今週も列島が燃え上がるような高温。一部では35℃以上の毒々しい色の地域も。
1週間の天気予報を振り返って当たったかどうかを検証する週1連載。
勝敗とその理由を振り返ります。はたして今週の成績はどうだったのか。 (本連載は振り返りが中心で、詳しい予報は行っていません。予報が見たいかたはウェザーマップなどの専門サイトをどうぞ)
1977年滋賀生まれ。お天気キャスター。的中率、夢の9割をめざす気象予報士です。 好きな言葉は「予報当たりましたね」。株式会社ウェザーマップ所属。
ツイッターでも気象情報やってます。
前の記事:「今週後半は暑さのレベルがじわじわ上がります~あと出し天気予報」 人気記事:「今週は台風の北上で、不機嫌な人が増加? ~あと出し天気予報~」 > 個人サイト ウェザーマップ・増田雅昭 ツイッター @MasudaMasaaki 1週間を振り返る(東京都心周辺)1週間を振り返る(東京都心周辺) 予報は前日夜にこちらでやってます。
消えかかった梅雨前線にやられました先週の予報は、6勝1敗の成績。はずしてしまったのが木曜(12日)。この日は、梅雨前線がほとんど消えながら南下して、関東にかかってきた。
こうやって消えかかった前線に油断して、雨に降られること、これまで数知れず。今回は、やられまいと、朝と夕方以降に雨を予報したところ、朝は雨。 うん、予報どおりと安心していたが、昼間になると、どんどん雲が消えていく。あれ? 夕方以降は、けっきょく雨を観測せず。すがたの消えかかった梅雨前線に、気を取られすぎてしまったか。 でも、東京都内で、雨が降ってたところもあったんですよ。おしいハズレだったことを、さりげなくアピールしておきます。ぜんぜん、さりげなくないですが。 6日間は当てたので、ガッツポーズさせてください!
【今週のみこみ】今週も太平洋産の空気がどんどんやってきます夏の太平洋高気圧の勢いが止まらない。今週も太平洋産の空気を、どんどん日本列島に送り込んで、夏空と高温がつづきそうだ。
ひとり横綱状態の太平洋高気圧に、変化をもたらす可能性があるとすれば、台風か。 居座る夏の太平洋高気圧。この状態だと、暑さがつづいてしまう。
今週、南海上で雲のかたまりが生まれそうな気配があるが、これが日本に向かって北へ北へ進むようなら、太平洋高気圧はいったん弱まり、暑さも少しはマシになるはず。
でも、台風が発生して台湾や大陸方面など西へ西へと進むことになれば、太平洋高気圧の地位はゆるがないということ。高温がつづく。 ちなみに、もしそうなったら、先週と同じパターン。暑さのループに入ってしまう。今のところ、その可能性のほうが高い。 台風の直接の影響がなく、うまく暑さだけおさえてくれるとベストだが…結果は来週! 今週の格言
『太平洋高気圧の強さは横綱級。勢いづくと、手がつけられなくなる。』 質問コーナー北海道も梅雨入り・明け宣言がいるのでは?あっても良いかもしれませんね。北海道にも「蝦夷(えぞ)梅雨」とよばれる、夏前に天気がぐずつく時期があります。
本州のようにハッキリと長く現れるものではないですが、年によっては半月ほど天気がぐずつくことがあるんですね。今年のように大雨が降ることもあります。 今年の関東甲信の梅雨は、23日間で終わりました。3週間ほどでも「梅雨」だったわけです。それなら、半月ほどでも「梅雨」と呼ぶのもありだと思うんですよね。 それほど天気がぐずつかなかった場合は、「今年の北海道は梅雨があったのか特定できませんでした」とすればいいですよね。本州でも「今年は梅雨明けが特定できませんでした」という年がありますし。 このサイトとかで、蝦夷梅雨入り・明けを勝手に発表しちゃいましょうか。みんなが当たり前のように北海道の梅雨入り・明けを発表していたら、きっと気象庁も発表を………しないか。 TEN-DOKU
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