アントニオ猪木との抗争などで一時代を築いた昭和の名プロレスラー、マサ斎藤さん(本名・斎藤昌典)が14日に75歳で死去したことが16日、所属事務所を通じて発表された。パーキンソン病を患い闘病中だった。通夜・葬儀は家族らにより東京都内で営まれる予定。喪主は妻倫子(みちこ)さん。
斎藤さんは1942年6月7日、東京都中野区で生まれた。明大時代の63年にレスリングの全日本選手権でフリースタイル、グレコローマンの両ヘビー級で優勝し、翌年の東京五輪に出場。大学卒業後にプロレス入りし、主にフリーで海外を渡り歩いた。80年代から新日本を主戦場にし、87年10月に行われた猪木との巌流島での戦いは2時間を超す死闘となり、今なおファンの間で語り草になっている。
99年に引退した後はテレビ解説などを務めていたが、2000年にパーキンソン病を発症。20年東京五輪の聖火ランナーを目標に、リハビリに取り組んでいた。