしょう。
USJにくらべるとずいぶんと安いと言えそうです。
また、USJは飲食物の持込は基本的に禁止です。
食べるならパーク外で食べなければなりません。
そのため、パーク内でお腹が空いたり喉が渇いたらどうしてもパーク内のショップで買うことになるので高くついてしまいます。
対する生駒山上遊園地は飲食物の持込は自由です。
お弁当と水筒でも持っていけばお昼代はゼロ円です。
子供用のおやつももちろんOKです。
敷地内にはお弁当が食べられるテーブルもありますし、芝生の上にレジャーシートでも敷いて食べても良いでしょう。
むしろレストランで食べるより持ってきた方が良いかも
ちなみに普通の自動販売機のジュースは山頂価格で、500mlのペットボトルが200円でした。
ケーブルカーに乗る前に近くのコンビニで同じものが安く買えますので、事前に用意しておいた方が良いでしょう。
11.小さなお子さんも安心のアトラクション
USJは主に大人が楽しむアトラクションがほとんどです。
小さな子供にとってはそれほど楽しく感じないでしょう。
生駒山上遊園地は以前は絶叫系マシンもある普通の遊園地でしたが、入園者数減少の対策として小さな子供が楽しめるアトラクションに変更し、ファミリー向けの遊園地へと進化しました。
さすがに3歳児一人で遊べるアトラクションはそれほど多くはありませんが、大人と一緒であれば楽しめるアトラクションは数多くあります。
男の子なら大好きな「ゴーカート」やスプラッシュマウンテンモドキである「急流すべりゴールドラッシュ」も大人と一緒であれば楽しむことができます。
生駒山上遊園地は小さな子供も楽しめる優しい遊園地と言えそうです。
まとめ
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭であれば生駒山上遊園地が意外と(失礼)良いですよって感じです。
生駒山上遊園地は財政的にも厳しく、あまり手を加えることができないのが現状です。
施設の美しさやアトラクションの面白さなんかはUSJと比べると月とスッポンです。
はっきり言ってボロい遊園地です。
ピカピカのトイレなんてものはありません。
大人にとっては物足りず不満の多い遊園地なんですが、小さな子供には十二分に楽しめる遊園地です。
むしろ子供にはUSJみたいなテーマパークより生駒山上遊園地の方が良いかもしれません。
子供向けのアトラクションも多いですし、人も少ないので迷子の心配もいりません。
アトラクションの待ち時間も短時間で済むのでじっと待てない子供でも安心です。
アトラクション以外にも生駒山上遊園地の立地も子供が喜ぶポイントになります。
生駒山上遊園地は名前のとおり生駒山上を切り崩して建てた遊園地です。
そのため園内には起伏が結構あります。
子供って坂道が好きな子多いですよね。
大人にとってはアップダウンは面倒なだけに感じるかもしれませんが、坂道が好きな小さなお子さんなら喜んで走りまわることでしょう。
飲食物の持込もできるのも嬉しいですよね。
好き嫌いの激しい小さなお子さんだと、外食をしても食べなかったりして困ったりします。
生駒山上遊園地は飲食物の持込ができるので、お子さんの好きなおかずをいっぱい詰めたお弁当を持ってきて、青空の下で一緒に食べるのも良いでしょう。
子供が「キャッキャッ」と楽しんでくれれば親にとっても楽しいものです。
そのためには最新のアトラクションを備えたUSJでなくても良いわけです。
最新のテーマパークも良いですが、古き良き生駒山上遊園地を親子で楽しんでみてはいかがでしょうか。
子供の遊園地デビューには生駒山上遊園地をぜひどうぞ。