No.29282010年8月31日(火)放送
ツイッター “つぶやき”は社会を変えるか?
津田 大介さん(メディアジャーナリスト)
【スタジオ1】
●ツイッターは、相当、使い方が自由なんですよね。
>>それぞれが自分の使い方を、開発できて、使えるのがツイッターという言い方もできるでしょうし、逆に言うと、今、VTRの仕組みにもありましたけど、誰か自分のことをフォロワーというのがつかないと、見てくれる人がいないと、何か発言しても誰も見てくれないので、ある意味、虚空に向かってつぶやいてるようなものなので、なんで、僕は最初にツイッターを始めるときは、まず気になる人を登録して、フォローをして、何人か、50人でも100人でも、見たうえで、それで流れてくるいろいろなつぶやきに反応を返していくと、そこでその会話が続いたり、その会話をしていると、ある種、その会話自体に横から入ってくる人がいたりするんですよね。それはある種の立食パーティーみたいなもので、立食パーティーって周りで、2人で会話してても、途中から入ってきたり、勝手に会話から抜け出る人がいたりもするので、そういうオープンな井戸端会議みたいなものが、ツイッターというふうに言えるんじゃないですかね。
●しかし単なるつぶやきに、なぜ人々がはまっていくのでしょうか?
>>本当に一個一個だと単なる集積、つぶやきなんですよね。それは本当にまったくまちがってなくて、例えば国谷さんがツイッターを始められたとして、お昼にカレーライスを食べたっていうふうになったときだと、その情報自体は、本当に大したことない情報なんですけど、やっぱりそのつぶやきがどんどん集積されていって、それがおもしろくなっていくというのがツイッターの価値になっていますし、あと僕自身、ツイッターをやってて気づいたのは、自分が興味がある人だったりとか、好きな人の発言って、結構なんでもおもしろいんですよね。たまたま渋谷にいっしょにいるとか、あとは自分がすごい興味があって、本とか、買ってるような人が実は、こんなお茶目なところがあるんだなとか、あとはもう本当に、自分の友達がふだん現実で、リアルで会ったときに、すごいおちゃらけてばっかりいる人が、ものすごくまじめなことをたまーに書いてたりとかすると、そのなんか人間の多面性に触れたりすることもできるので、そういうところがやっぱりたぶんみんなやっていくうちに、どんどん人に興味を持っていく。
●圧倒的な伝播力ゆえに、悪意のあるデマも、あっという間に広げることもできますよね。
>>やっぱり今までのインターネットのサービスで一番情報が伝わる速度が速いんですよね。何かの情報っていうのを今まで、100万人とか、200万人とか、数百万人に伝えるときに圧倒的に今のメディアだと、放送、テレビとかラジオが強かったんですけれども、ツイッターの場合、リツイートっていう仕組みがあって、情報がもの凄い勢いで広がっていく。本当に情報として、インパクトがあるものであれば、100人しかフォロワーがいない人でも、例えば僕がフォローすれば、7万5000人、7万7000人ぐらいに伝わるし、それがまた例えば勝間和代さんとか、多い人が伝えると、数百万人にも、1分以内とかに、やっぱり数百万人に情報が伝わっていくというのは、なかなかこれまでのインターネットのメディアではなかったですし、それが放送局ではなくて、個人が発する情報からもう1分間で数百万人に情報が伝わるってことが、相当やっぱり大きな力があるって思いますね。
だから、デマも流れやすいことがあるし、実際問題、いろいろな例えば有名人が死亡したみたいなデマの情報っていうのが流れたんですけれども、そういうものに関しては、やっぱりちょっと怪しい情報なので、これは検証しようみたいな動きで、デマを打ち消すような動きも出てくるんですよね。
もちろんそのデマが100万人に流れて、じゃあそれを打ち消す情報が流れて、じゃあそれを60万人ぐらいがそれがデマだったっていうことを知ることができて、40万人ぐらい誤解したかもしれないけれども、ただ、そういうものも、ツイッターというのは非常に情報が消えて流れていくのが速いので、いずれ、またあと訂正されるタイミングというのがくるっていう意味で、デマも流れやすいけれども、それを訂正できる、自浄能力も、わりと内包しているメディアかなっていうふうに思いますね。
【スタジオ2】
●ツイッターを通して、お店とお客さんとの関係が変わった例って、おもしろいですね。
>>やっぱりアメリカも日本も、ツイッターと企業、企業がツイッターを使う場合って、なんか本当に情報は単に出すというだけではなくて、やっぱり運営している人の顔が見える、顔が見えたうえで、企業とお客さんが1対1で関係を築いているというところがうまくいっているケースが多いですね。やっぱり、なんかそれぞれの企業でうまくキャラが、うまく作って、それが認知されたところが、ツイッター上でも成功しているイメージがありますね。
●ツイッターを通すと、行動を起こしやすいんでしょうか。
>>宮崎のああいったことが起きているということもそうで、やっぱりそのツイッターって、共感のメディアだと思うんですよね、140字しか書けないけれども、140字なんでどんどん気軽にいろんなものを書くっていうことが、いろんな人の感情をつなげて、それが共感を呼び起こしているし、逆に言うと、140字しかないので、あんまり深いことはできないですけれども、それが、人が動くきっかけになっているという部分はあるなって気がしてますね。僕はツイッターを最近、納豆だと思っていて、今まで社会運動とかやろうと思っても、誰かが一人で飛び出すときにやっぱりみんな、個人個人で飛び出してたじゃないですか。それがツイッターの場合、誰かが飛び出したときに、ネバッと、なんか納豆のようになんか、どんどんついていく人がいるし、そうすると1人で飛び出した人もあんま孤独じゃないし、どんどんかき混ぜればかき混ぜるほど、どんどんどんどん粘り気が出てきて、いろんなついてきてくれる人がいるっていうので、そういう意味では、自分たちで何かムーブメントを起こしたかったりとか、あとはもう、本当に地域のある種、町内会がすごく大きくなったようなもんだと思うので、町内会みたいな、そういうローカルコミュニティーというのを新しくもう1回立ち上げ直すっていうことがやりやすくなるかなという気がしてますね。
●いいことをしたいっていうことが広がりやすいというのは可能性を感じさせますね。
>>本当に最初のほうでも話しましたけど、たかがつぶやきなんですよね。140字なんで、たかがつぶやきなんですけれども、それが集積して、ものすごい勢いでそれがミックスされることで、どんどん大きなうねりっていうのができていく、それがツイッターだと思います。
【スタジオ1】
●ツイッターは、相当、使い方が自由なんですよね。
>>それぞれが自分の使い方を、開発できて、使えるのがツイッターという言い方もできるでしょうし、逆に言うと、今、VTRの仕組みにもありましたけど、誰か自分のことをフォロワーというのがつかないと、見てくれる人がいないと、何か発言しても誰も見てくれないので、ある意味、虚空に向かってつぶやいてるようなものなので、なんで、僕は最初にツイッターを始めるときは、まず気になる人を登録して、フォローをして、何人か、50人でも100人でも、見たうえで、それで流れてくるいろいろなつぶやきに反応を返していくと、そこでその会話が続いたり、その会話をしていると、ある種、その会話自体に横から入ってくる人がいたりするんですよね。それはある種の立食パーティーみたいなもので、立食パーティーって周りで、2人で会話してても、途中から入ってきたり、勝手に会話から抜け出る人がいたりもするので、そういうオープンな井戸端会議みたいなものが、ツイッターというふうに言えるんじゃないですかね。
●しかし単なるつぶやきに、なぜ人々がはまっていくのでしょうか?
>>本当に一個一個だと単なる集積、つぶやきなんですよね。それは本当にまったくまちがってなくて、例えば国谷さんがツイッターを始められたとして、お昼にカレーライスを食べたっていうふうになったときだと、その情報自体は、本当に大したことない情報なんですけど、やっぱりそのつぶやきがどんどん集積されていって、それがおもしろくなっていくというのがツイッターの価値になっていますし、あと僕自身、ツイッターをやってて気づいたのは、自分が興味がある人だったりとか、好きな人の発言って、結構なんでもおもしろいんですよね。たまたま渋谷にいっしょにいるとか、あとは自分がすごい興味があって、本とか、買ってるような人が実は、こんなお茶目なところがあるんだなとか、あとはもう本当に、自分の友達がふだん現実で、リアルで会ったときに、すごいおちゃらけてばっかりいる人が、ものすごくまじめなことをたまーに書いてたりとかすると、そのなんか人間の多面性に触れたりすることもできるので、そういうところがやっぱりたぶんみんなやっていくうちに、どんどん人に興味を持っていく。
●圧倒的な伝播力ゆえに、悪意のあるデマも、あっという間に広げることもできますよね。
>>やっぱり今までのインターネットのサービスで一番情報が伝わる速度が速いんですよね。何かの情報っていうのを今まで、100万人とか、200万人とか、数百万人に伝えるときに圧倒的に今のメディアだと、放送、テレビとかラジオが強かったんですけれども、ツイッターの場合、リツイートっていう仕組みがあって、情報がもの凄い勢いで広がっていく。本当に情報として、インパクトがあるものであれば、100人しかフォロワーがいない人でも、例えば僕がフォローすれば、7万5000人、7万7000人ぐらいに伝わるし、それがまた例えば勝間和代さんとか、多い人が伝えると、数百万人にも、1分以内とかに、やっぱり数百万人に情報が伝わっていくというのは、なかなかこれまでのインターネットのメディアではなかったですし、それが放送局ではなくて、個人が発する情報からもう1分間で数百万人に情報が伝わるってことが、相当やっぱり大きな力があるって思いますね。
だから、デマも流れやすいことがあるし、実際問題、いろいろな例えば有名人が死亡したみたいなデマの情報っていうのが流れたんですけれども、そういうものに関しては、やっぱりちょっと怪しい情報なので、これは検証しようみたいな動きで、デマを打ち消すような動きも出てくるんですよね。
もちろんそのデマが100万人に流れて、じゃあそれを打ち消す情報が流れて、じゃあそれを60万人ぐらいがそれがデマだったっていうことを知ることができて、40万人ぐらい誤解したかもしれないけれども、ただ、そういうものも、ツイッターというのは非常に情報が消えて流れていくのが速いので、いずれ、またあと訂正されるタイミングというのがくるっていう意味で、デマも流れやすいけれども、それを訂正できる、自浄能力も、わりと内包しているメディアかなっていうふうに思いますね。
【スタジオ2】
●ツイッターを通して、お店とお客さんとの関係が変わった例って、おもしろいですね。
>>やっぱりアメリカも日本も、ツイッターと企業、企業がツイッターを使う場合って、なんか本当に情報は単に出すというだけではなくて、やっぱり運営している人の顔が見える、顔が見えたうえで、企業とお客さんが1対1で関係を築いているというところがうまくいっているケースが多いですね。やっぱり、なんかそれぞれの企業でうまくキャラが、うまく作って、それが認知されたところが、ツイッター上でも成功しているイメージがありますね。
●ツイッターを通すと、行動を起こしやすいんでしょうか。
>>宮崎のああいったことが起きているということもそうで、やっぱりそのツイッターって、共感のメディアだと思うんですよね、140字しか書けないけれども、140字なんでどんどん気軽にいろんなものを書くっていうことが、いろんな人の感情をつなげて、それが共感を呼び起こしているし、逆に言うと、140字しかないので、あんまり深いことはできないですけれども、それが、人が動くきっかけになっているという部分はあるなって気がしてますね。僕はツイッターを最近、納豆だと思っていて、今まで社会運動とかやろうと思っても、誰かが一人で飛び出すときにやっぱりみんな、個人個人で飛び出してたじゃないですか。それがツイッターの場合、誰かが飛び出したときに、ネバッと、なんか納豆のようになんか、どんどんついていく人がいるし、そうすると1人で飛び出した人もあんま孤独じゃないし、どんどんかき混ぜればかき混ぜるほど、どんどんどんどん粘り気が出てきて、いろんなついてきてくれる人がいるっていうので、そういう意味では、自分たちで何かムーブメントを起こしたかったりとか、あとはもう、本当に地域のある種、町内会がすごく大きくなったようなもんだと思うので、町内会みたいな、そういうローカルコミュニティーというのを新しくもう1回立ち上げ直すっていうことがやりやすくなるかなという気がしてますね。
●いいことをしたいっていうことが広がりやすいというのは可能性を感じさせますね。
>>本当に最初のほうでも話しましたけど、たかがつぶやきなんですよね。140字なんで、たかがつぶやきなんですけれども、それが集積して、ものすごい勢いでそれがミックスされることで、どんどん大きなうねりっていうのができていく、それがツイッターだと思います。