最先端で強風に耐える担当者。
インターネットで調べればたいていのことはわかる。
この情報化社会においては、そう思っている人が多いんじゃないか。しかしまだまだあるのだ、ネットに詳しく載っていない情報が。 思い付きで最先端の地をめざした僕たちが体験したのは、まさにどこにも書かれていない最先端への旅でした。
1975年愛知県生まれ。行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。
前の記事:「どこまで怖くするつもり?お化け屋敷プロデューサーに聞きました」 人気記事:「ラーメン二郎に行ったことがない」 > 個人サイト むかない安藤 Twitter 養命酒に呼ばれるところから始まるある日、養命酒の鳥山さんと佐熊さんに呼ばれた。
見せたいものがあるという。 あれ、新しい養命酒ですか?
厳重な梱包から取り出されたのは、見た感じ、色も形も養命酒である。新商品だろうか。
「それがね安藤さん、違うんですよ。」
いわく、AI(人工知能)を搭載した最新型の養命酒スピーカーなのだとか。え?これが?
疑いの目を向ける僕を横目に、鳥山さんがおもむろに養命酒に話しかける。 「オーケー養命酒!」 「すみません、聞き取れませんでした。」 細かい部分はまだ調整中とのことなのだけれど、確かにいまこいつしゃべったぞ。 どういうことだ。この人たちはどこに力を入れ始めたのか。 そしてこの急に会議室に呼ばれるタイプの記事、いつもの流れであるとも言える(過去の例)。 伝わるだろうか、この不穏な空気が。
「そこでですね、せっかくの最先端のAIスピーカーなので、最先端の地で発表したいと思っていまして。」
はい。 「どうです、一緒に行きませんか。」 最先端の地。なるほどそうきましたか。NASAだろうかシリコンバレーだろうか。 「いや、シリコンバレーは行ってみたんですけどね。」 「なんとなくピンとこなくて。」
すでに行ってたか。ではこれ以上どうしようというのか。 なるほどー。
調べてみると本州の最東端は岩手県の宮古市にあって、リアス式海岸でごつごつしているらしい。それは行きにくそうである。でもこれ、行きますって言わないと終わらないやつですよね。
というわけで僕はいま新幹線のホームにます。
行こうではないか、最先端の地へ。最先端のスピーカーを持って。
これも読んでほしい Recommended by |
|
▲デイリーポータルZトップへ |