【芸能・社会】生田悦子さん急死 「欽ドン!」良いOL、「白い巨塔」出演2018年7月18日 紙面から テレビドラマ「白い巨塔」やバラエティー番組「欽ドン!良い子悪い子普通の子」(ともにフジテレビ系)などに出演した女優の生田悦子さんが、15日に虚血性心不全のため東京都内の病院で死去していた。71歳。所属事務所が17日、ホームページ(HP)で発表した。 HPによると、生田さんは入院、通院治療などの持病もなく、普段通り夫と生活していた。15日午前、就寝中の異変に夫が気付いて救急車で病院に搬送されたが、そのまま帰らぬ人となったという。 葬儀は故人の遺志により近親者のみで執り行われ、後日お別れの会を開くという。 生田さんは1947年4月8日生まれ、福岡市出身。63年に準ミス平凡に入選。66年に松竹に入社し、同年11月に映画「命果てる日まで」でデビューし、その後は映画やドラマなどで活躍した。 81年から放送された萩本欽一(77)の「欽ドン!」では「良いOL、悪いOL、普通のOL」のコーナーに登場、良いOLのヨシ山を演じた。松居直美(50)、小柳友貴美(当時は小柳みゆき、60)とともに「よせなべトリオ」としてヒット曲を出すなど人気を集めた。 05年に実業家と結婚。翌年には更年期うつによる闘病生活を送っていたことも告白し、HPによると講演会なども開いていた。特技の編み物では著書も出版した。 ◆欽ちゃん「どこかでお会いできると…」生田さんと「欽ドン!」で共演した萩本欽一は、本紙の取材に対し「さっぱりした女優さん。『欽ドン!』では根性を見せられました。改めて本当にありがとうと言いたい」としのんだ。 萩本は、報道関係者から訃報を知らされ、「まだお若いからどこかでお会いできるかと思っていた」という。生田さんとは、出演映画で出会って興味を持ち、バラエティー番組出演をオファーしたという。 生田さんが同番組に出演した81~83年は女優がバラエティーに出演するのはまだ珍しい時代。萩本の誘いに、生田さんは戸惑っていたようだが、「さっぱり引き受けてくれた」という。 現場ではアドリブに戸惑いながら「少しやらせてちょうだい」と何時間でも納得いくまで取り組んでいた。その姿勢に「苦労しただろうな、と申し訳なかったが、スタッフも感心させられた」とたたえた。 番組を去る際、生田さんはディレクターに「『欽ドン!』が大好き」と言ったという。萩本は「生田さんに会ったら『なんで私に言ってくれなかったの?』とジョークを言うつもりが、その言葉を聞けずに亡くなった。無理してでも聞きに行けばよかった。(番組で)つらい思いをさせたのでは…。ありがとうございました」と感謝した。
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