リメンバー・ミーは、音楽を愛する少年ミゲルが、死者の国で、亡くなってしまった家族のエルネストと会おうとする映画です。所が、ミゲルが本当に愛した家族は違う男で、その家族を救うためにリメンバーミーという曲を歌う事になるので詳しく紹介しましょう。
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『リメンバー・ミー』のキャスト
アメリカ合衆国のディズニー映画『リメンバーミー 』は、2018年3月16日に日本で上映されました。
監督&脚本
奇跡の曲を歌い上げる映画『リメンバーミー 』を制作したのが、リー・アンクリッチ監督です。
- 監督 リー・アンクリッチ
- 脚本 エイドリアン・モリーナ
登場人物&声優
家族と音楽の両立の難しさを描いた映画『リメンバーミー 』に登場する人物や、声優さんたちは以下の通りです。
- ミゲル・リヴェラ/音楽を愛する少年(声:石橋陽彩)
- ヘクター/ミゲルと協力する死者(声:藤木直人)
- エンリケ・リヴェラ/ミゲルの父親(声:横山だいすけ)
- ルイサ・リヴェラ/ミゲルの母親(声:恒松あゆみ)
- エレナ・リヴェラ/ミゲルの祖母(声:磯辺万沙子)
- ママ・ココ/エレナの母(声:大方斐紗子)
- ママ・イメルダ/ママ・ココの母(声:松雪泰子)
- エルネスト・デラクルス/ミゲルが尊敬するミュージシャン(声:橋本さとし)
- チチャロン/ヘクターの友人(声:宝亀克寿)
『リメンバー・ミー』のストーリー
ミゲルの家族の中には、ミュージシャンで歌を届ける仕事をしている者がいましたが、ギターを手に持って、出かけていったら、二度と妻の元に戻る事はありませんでした。それからというもの、その者の妻は家族を守るために、音楽を締め出して、靴を作るようになったのです。それが音楽を愛するミゲルを苦しめる事になってしまうのです。
家族を切り裂いた音楽(起)
夫がいなくなってから、家族をきりもりしていた妻は、ママイメルダという人物で、その娘がママ・ココでした。ミゲルにとってママ・ココはひいひいおばあちゃんでした。しかし、ママ・ココの娘エレナは、ママイメルダの教えを守って音楽を激しく憎んで、ミゲルが音楽をする事を絶対に認めようとしていませんでした。
そんな環境で育つミゲルでしたが、リメンバーミー という名曲を作り出した偉大なミュージシャンのエルネストを尊敬していました。所が、死者の日に家族たちが、亡くなった先祖の遺影を祭壇で飾っていた時に、犬のダンテの不始末で遺影が落ちてしまいます。その遺影には、音楽を優先して家族を捨てた者の顔だけが破られていました。
しかし、写真は折られていて、それを広げてみたら、エルネストが持っていたギターと同じったのです。ミゲルは自分の先祖がエルネストと知って、音楽の道を進もうとしますが、それに怒ったひいおばあちゃんのエレナが、ギターを叩き壊してしまったのです。これにミゲルは「こんな家族もう嫌だ」と、悔し涙を流して走り去っていきます。
死者の国へ旅立つミゲル(承)
ミゲルは、外へ飛び出した後に『死者の国のコンテスト』に出場しようとしますが、楽器がなければ出場できないルールでした。そこで、ミゲルはエルネストのギターが飾られていた部屋に無断で侵入して、自分はエルネストの身内だからギターを借りても良いだろうと思って、ギターを弾いてしまいます。
そうしたら、多くの者たちが、ギターが盗まれた事に気付いて部屋にかけこんできたのです。これに弁明しようとするミゲルですが、なぜかミゲルの存在に気づかなかったのです。それどころか、ミゲルの体はすり抜けてしまって、ミゲルは亡くなった先祖の霊たちと出会ってしまいます。
先祖たちは、ママイメルダが現世に来れなくなっている事に不思議に思っていて、もしかしてミゲルが亡くなった事と関係があるのかもしれないと死者の国へ連れていく事にしました。その頃、死者の国では、ヘクターという男が現世へ行くために橋を渡ろうとしていましたが、現世で祭壇に写真を飾られていない事から渡れなくて困ってました。
ミゲルの本当の家族(転)
ミゲルはママイメルダに出会ってから、死者の国の係の物から「ミゲルが死者の日に死者の物を盗んだ事によって呪いをかけられた」と教えてくれます。そして、ミゲルが祭壇から遺影を落としてしまった事で、ママイメルダだけが現世へ渡れなくなっている事まで知りました。
日の出までに現世に戻らなければ、二度と生き返る事ができなかったので、そのためには家族から許しを乞う必要がありました。しかしママイメルダは生き返る条件として、音楽を二度とやらないように要求したので、ミゲルは逃亡してしまいます。そして、ミゲルはヘクターと出会って、二人でエルネストに会う事にしたのです。
なぜなら、エルネストであれば、同じ身内でありながら音楽を愛していたからです。所が、ようやくエルネストに会えたと思ったら、エルネストはヘクターが作ったリメンバーミー を勝手に奪って、デビューした事を知ります。それに衝撃を受けてしまうミゲルですが、何とエルネストはミゲルたちを警備員によって下がらせます。
リメンバーミー が奇跡を呼ぶ?(結)
ミゲルたちは穴へ落とされますが、そこでママココの父が、本当はエルネストではなくヘクターと気付きます。ヘクターはそれまで気づかなかったのですが、家族のもとへ帰ろうとしたら、エルネストに酒で毒殺された事も知ってしまいます。しかし、ヘクターの写真はエルネストが持っていたので、現世へ帰る事ができません。
そこへママイメルダがやってきて、昔の夫のヘクターを見て「まだ許していないからね」と言いながらも、ヘクターの写真をエルネストから奪い取る事に協力します。所が写真は奪えず、ヘクターは二度目の死が訪れようとしていました。なぜなら、生きている者たち全員から忘れられたら、二度目の死が訪れるからです。
そして日の出が過ぎようとしていたので、先祖たちによって、ミゲルは現世へ蘇ります。ミゲルは急いで、年老いたママココがヘクターを忘れないように「リメンバーミー♩ (僕の事を忘れないでね)お別れだけど、忘れないで」と歌い始めます。はたしてママココはヘクターを思い出して、二度目の死から救う事はできるのでしょうか?
『リメンバー・ミー』の豆知識
家族を切り裂いたはずの音楽ですが、その音楽で再び家族を繋ぎとめようとする映画『リメンバー・ミー』に関連する豆知識を紹介するので、ご覧になってみてください。
映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』
リメンバー・ミーでは、死者の国で家族を救おうとする映画ですが、実はこのような映画は他にもあって、それが『DESTINY 鎌倉ものがたり』です。このDESTINY 鎌倉ものがたりでは、作家の一色正和が手違いで亡くなってしまった妻を救うために死者の国へ旅立つ内容になっています。
国や救う対象が違っていますが、その内容は少し似ているのでリメンバー・ミーが好きな方であれば、DESTINY 鎌倉ものがたりを見れば、その違いを楽しめるでしょう。
映画『リメンバー・ミー 』の主題歌
リメンバー・ミーの劇中歌でもあり、主題歌でもある『リメンバー・ミー 』の曲が多く収録されているのが『リメンバー・ミーオリジナル・サウンドトラック』です。この曲では、日本語版・英語&スペイン語版など数多くの曲が収録されているので、リメンバー・ミーという曲が好きな方には、おすすめのサウンド・トラックです。
『リメンバー・ミー』の感想
音楽を愛するミゲルが、家族と音楽の狭間で揺れ動く映画『リメンバー・ミー』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
『リメンバー・ミー』の残念な所
ミゲルが尊敬していたエルネストが、実は最悪の男で、ヘクターを陥れてしまう内容には、さすがに絶句しました。今まで尊敬していたミュージシャンが身内で喜んでいたはずのミゲルでしたが、穴に突き落とすわ、本当の家族の命を奪うわで残酷な内容になっています。
さすがに見ていて、ミゲルが可哀想に思えてきましたね。ただでさえ、身内から大事にしていた楽器を叩き壊されてしまうので、ラストまで見ている事が辛く感じてしまう内容になっているので、その辺りは覚悟して見たほうが良いですね。
『リメンバー・ミー』の見所
ミゲルが現世に戻ってきて、性懲りも無くギターを手に持って、ママ・ココに歌を聞かせようとした時に、エレナは怒って再びギターを取り上げようとします。しかし、ミゲルの父親がそれを静止してくれるのです。
もうママ・ココは年老いて家族の事さえ分からなくなっていました。そのため、父はわずかの希望を抱いて、ミゲルに歌わせようとしたのでしょう。そして多くの家族が見守る中で、ミゲルが、寂しくも祈るような音色でリメンバー・ミーを歌い上げるシーンは、この映画の最大の見所ですね。