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コミュニケーションが苦手!人と関わらない仕事ってどんなものがあるの?

コミュニケーションを取るのが苦手な人はどんな仕事に就けば良いのでしょうか。仕事の条件や実際の仕事から、人とのコミュニケーションをあまり取らなくて済む職業についてお話します。

目次

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コミュニケーションを必要としない仕事の条件は?

コミュニケーションを必要としない仕事とは具体的にどんな仕事なのでしょうか。コミュニケーション障害、いわゆるコミュ障の方向けの仕事の条件をご紹介します。

作業を個人で行なう仕事

与えられた業務を個人で処理する仕事であれば他人と話す必要がありません。特に、現場作業の仕事などにこの傾向が強く、場合によっては1日まったく人と話すことなく業務が終わることさえあります。

上司への報告も日報などの書類で報告する職場が多く、人との関わりが少ないのでもっとも向いている環境の一つといえます。

チームワークを必要としない

チームワークが必要な仕事はうまく人間関係を築く必要があるため向いていません。

業務上で必ずメンバーと話さなければならないうえ、「報告、連絡、相談」というコミュニケーションが苦手な人にとって難関ともいえる「他人へ配慮した立ち回り」をしなければいけません。

コミュニケーションを取ることが苦手な人は「相手の言っていることをしっかり理解する」ことや「自分の意見をきちんと順序立てて伝える」ことが苦手だと思いますが、チームで仕事をするとその両方が要求されます。

求人情報を見ていると、仕事内容の中にどんな環境で仕事をするか記載されているので、ここをチェックしましょう。

所属人数が多い企業での仕事

大手企業のように会社に所属する人数が多いと、コミュニケーションを取るのが苦手な人でも悪目立ちしにくく、そういった人に向いている仕事もあるでしょう。

人の少ない職場にコミュニケーションが苦手な人が入ると、派閥やコミュニティーにうまく入り込めずに仕事に支障が出ることや、パワハラ、いじめの対象にされる可能性があります。

所属人数が増えるに連れて、コミュニケーションを取れなくても目立ちにくくなり、目をつけられにくくなるという特徴があります。特に、ベンチャー企業などは社員の団結力や愛社精神を求められるデメリットがあるため、避けた方が良いでしょう。

在宅勤務もおすすめ

在宅勤務であれば、直接、職場の人と顔を合わせることがないため、コミュニケーションが苦手な方におすすめです。あまり多くの求人があるわけではないので、業種・職種にこだわる人は難しいかもしれません。

特にこれといってやりたい仕事がなく、とにかく個人で作業を進めたい人向けといえます。在宅ワークの場合、会社とのやり取りは主にチャットツールになります。

声に出してコミュニケーションを取るのが苦手でも、文章でやり取りすることは問題ないという人にピッタリです。人間関係という部分ではストレスフリーで仕事ができるでしょう。

実際にどんな業種や職種があるのか

コミュニケーションを取ることが苦手な人向けの仕事とは実際にどんなものがあるのでしょうか。ここでは具体的に七つの仕事を紹介します。

工場などのライン作業

個人で作業をする仕事と言えば、製品の組み立て作業を行なうライン作業の仕事があります。組み立て作業では、自分の目の前の製品を指示書通りに組んでいくだけなので、誰かにわからないことを聞く時以外は話す必要がありません。

さらに、工場など周りが機械音で騒がしい職場だと、そもそもコミュニケーションと取ることが難しいので、コミュニケーションを取らなくても問題なく業務に専念できます。

清掃員や警備員の仕事

清掃員や警備員といった仕事は個人の持ち場で仕事をするため、あまり協力作業をする必要がありません。

配属先でのあいさつ程度のコミュニケーションは必要かもしれませんが、技術的な難しい話をすることもなく、しっかり持ち場での仕事ができていれば評価につながります。

運搬作業などの作業員

車や作業車両を運転して運搬を行なう作業も基本的には個人作業です。積み荷の確認や現場でのコミュニケーションが多少は求められますが、話す機会は少なめといえます。

新聞配達の平均年収は約108万円ほどですが、人との関わりも少ないので収入にこだわりがない人にはおすすめです。

車やトラック以外にはフォークリフトやクレーンなどの作業車両があるので、興味のある方は講習を受けて資格を持っておけば、内定にも有利です。

ガスや電気の検針員

各家庭を回ってガスや電気の使用量を確認するガス・電気検針員はあまり人と関わることのない仕事です。

決められた範囲の家庭に個人で周り、メーターの確認をしていくのがおもな仕事。慣れないうちは指導係と一緒に回ることになりますが、慣れてくれば個人に任されます。

プログラマーやコーダー

パソコンと向き合って作業を行なうプログラマーやコーダーは個人で作業を行なうことが多い仕事です。

ただし、デザイナーやクライアントとの打ち合わせが発生することもあり、職場によってさまざま。多くはないですが、在宅勤務で作業できる場合は仕様書に沿って作業をすれば良いので狙い目の仕事です。

コールセンターやユーザーサポート

コミュ障には不向きに見えるコールセンターやユーザーサポートの仕事ですが、電話対応は基本的にマニュアル通りに話せば良いため、自分で考えて話すのが苦手なだけという人には意外とおすすめです。

マニュアルの通りに対応していれば問題なくこなせる業務が多いです。話すこと自体が苦手な場合には厳しいかもしれませんが、台詞が用意されていれば大丈夫という人やコミュ障を克服したい人にはチャレンジできる環境でしょう。

ただし、女性の割合が多いので、男性は肩身の狭い思いをするかもしれません。

フリーランスとして独立する

コミュニケーション能力がなくても、専門資格やスキル、知識を持っていれば独立するチャンスもあります。ネット上で探すとフリーランス用の仕事を紹介しているサイトが多数あるので、自己アピール次第で仕事ができるでしょう。

最低限のコミュニケーションを取れるようになる方法

コミュニケーションを取らなくて済む仕事に就きながら、コミュ障を直したい、苦手意識をなくしたいという人に向けて四つのポイントを紹介します。

具体的にはあいさつを心がけることや返事をすること、落ちついて話すこと、まずはマニュアル通りに話せるようになろうといったことです。

まずはあいさつをしよう

人とのコミュニケーションの第一歩はあいさつです。あいさつといっても自分から積極的にするのは難しいかと思うので、まずはあいさつを返すことから始めましょう。あいさつされてきちんと反応するだけで、相手からの印象はかなり変わります。

話しかけられた時は返事をしよう

自分に対して声をかけられた時に返事をしないと、感じが悪いものです。ハキハキと返事ができれば一番ですが、まずはとにかく反応することが大切。

うまく話せなくても「コミュニケーションを取ろうとしている」という気持ちが伝われば、社内で孤立することは少なくなります。

焦って話さないように心がけよう

コミュ障になってしまう人のなかには「言いたいことがたくさんあって、早く言わないといけないと焦ることで、うまく順序立てて話ができなくなった結果、話すのを辞めてしまう」という人もいます。

こうした人は落ちついて話すことを心がけましょう。急いで話さなくても大事な話は聞いてもらえますし、話しているうちに自分なりの伝え方がわかるようになります。

マニュアル通りの対応を参考に話ができるようになろう

コールセンターなどの話すためのマニュアルがある仕事はチャレンジしたい気持ちがあれば、コミュ障を治すきっかけになります。

コールセンターの仕事を例に挙げると、研修に使われるマニュアルでは、相手の話し方や内容によって対応のパターンがしっかりと作り込まれています。

つまりこれに沿って話す訓練や経験を繰り返せば、知らない人とも話す方法を身につけることができるのです。接客サービスのあるアルバイトでもマニュアルを覚えておけば、落ち着いて対応できるようになるかもしれません。

まとめ

コミュニケーションを取ることが難しい人でもできる仕事は意外とたくさんあります。しかし、自分のことをどうアピールしたら良いかわからない人や、コミュ障をどう克服して面接に臨むかアドバイスが欲しい人は転職エージェントに相談してみましょう。

転職のプロともいえるエージェントから面接のレクチャーを受けたり、上手な話し方を学ぶことで、より企業の内定を獲得しやすくなります。これらのサポートにより正社員として雇ってもらえる可能性も上がりますよ。