テスラModel 3、派手に横転する大事故もドライバーは軽傷。車内にガラスの飛散なく、内部空間も確保
安全設計の賜物か、たまたま幸運だったのか
テスラModel 3に関しては、第三者機関によるクラッシュテストがまだ行なわれておらず、しかも横転するほどの事故の発生もModel 3としては初の事かもしれません。写真からは左前輪が吹き飛び、あらゆるウィンドウ、ルーフのガラスが見事に割れている様子が伺えます。
それにもかかわらず、車内の写真はエアバッグこそ展開してしまっているものの、キャビンが押しつぶされることも、割れたガラス片が飛散することもなく、ドライバーの空間を確保できていることがわかります。またタイヤが無くなったことでModel 3は底面を地面にしこたまぶつけているにもかかわらず、フロア内に収納されるバッテリーへのダメージがなかったのは幸いでした。
事故発生時にはすぐに周囲から人が集まり、逆さまになったModel 3からStapleGun氏の妻を救出しました。驚くべきはこのような事故にもかかわらず内部からパワーウィンドウを開けることができたうえ、普通にドアも開いて簡単に外に出られたとのこと。
この事故によって、StapleGun氏の妻は椎骨の圧迫骨折と、打ち身、エアバッグによる擦り傷を負いました。椎骨の圧迫骨折と聞くと大怪我のようにも思えるものの、痛みはほとんどなく、数時間の治療の後に帰宅することができたとのこと。
ただ、StapleGun氏は、妻が軽傷で済んだのは結果的に非常に幸運だっただけだと考えています。エアバッグは自身が知らない場所からも展開してドライバーを保護し、キャビンが潰れることもなかったことが大きいと考えられます。
たしかに、この事故によってModel 3が絶対的に安全だと証明されるわけではありません。またこの事故は半自動運転機能であるAutopilotや、バッテリーからの出火の可能性といった、テスラModel SやModel Xで発生した問題がModel 3では起こらないと証明するものでもありません。
実際のところ、クラッシュテストによる安全性評価が出ていない状況である以上、この事例は運が良かったと考えておくほうが無難と思われます。とはいえ、少なくともテスラがModel 3の生産目標達成のために、安全性その他で手を抜いたりしていないことを示唆するものと言えそうです。
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