今回は、日本株との比較から「フィリピン株」の魅力について見ていきます。※本連載は、セブンシーズプロパティーズコープのCEOである西村幸洋氏の著書『1日5分、10万円からはじめるフィリピン株式投資』(パブラボ刊行)の中から一部を抜粋し、東南アジアで注目される国「フィリピン」での株式投資のノウハウを紹介します。
銘柄は少ないが、高い株価上昇率を見せる銘柄も存在
フィリピン株式市場に上場している銘柄は、全部で272銘柄(2016年12月16日時点)と、東証一部(東証一部銘柄数は2004銘柄:2016年12月16日時点)と比較しても非常に少ないことがわかります。
銘柄が少ないぶん、「選択肢が少ない」と捉えることもできますが、詳しく見てみると、驚異の株価上昇率を見せる銘柄が大多数を占めていることに気付きます。
下記に、フィリピンを代表する株価指数である「フィリピン総合指数」を構成する30銘柄の2009年1月5日から2016年12月31日までの上昇率を示した表を掲載していますが、30銘柄中、29銘柄で株価上昇、30銘柄の平均上昇率は、なんと642.5%という驚異的な数字を記録しています。
[図表]フィリピン総合指数構成30銘柄の上昇率
少額の資金で投資を始めることも可能
フィリピン株の魅力を語るうえで欠かせないのが、少額からスタートできる点です。
株式投資というと「敷居が高い」と感じるかもしれませんが、たとえば日本でソフトバンクの株を購入しようとすると、2016年12月28日時点で株価は7858円で、単元株数は100株ですので、投資資金は78万5800円必要になります。
また、トヨタ自動車の場合も、同日の株価は6970円で、単元株数は同じく100株ですので、69万7000円の投資資金が必要になります。