学生が地域の魅力を探るツアー

外国人観光客の増加につなげようと、東京の外国語大学の学生たちが県内に滞在して、その土地の魅力を探るスタディツアーが始まりました。

このツアーは、東京外国語大学が初めて企画し、留学生や日本人の学生およそ30人がグループに分かれて、寒河江市と白鷹町、それに高畠町を訪れました。
このうち人口減少に悩む寒河江市の田代地区には、8人の学生が訪れ、ブルーベリー園で収穫を体験しました。
農家に勧められてブルーベリーを味見した学生たちは口々に「甘い!」などと歓声をあげて、初めての収穫作業を楽しんでいました。
このあと、地区にある住民が立ち上げた加工場で、収穫したブルーベリーからジャムを作る方法を教わりながら、学生の視点で地域の活性化につながるものがないかを探っていました。
ジョージアからの男子留学生は、「農業観光というのは、ヨーロッパ各国の人たちがいま求めているものなので、山形は観光地の1つになれると思う」と話していました。
寒河江市企画創成課の村上英広主査は、「県外の若者や海外の方の視点で何が足りないか、そしてどこが強みなのか教えてもらい、町作りにつなげたい」と話していました。
スタディツアーは今月24日までで、最終日には滞在先で報告会を開いて、学生が発見した地域の魅力や、SNSを使って多言語で発信する内容などを紹介する予定です。