登録会員限定記事 現在はどなたでも閲覧可能です

 みずほフィナンシャルグループ(FG)は2018年7月17日、新システムへの切り替えに伴う2回目の移行作業を無事終えた。第2回は旧みずほコーポレート銀行の口座データを新システムの「MINORI」に移した。移行にあたって、2018年7月14日午前0時から同7月17日午前8時までATM(現金自動預け払い機)などのオンラインサービスを停止していた。午前9時半現在、店舗やATMなどにトラブルは起きていない。

 次回(2018年9月10日)の移行作業から、旧みずほコーポレート銀行と合併する前の旧みずほ銀行に属する口座を新システムに移行する。「本丸」を前に、みずほFG内の緊張感は否が応でも高まりそうだ。

みずほFGは店舗などでオンラインサービスの停止を周知した
[画像のクリックで拡大表示]

 みずほFGは2019年度上期の移行完了を目指して、9回に分けて移行作業を進めている。次の第3回は2018年9月10日で、6店舗と小規模ながら、旧みずほ銀行の口座データを新システムに初めて移す。2018年10月9日の第4回以降は100店舗規模のデータ移行が続く。

 今回の新システムへの切り替えは、過去に類を見ないほどの規模のプロジェクトだ。投資額は4000億円を超え、開発工数は推定19万人月以上に達する。新システムはSOA(サービス指向アーキテクチャー)を全面採用し、FinTech関連の新商品・サービスを素早く投入したり、仮にシステム障害が起きても影響を極小化したりできるようにする。