トンカツ定食、それはトンカツ、そしてキャベツ、ごはん、お味噌汁、
そこにお漬物がプラスして構成される世界。
一切れ目は端から行くか、真ん中から行くか。
最初つけるのはやっぱり塩かな。
カツにかけたソースがキャベツが混じり合っているのもたまらない。
いつしか食べる順番も自分流ができてくる。
同じ構成要素、同じ順番で口に運んでいても
食べ終わった後の感想がお店ごとに違うのはなんでだろう。
本誌連載の「トンカツとパフェ」からトンカツだけ取り出し
厳選の3店舗を紹介します。
「とんかつ とんき」
住: 東京都目黒区下目黒1-1-2
: 03-3491-9928
営: 16:00〜22:45LO
休: 火・第3月
「ロースかつ定食」¥1,760
昭和14(1939)年創業。1階は職人さんのプロフェッショナルな技を眺めながらいただけるカウンター、2階はテーブル席と座敷。カリッとクリスピーな衣が甘い脂身をもつジューシーなロース肉を包むかつは絶品。
「蓬莱屋」
住: 東京都台東区上野3-28-5
☎︎: 03-3831-5783
営: 11:30〜13:30LO(土日祝〜14:00LO)・17:00〜19:30LO
休: 水(祝営業、翌休)
「ヒレカツ」¥2,760
大正初期に創業したヒレカツ専門店はこの店を愛した小津安二郎の映画にも出てきそうな佇まい。ラードと牛脂をブレンドした油を使用し、220度で1分、170度で9〜10分揚げたヒレカツは意外にもあっさり。
「ポンチ軒」
住: 東京都千代田区神田小川町2-8 扇ビル1F
☎︎: 03-3293-2110
営: 11:15〜14:00LO・17:30〜20:30LO
休: 日
「沖縄県産ブランド豚の特ヒレ丸ごと一本揚げ」¥4,445(夜限定メニュー)
つまみが充実していることもあり、夜は飲みながら仕上げにトンカツというゲストも多い。全長約30cm、500gのヒレを低温でじっくり、丸ごと揚げた名物は、やわらかく、塩を添えることで肉の旨みが一層引き立つ。
Photo: Naoya Matsumoto Text: Taeko Terao Select(HORAIYA): Noriko Watanabe