盛り上がる「地方創生転職」ブームにご用心
いま、田舎暮らしに憧れる人が、退職後にIターン、Uターンするシニアだけでなく、都会の若者にも増えています。しかし、都会暮らしの長い人にとって、田舎暮らしはいいことだらけではありません。旧態依然のムラの掟、想像以上にかかるおカネ、病気やケガをしても病院がない……。
実際、「移住すれども定住せず」が現実です。都会の人は、田舎暮らしをあきらめたほうがいいのでしょうか? 最近、『誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書』を出版した移住歴20年のベテラン・イジュラーに、田舎暮らしの現実と、都会の人が田舎暮らしを満喫する方法を、実例をもとに語ってもらいました。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180707-00228325-toyo-soci&p=1
天国だと思っていた憬れの地が…
子どもが産まれたら、人も土地も開放的なところで育てたい──。
東京生まれの東京育ちだった石沢友美さん(仮名)は、子どもを身籠もったと同時に、東京・吉祥寺から山梨県峡北地域のある集落に移住を決めた。3年前、32歳のことだった。
マンション育ちだった友美さん夫婦は、「空き家バンク」で見つけた築60年の古民家に移り住むことになった。友美さん自身が幼少期から憧れていた待望の「田舎暮らし」だった。
「自分が小学生の頃、八ヶ岳の林間学校に来たことがあったんです。その頃から、いつかは白樺を眺めながら鳥の声を聴いて暮してみたいって、ずっと思っていました。子どもができたときに主人に相談したら、やっぱり東京の真ん中、中央区で育った主人も大賛成してくれたんです」
古民家とはいえ、直前まで家人が住んでいたために、手入れは行き届き、生活に不便はまったくなかった。
「夏場になると、カメムシとかカマドウマとか、都会じゃほとんど見たことのない虫がとにかくどこから湧いてくるのか、いっぱい出てくるんです。だけど、それも高気密じゃない古民家ならではのよさと考えて我慢できました」
なによりも、眺望がすばらしかった。
背には標高2900メートルの赤岳を擁する八ヶ岳連峰が一望でき、右手に南アルプスの山並み、左手には富士山が見える場所だ。
日本のワンツースリーの眺望に囲まれ、移住人気ナンバーワンとも言われる場所であることが実感できた。
「子どもが産まれてからまもなくは、授乳に疲れてもその眺望を観れば、すぐに気分転換もできて最高だったんです」
夫は月に何度か新宿の本社に顔を出せばいい。新宿まではわずか150キロほど。中央線の特急でも、高速道路でも楽にアプローチできる距離だった。
「気持ち的には東京の郊外に住んでいるのとまるで変わらない距離で、日本で最高の眺望と開放的な空気が手に入るなんて。こんな天国みたいなところが日本にあったなんて、と思ったんです」
古民家の家賃も、吉祥寺の賃貸マンションに較べれば3分の1。それで、古民家とはいえ戸建てが借りられ、間取りの何倍も広い庭までついているのだ。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180707-00228325-toyo-soci&p=2
有料のゴミ袋を購入したのに…
だが住み始めてほどなく、最初の“事件”に直面する。ゴミが出せないのだ。
移住に当たっては役所の窓口にも何度か足を運び、生活の仕方などをいろいろと聞いたつもりだった。だが、ゴミが出せない、というのはまさかの展開だった。
「高さは人の背丈ほどもあって、幅はそれこそプレハブ小屋並みの長さの立派なゴミ集積所があるのは知っていたんです。市の有料のゴミ袋を買ってそこに出せばいいものと、頭から考えてしまっていて……」
移住して間もなく、ゴミ出しに出向いたとき、目の合った人から「あんた、名前は?」と訊かれ、丁重にあいさつを返した。
するとほどなく、自宅に地元集落の役員だという初老の男性が現れたのだ。
「あれ(ゴミ集積所)は組(集落)のもんだから、組に入っておらんもんはあそこには出せん」
友美さんはこう応じた。
「では、ちゃんと会費をお支払いして組に参加させていただけませんか」
だが、組長(町内会長)と相談してきたという男性が再び自宅を訪れ、こう告げた。
「悪いけんど、組長がうちの組にはよそから来たもんは入れんっちゅうとるから」
「じゃあ、ゴミを出せないの? そんなバカなことって……」
呆然とした友美さんが役所に駆け込むと、それまで移住の相談に乗っていた担当者もそっけなくこう繰り返すだけだった。
「ああ、あそこの組長さんはもう……何を言ってもダメですから……」
〈えっ、なに? じゃあ、うちはあそこに住んでいる限り、もう地元でゴミを出せないってこと? 〉
聞けば、役所ではこうしたゴミ出しを拒否された移住者のために、役所の駐車場に特設のゴミ集積所を作っているという。
地域に住んでいる者が、有料のゴミ袋を購入しながら、ゴミ収集のサービスを受けられない。この状況に異議を唱えた友美さんに、役所の言い分はこうだった。
「集落のゴミ集積所は集落の私有地にある私有財産で、公共財ではないのでどうしようもできません。もし、移住の方が何世帯か集まって新たにゴミ集積所を作ってもらえれば、そこに回収には行きます。新たにゴミ集積所を作るに当たっては補助金も出しています」
「移住者こいこい、と謳う一方で地元でゴミひとつ出せない状況を変えられないのは役所の怠慢、不作為ではないのか。この時代に『あそこの組長は頑固だから……』で行政指導ひとつできない場所が、日本の移住人気ナンバーワンだなんてふざけたことを謳わないで欲しい」
友美さんはそう繰り返したが、担当者は「でも、あの組長はどうしようもない」と繰り返すばかりだったという。
後から知れば、その役所の担当者も、その頑固な組長を擁する集落の「若い衆」であったのだ。役所の人間である以前に、地元の若い衆であることが先に立つ。そうした土地では、まともな行政指導、行政サービスひとつ、地元の旧態依然とした因習の前には成立しないのだ。
そんな田舎特有の「暮しにくさ」や「ムラの因習」を、移住相談会や、役所の移住担当者らは、転入前には教えてくれなかった。地獄を見たのは、移住後、ということになる。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180707-00228325-toyo-soci&p=3
質問しただけでブラックリスト入り!
友美さんを愕然とさせる“第二の事件”が勃発したのは、昨年の春だった。
子どもは無事に新天地で2歳を迎え、地元保育園に通うようになっていた。都会の待機児童問題などどこ吹く風。地方の保育園は、希望者はほぼ「全入」。それもまた田舎暮らしならではの良さとも感じた矢先のことだった。
保護者会の役員を引き受けることになった友美さんにさっそく、仕事がまわってきた。春の親子遠足の運営である。バス4台に親子と先生が乗って、広い公園へ1日かけて遊びにいくのだ。そのバスの乗車割り当て表を眺めていた友美さんは、あれっと思う。
本来、1号車に乗るべき園児の親御さんがなぜか、4号車に集められている─―。保護者会の執行役員らが全員そろって1号車に集中している─―。
気づいたその晩、保護者会長に電話をしてその主旨を告げたが、それが保護者会長ら執行役員の逆鱗に触れたのだった。
友美さんの意見は汲まれることはなかったが、親子遠足が無事に終わってほどなく、友美さんに「物申す」などと称して、会長とその側用人らしき執行役員の保護者が友美さんに「呼び出し」をかけたのだった。
いずれも集落生まれの集落育ち。当然、旦那も地元集落の若い衆である。
彼らは呼び出す直前、友美さんの夫の職業をあちらこちらで訊ねて回っていた。地方では役所、農協、警察署が「三大産業」であり、さらに言えば「官軍」。その他は“賊軍”さながら。夫の職業が「官軍」であれば、その女房をとっちめることは、日頃の商売や生活にも差し障ってくるのだ。女房の格は亭主の商売で決まってくると言わんばかりである。
友美さんの夫はITエンジニア。横文字の商売であることを確認したうえで「この集落では差し障らねえな」とでも踏んだのだろう。周辺を巻き込んでの騒々しい“身辺調査”を終えた執行役員らは友美さんを呼び出した末、結果、次のような実態を暴露するに至った。
地元保護者会では代々、陰に陽に保護者の「ブラックリスト」なるものを引き継ぎ、そこでは「厄介者」と呼ばれる夫婦が申し送りされていたのだ。
その「厄介者」がどれほど厄介かと聞かされた友美さんは仰天した。
「厄介者とされている人たちは、決していわゆるモンスターペアレンツとかクレーマーとはまったく違う、ごくごく一般的で常識的な人たちなんです。保護者会なんかで、手をあげて質問したり発言したりすると、一律『厄介者』と認定していくんです。田舎の集落は極めて狭いですから、保育園の面々がそのまま、小学校、中学校、場合によっては高校までそのまんま行きます。ブラックリストだ、厄介者だなんていわれた家庭は、ずっとそうして敬して遠ざけられるんです。実態は村八分です」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180707-00228325-toyo-soci&p=4
賃貸でよかったよね。買い取ってそうなったらそれこそ地獄
田舎ってそんなもんじゃない?
家は転勤族だから最長3年我慢すればよかった。
ゴミ収集所拒否は同僚が6軒あったので別途作った。そのくせ町内会に入れと言ってきた。全員で断固拒否。同僚が居たからこそ出来た。
後で聞いたらもう30年も住んでても町内会議では「余所者は口出すな」と言われるって。
そんなにド田舎ではなくてもこうだった。
そこは自分の物は自分のもの、他人の物も自分のもの……と言う土地柄(笑)
相当タフで順応力高くないとやっていけないと思う。
記事の内容、田舎あるあるですよね。
高校生の頃まで田舎に住んでいた私は旦那と結婚したとき田舎暮らしは絶対にしないと宣言して確認してから結婚しました。ちなみに旦那の実家は回覧板を届けるお隣が車で行きたくなるほどの超ド田舎です。
田舎育ちの自分にはどこに憧れる要素があるのか全くわからない。
地元万歳!としてる人達は子供の頃からけっこう自己中なグループの人達でしたよ。そのグループが大人になってもつるんでいる…
親戚が島根の田舎に住んでますが、ネットで買物すると避難轟々らしいです。だから、新しく買った物なんかは車のトランクに入れておいて、夜中にこっそり家の中に入れるらしいです。
田舎でひとり旅していたら地元の人は警戒しつつ心配しつつ、たまに助けてくれることもある。世界共通。
でもその土地に住むとなるとまた違う顔が見えてくるんだな・・・
こっちも結構な田舎だが、記事やここの皆が例を挙げてる田舎みたいな田舎じゃなくて良かった
この集落の人が都会に行くと、「都会は冷たい」って言うんだろうなぁ。
都会は声かけもかけないけど、あんた達みたいに積極的に他所から来た人に意地悪もしないよ。と言いたいです。
田舎モンはメシと野球の話ししてりゃうまくやれる。基本学がなくて感性が時代や世界にとりのこされた昭和だからな。
田舎暮らしも入念な下調べが必要やね。
もう、別の国に移住する感覚じゃないと
田舎暮らしほど事前調査が必要です。
不便な分、周りとの関係が重要ですから。
積極的に受け入れようとしている所は協力的かも知れませんが、普通余所者扱いされます。
村には村の理屈があるのです。
某地方都市に3年間住んでいたが、やはりゴミ捨て場の扱いには苦慮したなぁ。
大家さんが別に捨て場所を作ってくれたから助かったけど、ど田舎だけでなく都市部でも「暗闇」はけっこうあるよ。
娯楽ないからね
暇で人の家しか興味ないのよ
そこそこの田舎に引っ越しましたけど
な~んも無いよ?
ゴミ捨て場は野生動物避けなのか
やはり小屋だけど普通に使えるよ?
皆さんよくしてくれるし
困った時は助けてくれる
程よい距離感です
田舎から引っ越してきた人が、ストーカー並みに人のプライバシーを嗅ぎまわる人でドン引きしたことあるわ。
ひとんちの病気の治療だの親の遺産だの夫婦の不仲だの嗅ぎまわっては妄想をトッピングして垂れ流す、人の家族の職業を貶す、葬式に参列したら遺族の礼儀作法をあげつらう。
本人の性格なのか、土地柄なのか分からないけど薄気味悪かった。自分にどれだけ価値があると思ってるんだろう?
とりあえず借家で お試し移住が1番ね
田舎は共助で暮らしている
助け合わないと生きていけないからだ
田舎暮らしはその結束の中に入るのだから覚悟しないと
私の場合は成功例。
移住して20年程だけど、最初から親切にして貰えました。
まるで昔からの家族の様に、困ったことが有れば助けてくれたし、見返りを要求されることも無く、生活に干渉される事もないです
あまりにも田舎すぎるとこうなるよなって思う
田舎というか超が付くほどのド田舎なんじゃ??? なんか大昔はそういう村(ド田舎)が結構あったとは聞いたことあるけど
現在もあるとはね 怖いね
もし田舎に移住するなら 新たに村造りしてる移住者が多いところにした方が良いね
何処へ行ってもモンスターはいる。
引っ越す時はよ〜く調べましょう。
ヤッパリ、プチ田舎体験くらいからがいいね
年寄りは 電話ですむ用事でピンポンするし、。、、、
日曜の朝6時とか。。
田舎は田舎でも住民の少ない田舎にいくとこういう事になる
ほどよい田舎暮らしは非常に快適だよ
こういう田舎も「お客さん」には親切だったりするんだよね。
外国人の方が受け入れてもらえたりする。
縁があってよく行く某田舎は、確かにプライバシーは筒抜けだけど皆さん気さくな人ばかりで良くしてもらってる。なにが違うんだろうなあ。
田舎だけだと思ったら大間違い。
都内から30分圏内でも、農家が集まる辺りは普通に面倒だぞ。
組合やら消防団やら、冠婚葬祭もやたら面倒。
都会でも田舎でも、っていう意見には賛成だけど田舎にこういうケースが多いのは実体験から言っても確かだね
こんなところばかりじゃないとは思うけど
地方都市ぐらいがいいと思うよ。
山村はやめた方がいい。
地方都市の外れぐらいでも田舎は満喫出来ます
本当のこと言うとお金があればどこでも良いと思う(笑)
村の診療所に来た医師をイジメまくってたところあったなぁ
うちも田舎暮らしだけど、個人的には凄くいい環境だったと思う。ただ、よそ者に言わせると、田舎って聞いてきたのに、カラオケとかも御殿のようなビルだし大きいファッションモールもあって思ったより都会でびっくりしたとか言われるし、そのくらいの規模の田舎だったら若い夫婦も多いからそんなに暮らしにくくないと思う。
でも、地域のお祭りとかゴミ当番とか、仕事休んでまで参加するとか結構こっちでは当たり前のこと。
田舎も良いけれど
年をとったら病院と銀行と買い物が
あるいて行ける距離にある場所が良い。
都会じゃなくても良いから
便利な場所希望です。
地方都市の中心地くらいが丁度いいのかもね