医者がすすめる熱中症予防、これだけは

第30回 「一人暮らし」「エアコンなし」はご注意を

2018年7月19日(木)

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 こんにちは、総合南東北病院の中山祐次郎です。前回までの特別編「医者の本音」バージョンは終わり、今回から通常の連載に戻ります。読者の皆様におかれましては、たくさんのコメントをいただき本当にありがとうございました。特別編は終わり、なんだか寂しく感じますが、引き続きよろしくお願いいたします。

 さて少し近況を。38歳、医者12年目にして病院から一時的に離れ、京都大学医学部大学院に参った私は、このところ試験勉強とレポート作成が続いています。医者って、中堅の年齢(30~35歳)に4年間大学院に入る人が多いのです。そして医学博士になるのですが、多くの場合、4年間は研究しません。だいたい研究にかけるのは最初の1~2年だけ。しかも、なぜか皆、病気の治療法などの臨床研究などではなく、細胞や化学物質といった基礎研究をやるのですね。担当患者さんを持たないことを、医者は「ベッドフリー」あるいはドイツ語で「bett frei (ベットフライ)」と言いますが、「ベットフライは1年だけなので、その間に研究を進めたいと思います」などという具合なのです。結局、4年間のうち残りの2~3年は、無給で大学病院や人手の少ない病院で働きます。そのため、丸4年間、きっちり研究したという人はあまりいません。最後に論文を書き、4年間の学費を払って博士号を取り卒業です。

私がMaster of Public Healthを選んだワケ

 この博士号も大学によって全く難易度が違い、国際的な医学雑誌に英文で論文が載らなければだめという大学から、日本語の論文でもOKとか、「論文をsubmit(投稿)してさえいればいいよ」なんて所もあります。Submitは誰でもできますから、緩すぎるような気がしますが……。

 このような医者一般が行く大学院に、私はどうしても納得が行きませんでした。医者が腰掛けでそんな短時間だけ試験管振ってどうするんだ。医者の臨床能力には意味があまりないし、第一、医者ではない研究一筋の人に勝てるわけがない。そう思い、今の大学院に来たのです。臨床研究と公衆衛生を学び、その後の医者人生に役立つものを学んでいます。資格には私はまったく興味がないのですが、Master of Public Health、MPHという資格を得ます。海外ではMPHがなければ部長になれないところが増えてきたようで、日本でも少しずつ重要性が増しているようです。その代わり試験やレポートが多く、週末はほぼずっと勉強しているような状況です。

 では本題です。今回は「熱中症」についてまとめました。

コメント6件コメント/レビュー

塩分はいいとして、相当な糖質摂取量になってますが
血糖値は大丈夫なのでしょうか。
岩塩舐める方が簡単だと思いますが
そんな余計な添加物込の製品を摂る意味がわかりません。
これぞ医者の不養生。(2018/07/19 11:54)

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「医者がすすめる熱中症予防、これだけは」の著者

中山 祐次郎

中山 祐次郎(なかやま・ゆうじろう)

外科医

1980年生まれ。聖光学院高等学校を卒業後、2浪を経て、鹿児島大学医学部医学科を卒業。その後、都立駒込病院外科初期・後期研修医を修了。2017年2~3月は福島県広野町の高野病院院長、現在は郡山市の総合南東北病院で外科医長として勤務。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

塩分はいいとして、相当な糖質摂取量になってますが
血糖値は大丈夫なのでしょうか。
岩塩舐める方が簡単だと思いますが
そんな余計な添加物込の製品を摂る意味がわかりません。
これぞ医者の不養生。(2018/07/19 11:54)

塩分、重要ですね。

先月、炎天下のなか自宅のペンキ塗り作業してたら熱中症になりました。
大汗かきながらの作業なので水分補給には気をつけていて、合計2リットル以上の水飲んでいたんですが、3時間ほどで頭痛でダウン。

水飲んでも、水シャワーなどで体冷やしても改善せず。
しかし、作業中に口に流れ込んできた汗が妙に旨かったのを思い出し、食塩を摂取してみたところ、改善しました。

さんざん報道で「水分と塩分」と言われていても、水だけ取ってれば問題なかろう、と勝手に思ってたんですね。
「汗の塩分が旨かった」、つまりかなりの量の塩分が体外に失われてるわけで、汗をかく場合は濃いめの塩分摂取が必須なのでしょう。

「塩分過多県」出身なもので、塩分摂取は避ける意識があるんですが、汗をかく場合は例外としなければ命に関わると実感しました。(2018/07/19 11:32)

>夏にはスポーツドリンクをよく飲み、塩辛いものをよく食べるようにしています。
医師の発言であり、生理学的な裏づけがあるのも理解できる。しかし、これは健康に何の問題も無い人であればいいが、塩分や糖分を制限する必要がある人もそのまま鵜呑みにすると怖い。スポーツドリンクには大量の糖分が含まれている。日本人は今でさえ塩分を摂り過ぎであり、塩を控えましょうと長年言われている。循環器系の疾病や糖尿病の人、及びその予備軍にとっては危険なアドバイスと言わざるを得ない。炎天下を歩き回る必要があるような人なら、こういうことも大事だが、熱中症予防に一番いいのは、暑いときはできるだけ涼しい場所にいることである。炎天下での活動は危険だから控えましょう、というのが医療関係者として最も適切なアドバイスではないのか。(2018/07/19 11:12)

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