俺は超越者(オーバーロード)だった件   作:コヘヘ
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蛇足シリーズ第2弾。ンフィーレア編。しかし、今回ンフィーレア一回も出てきません。


閑話 冒険者モモンの裏事情(カルネ村護衛時、ンフィーレア編)①

カルネ村までのンフィーレア護衛依頼は上位二重の影(グレータードッペルゲンガー)に一時任せた。

 

最悪彼らに全部丸投げしても良かったのだが、

 

懸念事項を潰したら仕事はきっちりこなすつもりだった。

 

一度引き受けた仕事を放り投げることに今更ながら罪悪感が強かった。

 

 

 

パンドラズ・アクターとナーベラルのお陰で正気に戻った俺は一秒でも早く、

 

白金の竜王(プラチナム・ドラゴンロード)を脅…協力して貰うために動いた。

 

 

 

あまりしたくない手だったが、初手で財の大盤振る舞いを決意した。

 

 

まず、アルベド達への詳細な説明をパンドラズ・アクターに任せた。

 

人間に戻ったばかりの俺が言うと余計な混乱を招きかねないためだ。

 

 

次に、『流れ星の指輪(シューティングスター)』で『白金の竜王がいる洞窟の位置特定』を願った。

 

厳密に『白金の竜王の位置』と願うとワイルドマジックで勘付かれる可能性を考えたからだ。

 

結果、無事居場所が特定できた。

 

 

最後に、緊急時に備えてNPCを待機、撤退用の熱素石を用意した。

 

『熱素石』。これが一番苦渋の決断だった。

 

まだ、この世界で鉱山の希少金属から熱素石を作れるという確証がなかったからだ。

 

 

しかし、財の大盤振る舞いの結果、

 

これら依頼を引き受けてまだ一日目の段階で『白金の竜王』との交渉することができた。

 

 

…スルメさん達がまさか六大神だとは思わなかったが。

 

 

それを聞いてすぐ撤退用に持ってきていた熱素石でスルメさんを『確実』な方法で復活させた。

 

後悔して亡くなったならきっと生き返ってくれると信じた。

 

 

復活を拒否したらどうしようか、

 

できなかったらどうしようか本気でハラハラしたが、成功。

 

 

久しぶりの『友』との再会に半日を使った。

 

 

その途中、ユリ・アルファからメッセージが届いた。

 

「エンリ・エモットがンフィーレア・バレアレを引き込むことに成功しました。

 

祖母を説得するように求められましたが『モモン』様が応じてよろしいでしょうか?」

 

とのことだったので、俺は深く考えず承知してしまった。

 

 

よくよく考えれば、今忙しい俺にその程度でメッセージを寄越すとか、

 

ユリならば普通はしないことに気づけなかった。

 

 

久しぶりの友との会話を楽しみたかったのだから、仕方がない。

 

 

だが、変態と化したンフィーレアの頼みは引き受けなければ良かった。後悔はもう遅い。

 

 

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スルメさんが法国へ戻る。

 

法国が、スルメさんが落ち着いたら皆にメッセージを送り、またツアーのところに集まる。

 

そういうことになった。

 

 

ナザリックに戻った俺は、まず昨日と今日の独断専行を詫びた。

 

 

白金の竜王との取引。そして、スルメさんの復活と再会を報告した。

 

 

スルメさんはかつて従属ギルドメンバーだったということもあり、感涙にむせび泣く者もいた。

 

 

ナザリック的には、法国はぶっ潰したいがスルメさんがいるのなら仕方がないという反応だった。

 

 

正直危なかった。急いで正解だった。

 

俺自身もスルメさんいなければ仲良くできるか疑問だったし。

 

 

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情報を整理した俺は、ナザリックを確実に守る戦略を一部修正した。

 

 

 

簡単にいうと、第一目標を『世界』の真実の公表にした。

 

 

 

ナザリックもスルメさんも新しい『友』ツアーも皆守れる。

 

真実を公表したら、『世界』がナザリックの味方をせざるを得ない。

 

 

俺が、俺たちが転移前に改造しまくったナザリック地下大墳墓。

 

それは圧倒的軍事力、経済力、組織力を持った存在だ。

 

 

これらを味方にできるのに、敵にする愚か者など上に君臨する資格はない。

 

確実に、『世界』がナザリックに依存せざるを得ない。

 

 

完璧な『防衛策』だ。

 

 

ナザリックが世界の警察になってしまうが、

 

そこから出た『悪』はナザリックが好き勝手できる。

 

 

俺もNPC達も『世界』も喜ぶ。いずれ自給自足で現地にやってもらう。

 

 

その時間を稼ぐだけの財力は既にある。

 

この『世界』最強のツアーの情報を聞いた。

 

ナザリックが防衛に徹すれば千年は持つと確信した。

 

 

 

公表する前提でこれからの行動を考えた際、漆黒の『英雄』モモン。

 

これは使えると思った。

 

『英雄』の口から『世界』の真実を公表することができれば、

 

『魔王』やら『死神』、『竜』が伝えるより人々に受け入れられるのではないかと思った。

 

超常的な存在からでなく、より身近な、尊敬される『英雄』によるPR。

 

 

つまりは『営業』。

 

 

野球やサッカー等の話題から入る。相手に身近に感じて貰うための『営業』だ。

 

これは、『鈴木悟』のサラリーマン経験から導き出された結論だ。

 

 

 

『英雄』漆黒の戦士モモンを続けることが確定した。

 

ただ、一手足りないと思った。

 

後一手何かあれば確実に『世界』を変革できる。

 

 

だが、俺では思いつかなかった。そこが俺の限界かもしれない。

 

 

ただ、一手さえあれば確実に『世界』と『ナザリック』を守れる。

 

悪い手ではないこと。気分転換になるのもあって『英雄』を続けることにした。

 

 

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ここまでが、依頼して三日目。森で薬草の採取を終えてカルネ村に泊まった。

 

四日目にエ・ランテルに着くという話なので、

 

上位二重の影に記憶操作(コントロール・アムネジア)を使用し、

 

記憶を読み取ることでこれまでの情報を共有し、俺と入れ替えする。

 

 

あとは、エ・ランテルで痴女と不愉快な仲間達を縛るだけだった。

 

 

『原作』なら。

 

…いや、結果的には変わらないが。俺の精神安定な意味でキツイ。

 

 

この責任者は誰か。

 

…俺だった。

 

 








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