仁科芳雄博士顕彰事業 事前研修会

2018/07/15 日曜日 動画


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 物理学者仁科芳雄博士の足跡をたどる国内派遣事業の事前研修が14日に里庄町で開かれました。


仁科会館で開かれた事前研修会には、派遣事業に参加する里庄中学校3年生の8人が出席しました。

 この日の事前研修では、岡山大学の小野俊朗特任教授と花房直志准教授を招き、講義と実習が行われました。

 はじめに小野教授が『放射線と私たちの暮らし』と題し講義を行ないました。

 生徒は小野教授の話から、放射線は石などの身近なものにも存在していることや、病院の検査など日々の生活の中に多く存在している事を学びました。

 講義のあと放射線を観測することができる霧箱作りが行なわれました。

 「霧箱」作りでは、透明な容器にスポンジを入れ、アルミテープを使って密閉したあと、アルコールと放射性鉱物を先端に固定させた針金を入れました。

 このあと作った霜箱をドライアイスの上にのせて過冷却し、放射線が飛ぶ様子を観察しました。

 霧箱をLEDライトで照らすと容器内には白い筋が時折浮かび、生徒は「見えた」と驚きの声を上げていました。

 このほか、放射線測定器を使って鉛や銅といった金属から、建物周辺にある鉱物などの放射線量の測定などを行い、実験を通じて身近なものにも放射線を発するものがあることを学んでいました。

 参加者は
「中身を直接見なくても放射線を使えば中身の状態が分かるということに驚きました」
「霧箱の実験で実際に放射線が出る様子が見られてとても興味がわきました。研修でもっと仁科博士のことを知っていきたいと思います」
「いろいろ知らないことを知れて良かったです。もっと事前に学習して実りの多い研修にしたいです」と話していました。

なお派遣事業は、7月31日から8月3日までの日程で行われ、中学生9人が東京都の仁科記念財団や埼玉県の理化学研究所などを訪問する予定です。

                田村元基



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