世界一ツリー 記事削除求め裁判
去年、神戸市で行われた高さ「世界一」を目指すクリスマスツリーを展示するイベントを巡って、企画した男性が、元衆議院議員で作家の田中康夫さんが書いた記事に名誉を傷つけられたとして、記事の削除などを求めた裁判が、11日から始まりました。
田中さん側は、訴えを退けるよう求めました。
訴えを起こしたのは、植物の輸出入を手がけるプラントハンターで、このイベントを企画した西畠清順さんです。
去年12月のイベントでは、東日本大震災などの被災地への鎮魂などを目的に、富山県から推定樹齢150年の巨大な木を神戸市中央区の公園に運び入れ、「高さ世界一のクリスマスツリー」を目指して、3週間余りにわたって展示しました。
このイベントについて、元衆議院議員で作家の田中康夫さんが、「『鎮魂』『復興』を大義名分とした植物の命を弄ぶ『商魂』そのもの」とした記事を雑誌に寄稿するなどしたことに対し、西畠さんが名誉を傷つけられたとして訴えを起こしました。
西畠さんは、インターネット上に掲載された記事の削除のほか、慰謝料などとして110万円の支払いなどを求めていて、11日、神戸地方裁判所で始まった裁判で、田中さん側は、訴えを退けるよう求めました。