一風堂 赤丸新味博多とんこつ@セブンプレミアム ゴールド(セブンイレブン)

どうも、taka :aです。

本日の一杯は、2018年5月28日(月)リニューアル発売のカップ麺、セブンプレミアム ゴールド一風堂 赤丸新味博多とんこつ」の実食レビューです。

名店仕込み御三家の一角!

名店再現系ハイエンドカップ麺のパイオニアとして金字塔を打ち立てたと言っても過言ではない、セブンイレブンの店頭でお馴染みの「日清名店仕込み」シリーズですが、2000年から「一風堂」「すみれ」が発売され、翌2001年から「山頭火」が参戦し、それぞれ発売当初よりセブン&アイグループにて「最上級ブランド」とされている「セブンプレミアム ゴールド」に位置しています。カップ麺に限らず、お惣菜の「金の○○」シリーズも軒並みハイクオリティですし、もちろんカップ麺の名店仕込み御三家も評判が高いですよね。

さて、その御三家が2018年5月28日にリニューアルされたんですけれども、そろそろ店頭の顔ぶれも旧商品から新商品に変更が完了した頃合いでしょうか。先月までは新旧入り乱れ状態の店舗が多かったように思えますが、ほぼ更新が完了していると思います。ちょっと調べてみると、「山頭火」のみ “首都圏一部限定品” と “首都圏除く全国発売品” の2種類あるようですね。その意図は不明ですが、食べ比べてみたい‥と、それはさておき名店仕込み御三家の中では、この「一風堂」が最も高い知名度を誇っているのではないでしょうか。

「一風堂」は、もはや言わずと知れた名店ですが、1985年10月16日に福岡市中央区大名で「博多 一風堂」を創業。1994年「新横浜ラーメン博物館」に関東第1号店として出店し、1995年に東京・広尾で東京1号店「恵比寿店」を開店。それからも数々のメディアに取り上げられ、瞬く間に知名度をあげてゆき、着実に店舗を増やしてゆきます。2008年にはニューヨークで1号店「IPPUDO NY」を開店して初の海外進出を果たし、2010年に創業25周年を区切りとして大名本店をリニューアル。2011年には香港、2012年に台湾、中国、オーストラリアに1号店をオープン。続いて2013年にマレーシア、2014年にタイ、フィリピン、インドネシア‥イギリス・ロンドンにも店舗を出し、ヨーロッパ進出を果たしました。2016年にはフランス・パリにも1号店をオープン、これほど国際的なラーメン店も珍しいですよね。

かつて「IPPUDO NY」のメニューもセブン&アイとのタイアップで期間限定のカップ麺になったこともありますし、こちらの業界では日清食品・セブン&アイグループとの共同開発で楽しませてくれています。一風堂には正統派の「白丸元味(Shiromaru Classic)」と革新派の「赤丸新味(Akamaru modern)」があり、こちらは後者の再現カップ麺。このブログで紹介するのは初めてなので、今回のリニューアルを機に、あらためて真剣に向き合ってみます。

博多とんこつラーメンの名店「一風堂」の「赤丸新味」を再現しました。

(セブン-イレブン「商品のご案内」より引用)



めん

スープと相性のよい麺は、歯応えのある細麺に仕上げました。

(セブン-イレブン「商品のご案内」より引用)

な、なかなかほぐれない‥w

個体差なのか仕様の変更なのか断定できませんが、きちんと3分待ってもスムーズに麺がほぐれません。4分経った段階でも状態は変わらず、5分経っても部分的に麺が “束になっているまま” の箇所があり、そもそもの構造を見直さなければいけないのではないかと思うような欠点を感じました。とはいえ、強引にほぐせば食べられます。麺の質感的にも本来であれば熱湯4分が正しい待ち時間になると思うのですが、後入れしなければいけない小袋の量が多いため、もしかしたら少し早めにフタを開けてもらえるように指定しているのかもしれません。

断面の四角い角刃の麺で、表面は滑らか。縮れの無さは豚骨スープにピッタですが、博多とんこつラーメンで一般的な低加水麺とは雰囲気が異なります。加水率の低さはスープに対して嬉しい項目ですが、パツンッ‥というよりもプリッ‥とした歯切れになるので、このあたりも少しイメージは違うかもしれません。しかしながらプリッとした歯切れのノンフライ麺は日清食品らしい特徴とも言えますし、小麦の香りが強く、今回の豚骨スープとの相性は結果的に良好です。日清食品のノンフライ麺が好みであれば、抵抗なく楽しめるでしょう。

スープ

一風堂特有の、豚骨のうま味が詰まったスープは、辛みそのうま味と辛みが引き立つ濃厚な味わいです。

(セブン-イレブン「商品のご案内」より引用)

足並み揃う白・黒・赤

まだ辛味噌と黒香油が関わっていない粉末スープと液体スープだけの状態で味わってみると、もはや当たり前のように豚骨臭は抑えられていましたが、そんじょそこらの怠けたポークエキスとはベクトルが違います。ほんのり甘く、じっくりと時間をかけて炊き出したような豚骨感で、クリーミーかつマイルドな、それでいて自然な旨味。濃厚さの指標を履き違えていない丁寧な豚骨感が素晴らしく、さすが伊達に金の看板を掲げているわけではありません。

麺には少し違和感を覚えましたが、香り高い小麦の風味とクラシカルかつ濃厚な豚骨スープが交わることで互いを引き立て合うような関係が成立し、きちんと豚骨が濃厚で、もはやこの状態で完成形にあるのではないかと思えるようなスープです。さて、そこに加わる黒香油と辛味噌ですが、黒香油はニンニクをじっくりと焦がした香味油‥つまりは俗に言う黒マー油で、焦がしニンニクの芳ばしい風味がマイルドな豚骨をピシッとシバきます。しかしながらシバかれた豚骨も負けることなく構えており、むしろドンと来いとでも言わんばかりの体躯から、集中的に黒香油が重なっている部分を食べても土台の豚骨は揺るぎません。まったく。

さらに辛味噌の豆板醤やコチュジャンが加わることでキレが増し、より味わいは複雑なものとなるのですが、それぞれ個性的なキレのあるパーツが加わっても味がブレないんですよね。ただ、ちょっと辛味噌の量は減ったような気がしました。個人的には以前のスープで少し辛味噌が強いかな?と思うことが何度かあったので、辛味噌のパンチに期待している方にとってはネガティブなポイントになるかもしれませんが、総体的に見た際のバランスは向上したように思います。黒香油も辛味噌も入れない状態で味を確認した時に感じた、この味を変えるのは勿体無いのでは‥などという不安は杞憂に終わり、豚骨の太さに各調味だれの量を含め、かなり緻密に計算されたスープでした。胡麻は擂り胡麻ですが、そのコクもポイントですね。

かやく

チャーシュー、きくらげ、ねぎを具材にしました。

(セブン-イレブン「商品のご案内」より引用)

最高峰の焼豚にキクラゲたっぷり

チャーシューは日清食品が得意とする超厚切焼豚ですが、実は2種類(厳密に分けると3種類かな?)ほどあります。その中で最も分厚く、さらに赤身と脂身のバランスが絶妙な最高峰の個体が使用されていました。本物のチャーシューには及びませんが、乾燥チャーシューの中では最強と言っても過言ではなく、かなり高い満足感が得られます。

ネギは細かくカットされた豚骨ラーメンに合う青ネギで、キクラゲの量も多く、どちらも不足はありませんでした。絶大な存在感の厚切焼豚を筆頭に、価格帯を踏まえても上出来です。

総評

★★★★★★☆☆☆☆(6)
(標準は★3です)

ほんのり甘みを帯びたクリーミーな口当たりの濃厚な豚骨スープに黒香油がガツンとパンチを与え、まったく違うベクトルから辛味噌がキレを演出してくるのですが、主張し過ぎない量の辛味噌、がっつり黒香油、それらを受け止める包容力のある豚骨と、まさに計算し尽くされたバランスから、まったく味がブレることはありません。そんなスープが素晴らしく、これに関しては★7でも差し支えない本格さが感じられた反面、ノンフライ麺の不具合が気になりました。しかしながら今回のような麺の不具合は最近の一風堂では見られなかったので、個体差が絡んでいるような気がしたんですよね‥というわけで、あと何回か食べてみるまで確証は持てませんが、ノンフライ麺の不具合については少し多めに見ています。具材に関しては手放しに好印象だったので、引き続きクオリティを維持してもらいたいですね。

なにせ小袋の量が多いため、それなりの手間を調理の際に要しますし、セブンイレブンで購入して店頭調理するのには向きませんが、その分しっかりと本格的な良品です。ただ、実食の当日である本日の環境が環境だったので(気温39度の酷暑ですw)、午前中に塩分を消費したこともあり、あまりスープの塩気については気になりませんでしたが、数値としては高めです。もしかしたら、冬に食べると少し印象が違ってくるかもしれません。

小袋の数は多めですが、「かやく」と「焼豚」以外すべて後入れです。これを破ってしまったら、それこそノンフライ麺が戻らなくなってしまうので、粉末スープ・液体スープ・連結して1袋となっている2種類の調味だれ(赤い小袋)は必ず後入れしてください。「すみれ」「山頭火(首都圏以外)」も手元にあるので、折を見て紹介します。(実は「山頭火」未体験です‥)

目立って大きな変更は感じられなかったので、一風堂のカップ麺が好きだった方は今まで通り楽しめると思いますし、まだ未体験の方は今回を機に試してみてはいかがでしょうか。




【製品情報】

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