俺は超越者(オーバーロード)だった件 作:コヘヘ
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我が名はカジータ。
かつていらっしゃった偉大なるギルド「糖分マシマシ」のために作られた製作特化NPCでございます。
我が嗜好はナザリック至高の御方『るし☆ふぁー』様がそうあれと命じてくださった。
名誉であります。
もちろんナザリック地下大墳墓及び従属ギルドへの忠誠心は変わりありません。
だが、私は『愛』を教えられた。
そう、愛しい御方モモンガ様でございます。
守護者統括アルベド様は理解してくださらないが、
守護者シャルティア様とは失礼かもわかりませんが盟友と自負しております。
いつの日か、モモンガ様のハーレムを築き、爛れた日常を送っていただきたいとシマバラと暇があれば計画を練っております。
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私の一日は、モモンガ様が『アインズ・ウール・ゴウン』様と名乗られる直前に教えられた『真名』について書かれた書物。
恋〇†無〇設定資料の一部を朗読することから始まります。
シャルティア様とはこの『聖典』について良く衝突してしまいますが、毎回最後はお互いに握手する。
意義のある実りの一時を送らせていただいております。
その後は、最古図書館(アッシュールバニパル)レッツゴー。
『賢者の呪帯』を用いてエルダーリッチ達と激論を交わします。
ナーベラル嬢は初期こそいましたが、残念ながら今は外れておられます。
姉妹の方に良く愚痴を溢されているようですが、私は知っています。
愛するモモンガ様が、ナーベラル嬢の近くを通る度に心配そうに見つめている姿を。
悔しゅうございます。
ええ、パンドラズ・アクター様と愚痴を溢しあう日々です。
ユグドラシルスレ研究所のエルダーリッチ達が毎回煽ってくるのには溜まりません。
この間、パンドラズ・アクター様が何故か。
本当に珍しく一瞬恐怖していらっしゃいました。
あれ程までに感情を表されたのは初めてかと存じます。少なくとも私の前では。
あのエルダーリッチ達は一体何を吹き込んだのでしょうか…
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昼休み、休息制度から休暇制度へと移行したいというモモンガ様との激しい激論が繰り広げられます。
私はシマバラと共に休暇制度でモモンガ様に爛れた日々を送って欲しいと願っております。
しかし、盟友であるシャルティア様は爛れた日々も大切だが、仕事をする方が大切とここだけ対立します。
私達が休暇制度に賛同するとモモンガ様は喜んでくださいます。
そう。望んでおられるのです。
シャルティア様もこちら側にいずれ引き込むべきでしょう。
パンドラズ・アクター様はこの辺についてノーコメントを貫いておられます。
引き込める要素がございません。
創造主の幸せのためと呟いたら、関係が壊れかねませんので絶対言ったりしませんが。
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夜、これまでの行動のレポートを作成します。
私は正直寝る必要のないオーバーロード何ですが、休めと言われるので最低限休みます。
賛同している私達が取り組まなければ、モモンガ様の理想郷。
爛れた日常をお送りしていただくことができないからです。
なので、寝る代わりに古の書物であるペロロンチーノ様垂涎の書物を読みます。
私は正直、アンデッドなので肉体的快楽等わかりません。
ですが、モモンガ様は時折それを知っているかのような振舞いをされる時がございます。
この古の書物を完璧に理解できたとき、その答えが見つかるはず。
だから、お心を理解するその時まで勉学に励む所存でございます。
おお、愛しき御方。おお、麗しき御方。願わくばその深淵に触れたく存じます。